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おひさしぶり、またははじめましてよろしくお願いします。
楽しく読めることを願っています。
今月から頑張っていきますよー
皆さんも年越しまで頑張って生き抜きましょう。
石壁でできたとある一室。
足元には淡く光る魔方陣。
複雑怪奇な模様の織り成す幻想的な魔法文字。
周りは10名ほどの杖を構えて言葉を紡ぐ魔導師。
この世界に存在するマナを媒介にして発動する魔法。
10人の上級魔導師による大魔術。
『召喚魔法』
魔方陣の輝きが強くなるのを側で見守る仮面をつけた人物が一人。
いつ爆発しても可笑しくないほど高められた魔力が魔方陣に注がれる。
発動は近い。
周りの魔導師も息切れを起こすが、発動まで手を緩めることはない。
淡い光が地下にあるこの部屋を強い光で満たし始めた。
ローブを被った魔導師は眩しさに顔を手で隠す。
仮面をつけているから眩しくないのだろう。仮面の人物はただ前だけを見ていた。
光が収まると小さな爆発が二つ起きた。
周りの魔導師達の感嘆の声。
口々に成功したのか、と信じられない、といった呟きを耳にしながら、煙の中に二つのシルエットが見えた。
そのシルエットのをじっと見つめた後。
仮面の人物はそっと呟く。
その声は色々な感情が混ざっていた。
―――ああ、やっと、
――――やっと、君と始められる。
――――――――この時をどれだけ待ったことか。
――――さぁ、行こう。
―――時を……進めようじゃないか。
この日この時間、世界の色んなところで召喚魔法が発動した。
人数は1000人、歳は17~14才の少年少女たち。
彼らは日本という異なる世界から来た『死んだ魂』。
彼らはこの剣と魔法の世界で第二の人生を始めていく。
しかし、彼らの体内にはマナを取り入れる器官はなく魔法は扱えない。
代わりに、
男の子には『王の冠』。
女の子には『王女の冠』。
という特殊な力を持っていた。
そんな彼らの物語。