いざ行かん、迷宮
「では、確認をとるが、そなたは転生を、迷宮攻略を望むのだな」
「はい」
「よろしい、では、まずそなたの確認からじゃ、自分の強さがどれくらいか確認してみろ」
すると、頭の中にいま自分にできるとこ、どれくらいの力があるのか、それが、流れ込んできた。
「ステータス、というものがあったじゃろう。それは、いまのを数値化可視化したものじゃ。もっとも、ここでは、管理しきれぬのでな、自分さえ理解できればよいのでそのような感じになっておる」
確かに、自分のことはわかった、でも。そう、しかしだ
「でも、こんな程度で、ドラゴンなんかと言う幻想生物に勝てるきがしないんだが」
「それは、そなたが、レベル1じゃからじゃろう」
れれれれれれべる!!?そんなものまで…………いや、現世にあるんだ、ないわけがないわな
「それは、あげることができて、しかも、上がるごとに強くなるという認識で間違ってないんだな?」
「ああ、しかし、俗に言う経験値というもので上がるわけではない。いや、経験値ではあがるのだが、それに関わってくるのが、心、つまり、魂の清潔さじゃ」
「つまり、罪人のこころ、汚い心を持ったままであると、極端にレベルは上がらん100万年以上あがらないなんて普通にあることじゃからな。無論、強くなるだけなら、戦っていれば自然とそうなる。レベルほど劇的な変化はないが、トレーニングで筋肉が着くように、戦いにおいてつよくなることもできる。実際に、今一番長い間1のやつは10ぐらいと同じ強さになっている」
「その点、そなたは有利に運ぶじゃろうな。妾からみても、そなたは綺麗じゃ。妾たちからは、転生までにかけて話すことは以上じゃ。最後に何か聞いておきたいことはあるかえ?」
当たり前だちくちょう。情報が足らんわ。それだけでやってけたらすごいからな?
「なら、遠慮はしないが、そのレベル1のやつらは、どうやって化物とたたかっているんだ?」
「あぁ、それは、階層ボーナスですね。到達に応じて使用できる道具が増えていきます。今ではそれをうまく使っていかにも攻略するかという感じになっていますね。もっとも、魂の汚さが目立つのでたかが知れてますが」
答えたのは、ただの女。この二人コロコロ変えるけど、何回意味あるのかな
「じゃあ、これで俺も最後だ。あんたがくれるものってなんだ?」
「あぁ、妾からは、少し特殊な道具をやろう、これじゃ」
そういった閻魔様の手にあったのは、ビーチサンダル、略してビーサンだった。
「そなたは、このビーチサンダルというものが好きなんじゃろ、どんな能力があるかは、はけばわかる」
ビーチサンダルそれは、靴下、靴といったすべての柵を取り払い、開放的かつ至高の作品。私はこのビーチサンダルをはじめて作った人を尊敬したい。ビーチサンダ流開祖にして唯一の人物。それが俺。ビーチサンダルのことになると、性格変わるねとはよく言われたものだ
そして、俺は、片膝を下ろし、立て膝になり、頭を垂れて言った
「ありがたき幸せ、長殿。我、このビーチサンダル一生大切にする所存であります」
「え、えぇまぁ、贈り物を喜んでくれるのはありがたいわ、あ、それと、これほどの情報を与えたのも詫びじゃ、皆が知らないこともあるので、くれぐれも口外しないように」
「はっ!」
「じゃあ、頑張ってください
。遅くなって申し訳ないけど、本当にごめんなさい」
そうして、閻魔様は光に包まれていった。あまりの眩しさに目を閉じて、再び開けたときには、目の前は迷宮がだった。
迷宮についたとき、回りは人だらけ、でも、こちらに目を向けるヤツはいなかった、日常茶飯事ということだろう。
そして、そのときおれは、既にビーサンをはいていた。それを意識したとたん、使い方が流れ込んできた。
なんとこのビーチサンダル、空を歩く、高速移動するをレベル依存でーー要するにレベルが上がるに応じて長くーー使えるようになるらしい。さらには、足全体に、外的要因からの100の保護が得られるらしい。
ちょっと面白かったのは、回りからは靴を履いているように見えるらしいということだろう。まぁみんな靴の中一人だけビーサンってのは、怪しまれるしな
なんにせよ、閻魔様には、感謝だな
すると、一人の男が近寄ってきた
「よぉ新入り、てめぇはどんな罪を犯したんだ?」