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ミレミレ VS 栞

 ここは魔法渋谷高校剣道部の稽古場。渋谷高校剣道部とドキ子軍団が練習試合をしている。

「みんなの応援のおかげで勝てたわよ。ありがとう。」

 楽子が実況解説席までやってきた。

「楽子が頑張ったからよ!」

「そうそう、さすが主将!」

「そうかな。みんな今日は練習試合だけにして、終わったら原宿にクレープを食べに行きましょう。」

「やったー! クレープ!」

「さすが楽子! 話が分かるぜ!」

「キャハハハハハ!」

 渋谷高校剣道部の雰囲気がガラッと変わった。主将の楽子の勝利で雰囲気が明るく元気になってきた。

「次は私の出番だ! 星屑の流星を降らしてあげるわ!」

「じゃあ、私も谷子ちゃんと審判を変わってくるわね。」

「実況解説は私たちに任せろ。ね、解説の結さん。」

「そうね。私たちがいれば怖いものは何も無いわ。」

 栞は副将戦のために実況席を離れた。

「谷子ちゃん、交代よ。よく頑張ったわね。」

「ありがとう。主将。」

 谷子はぐったりと疲れた様子で帰って行った。

「副将、前へ!」

「おお!」

「いや~ね。そんなに張り切らないで。」

 渋谷高校剣道部の副将は、栞。ドキ子軍団の副将は、ミレミレである。

「私の剣道着は、きらめく星々の輝き、色とりどりの惑星、銀色に輝く月、灼熱の太陽、どこまでも広がる宇宙、そして胴の部分には隠し腕ならぬ、隠しブラックホール。これこそ銀河系最強の魔法少女に相応しい剣道着だわ。竹刀も金色に輝いているギャラクシー・竹刀よ。どう? すごいでしょう。」

 自分の銀河仕様の剣道着を自慢する栞。

「興味がない。私みたいなおばさんになると。私の剣道着は、謎。普通の剣道着に見えるけど、それが本当に普通の剣道着なのか、違うのか、それは本人しか分からない。謎の多い剣道着。竹刀も一緒よ。」

 謎の多い大泥棒のミレミレであった。

「はじめ!」

 いよいよ副将戦が始まった。

「さあ、副将戦が始まりました。どうですか? 解説の結さん。」

「ミレミレが何者なのか分からないと、解説のしようがありませんね。」

 泪と結の実況解説はお粗末だった。

「私も剣道なんか汗臭いスポーツしたくないんだけど、やらないとドキ子がドキドキ罰ゲームをするっていうのよ。悪く思わないでね。」

「私は最強の魔法少女。どんな戦いでも負ける訳にはいかないわ。」

「そうかしら? あなたは負けた方がいいと思うけど。」

「なんでよ?」

「だって大将戦は、あなたのカワイイ妹が戦うんでしょ。」

「そうだった!?」

 栞は忘れていた。自分が勝って、星が2勝2敗になると、渋谷高校剣道部の大将は谷子だった。

「怪獣ちゃん!?」

 しかし谷子は審判をして疲れてダウンしている。

「どうするの? チームのために勝って、大切な妹を危険にさらす? それとも大切な妹のために、チームは切り捨てる? どちらでも好きな方を選んでね。」

「クッ!? 卑怯な!?」

「卑怯? おかしなことを言うわね。私は何もしていないわよ。自然と状況がこうなっているだけ。」

 ミレミレの言う通り、どちらを選んでも妹の谷子か剣道部の中が傷つくことになる。

「どうすればいいの? カワイイ怪獣ちゃんを助けるか? それとも仲間のために勝つべきなのかしら?」

 栞は究極の選択を迫られ焦る。

「参りました。」

 その時、ミレミレが降参を宣言する。

「ええっ!?」

 急な展開に栞は驚いた。

「どうして!? 降参したの?」

「もう勝負は私たちの勝ちで決まっているから、私が汗をかいて戦う意味がないのよ。それより私の設定を女子高生に変更するか、女子高生の弟子を登場させるか考える方が重要だわ。じゃあね~。」

「勝者、栞!」

 ミレミレの不吉な降参で栞は勝利し、渋谷高校剣道部とドキ子軍団の対戦成績は2勝2敗になった。


 つづく。

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