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To‐Arms!!  作者: ほっけ
24/24

ep.23『制作完了……!!』

おはこんばんにちは、ほっけです。

随分と久々の投稿となりました。


リアルの生活が忙しかったのもありますが、何となく筆が乗らなくなった時期がありまして。

それから続きを書くのがおっくうになってしまっていました。


まあ、以前書いた短編とその続きの物語を書いている途中でこのシリーズのプロットがよみがえってきたので、これからまた頑張りたいと思います。


今回のお話は制作回です。もしバトルものが見たいというものが見たい方は、現在執筆中ですのでもう少々お待ちいただければと。

(本当に「少々」で済めばいいのですが。)


では、前置きはこれくらいにして、どうぞ!




 さて、部屋に入ることができたオレは、とりあえずその部屋をチェックしてみることにした。

 ざっと見たところ、アイテムを収納できる『アイテムボックス』、衣服や装備を収納できる『クローゼット』、個人用の勉強机、ゲーム内の睡眠ペナルティをなくすための『ベッド』などが置いてあった。

 壁紙はデフォルトのまま、白く、床は木目丸出しの、格安の民宿みたいになっている。

 これらはアイテムカテゴリ「家具」に分類され、持ち運ぶことはできない。しかし舞ルームに設置することができるのは〈家具カテゴリ〉に分類されるアイテムのみであり、カスタマイズや家具の追加をすることで部屋をさらに自分好みに改造することができる。

 まあ〈家具カテゴリ〉のアイテムは、自室にアイテムや装備品やコスチュームをより多く保管できるようになったり、部屋にいるときにHPがより早く回復するようになったりと、様々な恩恵をプレイヤーに与えてくれる。


 また、家具とそれを配置する自室はプライベートな空間とされ、デフォルトでロックがかかっている。

 ロックがかかっている部屋に他プレイヤーを招くには、フレンドであることと、設定されている(パスワード)をあらかじめ教えておく必要がある。


 ……まあ、オレは特に家具にはこだわらないので、そんな話はどうでもいい。

 家具は一つ一つがNPCショップで購入できるが、その値段は異常なほど高い。ここら辺の価格設定は現実と似ているような気がする。

 よって、オレの部屋は性能のグレードアップはしても内装の変化はほとんどないと考えていい。



 閑話休題



「とりあえず、あれをチェックしておくか……」


 オレの部屋は入った時から、2部屋あり、片方は先ほどチェックしたベッドルーム。

 そして、《職人》系スキルの所持者に与えられる部屋、『作業部屋(クリエイトルーム)』だ。


 ドアを開けて作業部屋に入ると、石の壁と床に覆われ、軽い金床と金槌、そして炉が設置されている。

 火は入っていないが、その設備を見ると、いかにも「職人の作業場」が出ていて少し興奮してくる。

 炉の前に設置されているかなどこに触れると、システムメッセージが出現した。



『作業台Lv.1を使用しますか? Yes/No』



 オレはとりあえずNoを選択し、ウィンドウを閉じる。

 まずは部屋の詳細を調べなければ。

 部屋の中でメニューを開くと、その端に部屋のランクが指定してあった。


『ルナのマイルーム:ベッドルームLv.1 設置家具を表示

          クリエイトルームLv.1 対象:アクセサリー職人』


 クリエイトルームの詳細には『効果:作業ができる設備がある』と書かれている。

 おそらく家具のレベルを上げることで作業空間にも恩恵が出るのだろう。

 そこまでわかれば試験運用してみよう。素材はあるし、今回は作るものも決まっている。


「とりあえず〈素人職人のミトン〉を装備して……よし、作業開始!!」


 依頼人のおっさんにもらった〈素人職人のミトン〉を装備してみた。

 効果は、「金属カテゴリの〈素材アイテム〉を使用するとき、クリエイトモードにボーナス(小)」というもの。

 今回は金属製の指輪にするつもりなので、せっかくだから使ってみる。


『作業台Lv.1を使用しますか? Yes/No』


 先ほどと同じメッセージがあったので、今度はYesを選択。


『使用するスキルを選択してください:アクセサリー職人』


 オレの保有スキルはアクセサリー職人のみなので、このまま選択。


『レシピを使用しますか? Yes/No』


 レシピとは、職人系スキルを使って物を作る際に使うもので、書かれた素材アイテムを用意してレシピを選択すると、システムがアシストしてくれるの

 作れるものは限定されるが、質の良い作品を簡単に作ることができるのだ。

 ちなみに、クラフトルームのレベルはこのアシストの性能を上げる効果もある。


 レシピは消費アイテムであり、NPCの店売りされているものもあれば、エネミーのレアドロップに設定されているものもある。

 まあ、使い切りなだけあり希少価値が高い。

 当然ながら値段も高いらしく、今まで石ばかり削っていたオレは稼ぎが薄い。稼ぎと言えばエネミーのドロップ品をニークに納品したり、NPCクエストの報酬だけだ。

 

