ドキ子 VS 楽子
ここは魔法渋谷高校剣道部の稽古場。現在、渋谷高校剣道部とドキ子軍団練習試合。
「中堅戦を始めません。」
審判をしていた猿野楽子が試合の進行を止める。
「もう2敗して、後がない!? ここは主将である私が出るしかない!」
渋谷高校剣道部の中堅は、楽子になった。
「審判は谷子ちゃん、お願い。」
「ええー!? 私ですか!?」
審判は、渋井谷子が任された。
「さあ! 楽子自ら中堅戦に出る模様ですね。実況のドキ子さん。」
「2勝もしちゃったら、次も勝ったら大将のかわいいドキ子の出番がない!? それは困る!」
「あの、実況のドキ子さん?」
「いいわ! 主将の直接対決をお望みとあらば逃げも隠れもしないわ! ドキ子がお相手仕ります! ドキ。」
ドキ子は自分の出番がなく、練習試合が終わってしまうことを危惧し、自ら理由を作り戦場に赴くのであった。
「いいの? 主将の私の実力を侮ると痛い目にあうわよ。」
ドキ子を挑発する楽子。
「楽子ちゃんこそ分かってないのね。あのドキ子が、魔法少女になったのよ。生き地獄ならぬ、生きドキドキを味合わせてやるわ。」
ドキ子も負けずに楽子に言い返す。
「はじめ。」
審判になった谷子が試合開始を告げる。
「ここからは実況が栞。特別ゲストに名字が無事に決まった。神代泪さんと、鯉愛結さんです。よろしくお願いします。」
「神代泪です。よろしくお願いします。名字が決まると照れ臭いですね。」
「恋愛結です。縁結びやプロポーズ、アニオタの合コンイベントでもやりましょうね。」
「それでは解説の方をよろしくお願いします。」
「そうですね。楽子主将の剣道着は、普通の黒い防具に、竹の竹刀。普通の高校生が共感できる仕様になっています。でも普通の高校生も剣道着のデザインを変えた方が卓球みたいに人気が出ると思いますよ。」
剣道は地味なスポーツである。その分、邪神を払いのけ精神を集中させる醍醐味が剣道にはある。
「それに比べ、ドキ子の剣道着はなめてますね。あくまで自分のカワイイをアピールした顔写真入り、たくさんのハートマーク入りですね。竹刀にもハートがプリントされている。真面目に戦う気があるのかしら?」
ドキ子の剣道着は、かわいいドキドキがいっぱいであった。
「それでは試合を見て見ましょう。」
実況の栞が試合を中継する。
「いくわよ! ドキ。」
ドキ子が楽子に突進していく。
「こい! 私が稽古をつけてやる!」
楽子はドキ子の竹刀を簡単に受け止める。
「やるわね。さすが主将なだけあるわ。しかし、今のドキ子は魔法少女。いつでもどこでも誰とでも、ドキドキ魔法を使うことが出来る。ドキ。」
「ドキドキ魔法!?」
略すと、ドキ魔である。
「いでよ! 人間洗濯機! ドキ・ドキ・ドキ子!」
「キャア!? 洗濯機!?」
いきなり巨大洗濯機が現れて、楽子は洗濯機の中に落ちる。
「ドキドキしてきたでしょう。それでは洗濯開始。」
ポチッとスイッチを押すドキ子。
「うわあ!? 回り出した!? 水も滝のように降ってきた!? ギャアアア!?」
回り出した洗濯機。荒いなので上部から水も流入してくる。そして洗濯洗いの水流に呑み込まれていく。
「どう? 感謝しなさい。ドキドキ乾燥機で、お肌をシワシワにしないだけありがたいと思いなさい! ウッシッシ! ドキ。」
今まではギャグコミの世界のアイデアであったが、ドキ子が魔法少女になったことで、いつでもどこでも誰とでも発生させることが出来るようになってしまった。
「キャアアア!?」
洗濯機の水の中に呑み込まれ沈んで行き、意識を失う楽子。
「さあ! 洗濯機のプールに溺れた楽子! どうなってしまうのか!? 特別ゲストの泪さん、結さん、いかがでしょうか?」
「続きは、次の話で。またね。」
いつも手抜きで1話完結にするのだが、丁寧? 細かく? 真面目に書いていくと1話1500字では無理なのかもしれない。
つづく。




