始まりとはめんどなことである
初めて、筆をとった。情けない話だが、自信も友情も野望すらなく、ただただ、つまらない人生だと思う。
始まりとは単純な話、自分に嫌気が指したからだ。上辺だけで何もない自分が友人と思われる人の話を聞くしかないと、答えを求められても答えようがない事に失望した。
あれは、地元の高校に通っていた時の事だ。つまらない平凡な生活に嫌気がさしてきた俺はマックでも寄るかとアップルパイとコーヒーを頼み席につき、携帯をいじっていた。暇がある事は平和である事と思うが、ここまで暇だと、ある意味殺人的だ。アップルパイを食べ終わると、目の前に女子高校生と思われる2人組が席に座った。ごちゃごちゃと話しているのを、なんとなくだが聞いてみれば、やれあの子はあーだ、やれあの子こーだと何とも取り留めもない話ではあるが、正直死ぬ程嫌気指していた僕は、思わず、うっさと漏れてしまった。その時、2人組のひとりがギロっとこっちを見た。何とも言えない空気が店内を流れた。沈黙の中、その女が俺の席まで来て文句あんなら、こっから出ればと言った。俺は腹が立ったが、その女の可愛さに思わずキスをした。