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逃げたとしても、地獄

※この作品はフィクションです、あくまでも創作であります

※誰かを批難、攻撃したい等の意図はありません。

「小説の中の表現だし、まあいいか」くらいの気持ちでお読みくださいませ



創作物にはよくあるが。

主人公がやたらと博識であったり、母語とは異なる言語の習得が早かったりすることがある。

話の流れ上、そうせざるを得ないのだろう。

そうでなければ、話は先に進まない。いわゆる創作側の事情、というものだ。


「主人公」というやつは容姿端麗であると決まっているし、ときに頭脳明晰であらねばならないのである。童話の「シンデレラ」でもそうだ。”彼女”は、魔法使いに会うという幸運にも恵まれていたが何よりも、舞踏会で王子様に見初められる容姿があったからこそなのである。


だが「実際は」、"転生特典"なるものなどありはしないし、類まれなる言語の才能もなく。そして教科書や専門書、実用書を丸暗記したような、潤沢な知識も凡庸なる"一般人"にありはしないのだ。

人はたやすく物語の「主人公」になれはしないのだ、と。


念の為にだが、別段創作物の作者や主人公を批難したい意図はない。むしろ私は、そういう読み物は好きな方であった。

ただ「現実的に」そういうことは有り得ないのだ、と私個人の実体験に基づいて述べたまでだ。








どうもはじめまして、こんにちは

私です


凡庸たる日本人であり、特筆すべき事柄はありません

普通自動車免許と漢字検定と、パソコン検定を持っています

比較的田舎の地方で生まれ育ち、就職難に苛まれた挙げ句、

まあ、その、自ら命を絶ったわけであります


"死にたい"などと、生きている間にもらしたことはなかった

助けを求めたくないわけではなかったが、助けてもらえるとも思っていなかった

昨日まで普通に過ごしていたというのに今日になって急に命を絶っていたのだから、私の周囲の人間はさぞや驚いたことだろう


失望しただろうか

それとも悲しんでくれただろうか


生きている人間は、高確率で同情してもらえない

同情してもらえるのは、死んだ人間だけである


だから自殺をした、わけでもないのだが。




"死にたい"というよりも"逃げたかった"のだろう、私は

そんな私を、きっと人は冷笑するだろう。

嗤いたければ嗤えばいいがその嗤い声はきっと、私には聞こえない


聞こえない罵詈に、意味などはないのである





"りんね転生"というのは、仏教用語なのだと亡くなった祖父が言っていたのを今思い出す

私はそこまで熱心な仏教徒ではないはずだが

だが、"その転生"で私はその運を使い果たしてしまったようである



私が転生したのは、言葉の通じない世界だった

言葉どころか、文字さえも理解ができない状態だ



そして私は今、乳飲み子である。


お読みいただきまして、ありがとうございました。



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