 話題がそれたが、つまりは高価な〈レシピ〉を使用して、登録しておけば役に立つということだ。


「ま、『No』一択なんだけど」


『使用するアイテムを選択してください』


 次のメッセージが出ると同時に、オレのアイテムポーチの内容が表示された。

 ここら辺は自力で作業していた時と同じらしい。

 慣れた動作で、アイテムポーチの中から〈真鍮〉を選択する。

 

 これは、先日クエストで助けたNPCのショップで購入した「素材アイテム」と呼ばれるものだ。

 「素材アイテム」に分類されるものは職人系スキルでの作業の素材にしか使用できない、作業向きのアイテムだ。

 これを使用して作業をすると、仕上がりや作業難易度にボーナスがかかる。

 オレが前まで使用していた〈石〉は、素材アイテムではなく、投擲道具としても利用できるが、この〈真鍮〉は素材以外には使用できないようになっている。

 〈真鍮〉は、金属系の「素材アイテム」の中でも最低品質に分類されるものだ。手持ちが少なくて最安値のものになってしまったが、今までの石材よりは作業しやすいはずだ。


 ……もちろん、これから制作するもののことを考え、購入するときには一つ品質が上のものと迷った。

 しかし、それを購入しようとすると、さらにクエストをいくつかクリアしないといけない。

 タイムイズマネー、ということで、〈真鍮〉を選択したのだ。


 さて、〈真鍮〉を1つ選択し、『決定』ボタンを押す。


 『使用する素材はこれでいいですか?』と確認メッセージが出現し、オレはそれを承諾。


『制作するアクセサリーを選んでください』


 オレが〈真鍮〉を1つ選択していることで、その素材で作成可能なアクセサリーの一覧が表示されている。


(とはいっても、〈真鍮〉1つだとやっぱり指輪が限界か)


 アクセサリー職人のチュートリアルを行ったときから、〈指輪〉は製作可能だった(使用していたのは〈石〉だけど)。

 さっきの素材選択の時に、複数の素材やその組み合わせで、制作できるものも変化してくるのだろう。

 ちなみにレシピを使用すると、その制作に必要なものが書かれているので、いくつも組み合わせを試して良いものを選らぶ、などということはしなくてよくなる。


「まあ、レシピなんてオレには縁のない話だけど。」


『〈真鍮の指輪〉が選択されました』


 表示されていた中で唯一選択できるものを選んだ。

 そしてここで、オレが今までの作業で見かけることがなかったメッセージが出現する。


『追加で素材を選択しますか?』


 おそらくこの【クリエイトルーム】で作業をしていることと、〈素材アイテム〉を使用しているから出現したのだろう。

 追加の素材を選択することで、効果の付与やクォリティを上げることができるのだろう。

 オレは、例のクエストで入手した〈アクアマリン〉を選択する。


 正確にはクエストで入手したのは〈アクアマリン鉱石(小)〉だが、鉱石屋をで加工して宝石にしてもらった。費用はかなり掛かってしまったが。


 いよいよ、職人系スキルの真骨頂、制作が始まる。


『〈真鍮の指輪〉の制作を開始します。よろしいですか?』


 『Yes』を選択すると、即座にメッセージが消え、入れ替わるようにカウントダウンが表示される。

 そして目の前の作業台に先ほど選択した〈真鍮〉がオブジェクト化される。

 カウントダウンが0になると同時に〈真鍮〉が淡く輝き、作業手順が表示される。


 まずは真鍮を炉に入れ、ゆっくりと加熱し、作業しやすいようにする。

 そのあと、タイミングを見計らって炉から出し、作業台に持っていく。

 おいてあるハンマーを取って、〈真鍮〉の上に表示されるエフェクトに合わせて、振り下ろす。

 タイミングと場所によって『GOOD』『EXELLENT』などと表示されるのだが……。


 ここで一つ違和感が沸き起こる。

 オレは今まで何個も〈石の指輪〉を制作しては失敗してきた。何とか完成したものも品質が悪く、とても売れるような商品ではなかった。

 しかし、今回の制作はどうだ?


