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新・明日に向って撃て!(1979)――安心してください。続いてますよ。

 アメリカン・ニューシネマという言い方がかつてあって(今も、用語としては残っているようだが)、その中には、今でも名作と呼ばれるものも多いと思う。


 ふと思い出すのが卒業、俺たちに明日はない、M★A★S★H、イージー・ライダー……ああキリがない。社会的はみだし者や弱者に焦点が当てられ、どこか切なくしょっぱい話も多く、ラストも衝撃的な問題作も数知れず。


 そんな中でも、特に好きだったのが『明日に向って撃て!』かな。


 19世紀末西部開拓期のアメリカで名高い二人組強盗・ブッチとサンダンスのお話で、ご覧になった方も多いだろう。せっぱ詰まった状況の中でもどこかユーモアとペーソスに満ちていた。頭も切れて少し神経質な感じのブッチ(ポール・ニューマン)とあまり考えずにまず行動! みたいなサンダンス(ロバート・レッドフォード)という組み合わせが特にツボ。イケメンたちの男の友情をじっくり見たい方に特にお勧めかと。


 しかしあれ、この記事のタイトルをよく見ると『新』とついているではあーりませんか?


 そう、明日に向って撃て! は良いに決まってる(当社比)、なのにあえてこちらでは『新』の思い出話をば。


 なぜこの映画にかくも注目していたのか……それはかつて買っていた映画雑誌で見かけた上映予告の宣伝にピピッときたからにほかならない。

 確か、雪の中、二人の男が馬に乗って進んでいるような場面だった。そして内容は、ブッチとサンダンスが出あってからの物語、と。

 前作で主人公の二人が(ピー)ているのに、それを逆手に取った前日譚というのがとても気になった。


 しかも写っているふたりの面影がどことなくニューマン&レッドフォードをほうふつとさせている。名前も即チェックね。


 トム・ベレンジャーは今でこそ有名だが、それまであまり名前を聞いたことのない、たぶんポール・ニューマンに(何となく)似ているということでまず選ばれたようなイメージだった。

 ウィリアム・カットの方がまだ馴染みがある名前で、ビッグ・ウェンズデーやキャリーでもカーリーな金髪くん、という地位だった。ってどんな地位やねん。

 しかも、その頃TVで日本放映も始まったシリーズ『アメリカン・ヒーロー』では主役のヒンクリー先生役だった。ロバート・カルプとのどこかオマヌケな絡みも面白かったし、これも好きだったなー。


 映画館に観に行く機会はなかったものの、TV放映の際はすぐに観ましたよ。

 内容的にも、前作(という言い方もヘンだが)の流れをくんでか、どことなくひょうひょうとした作りで、派手な銃撃戦や殺し合いということよりも、その時代の流れに時に沿いながら、またある時は逆らいながら懸命に生き抜こうとする二人の友情に焦点が当てられていたような感覚だった。

 また、主人公の二人が存外よい味を醸し出していてお得な気分になった。

 きまじめな感じのブッチとちょっとスネ顔の素敵なサンダンス、彼らなりの味わいもあって、男の友情をひしひしと感じましたねえ。


 ラストのスチルがそのまま物語として前作(便宜上そう呼ばせてくれ―)とリンクして、これを観た後また、「つづき」を観たくなってしまったよ。


 つながっているにせよいないにせよ、そっくりさん起用? などと言われようと独立して観ても、それなりによい映画だったというのが私の評価ですわ。


 キャサリン・ロスも『明日に向って…』後に何か思ったらしく、同じエッダ役で『続・明日に向って撃て』という作品(ついさっき知ったがTV映画)に出たらしいのだが、そしてTVで観たような覚えもあったのだが……

 うん、ごめん全然覚えていない。


 この映画群に限って言えば、男の友情と生きざまを貫く、という点が特に買い。だったのかも。

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