(簡単すぎる……。今までの制作がHardモードなら、まるでEasyモードでプレイしてるみたいだ。これが【作業部屋(クリエイトルーム)】の効果か、〈素材アイテム〉の補正か、それとも〈素人職人のミトン〉の恩恵なのかは知らないが、今なら失敗する気がしない!)


 炉に入れ、たたく。炉に入れ、たたく。

 その作業の繰り返し。

 ほとんどの作業工程を『EXELLENT』評価で終わらせると、だいぶ形ができてきた。

 ここで作業台においてあったもう一つのアイテムが淡く光る。

 このタイミングでこの〈宝石〉を制作に加えるのか。


 オレは自分が報酬でもらった〈アクアマリン〉を手に取り、それを慎重に支持された場所へ装着した。

 すると、〈アクアマリン〉を受け取った真鍮が淡く輝いて……。


 今までの10倍多い、たたく場所を示すエフェクトがほぼ同時に出現した。


「……うぉおおおお!? 急に難易度上がりすぎだろぉ!?」


 急な出来事で最初の数回は『Bad』の評価だったが、必死に指示される箇所をたたく。

 宝石を入れることで、システムが要求する《職人系スキル》のレベルが上がったのだろう。

 それにつられて難易度も急上昇したわけだ。


「これで最後……だぁっしゃあああ!!」


 最後のエフェクトを『EXELLENT』評価で終わらせると、今まで歪な形をした金属の塊だったものが一瞬輝く。

 そして、その光が収まると作業台の上には、青い宝石がついている、少し安っぽいがしっかり金属特有の光沢のついた指輪が置いてあった。

 アイテムに触れると、『〈真鍮の指輪‐アクアマリン付き‐〉制作完了。完成度(クオリティ):C』と表記されていた。

 完成度(クオリティ)は、そのアイテムの効果や耐久度に影響を与えるもので、上からSS/S/A/B/C/Dと評価される。

 ちなみにそれ以下は失敗作となり、売却額も一律1イェンと……まあ、どんなに材料費がかかっても容赦ないものだ。

 『完成度(クオリティ):C』となれば、まあ売り物にはなるくらいのレベルではなかろうか。

 街のPCショップで売っているポーション類も、ほとんどが完成度(クオリティ):Cだった。

 おそらくそれ以上は製法が確立していないか、難易度的に作れるプレイヤーが存在しないか。

 もしくはその完成度(クオリティ)のポーションが作れるのであれば、すでに別のものを作ろうとしているのかもしれない。


 閑話休題


 まあ、『C』ということはそこそこの出来にはなったということだ。

 これをあと二つほど作らなければ。


『このアイテムに名前(オリジナルネーム)を付けますか?』


「……ん?」


 なんかまた知らないメッセージが出た。

 まあ、オリジナルの名前を付けられるならつけておこうかな。


「じゃあ、オレがやっとまともなアクセサリを作れるようになった記念ということで……。」

 

『〈真鍮の指輪‐アクアマリン付き‐〉の名前(オリジナルネーム)を〈ルナ・ファースト〉に変更しました。』


 そのメッセージが消えると同時に、アイテムはアイテムポーチへ収納された。

 試しにアイテムポーチから自分のアバターの装備欄に〈ルナ・ファースト〉ドラッグし、装備してみる。

 すると右手の中指が一瞬輝き、次の瞬間には先ほど作ったばかりの青い宝石を宿した指輪がはまっていた。

 説明を見ようと指輪を注視する。


【〈ルナ・ファースト〉(真鍮の指輪‐アクアマリン付き‐)

 完成度(クオリティ):C 耐久度:100 付与効果:特になし

 説明:プレイヤー・ルナによって製作された真鍮の指輪。

    軽くてもろい真鍮のフレームの中心には追加素材と

    してアクアマリンの宝石が取り付けられている。  】


 まあ、『完成度(クオリティ):C』じゃこんなもんだよな。

 おそらくもっと素材のランクか完成度(クオリティ)を上げることができれば、付与効果が得られるのだと思う。

 まあ初めて作ったまともなアクセサリだし、大事に使おう。

 見た目も案外様になっているし、普段つけていても問題ない部類だろう。


「……さてと、あの急な難易度変化のこともわかったし、次を作るか」


 そう、オレはこの作業をあと二回しなければならないのだ。

 


ありがとうございました。


実は久しぶりに執筆したこともあって、自分の中でかなり世界観なりキャラ設定なりがあやふやです。

今までの物語りを読んでみたら、まあ、死にたくなったんですけど。


そうじゃなくて、いくつか設定ミスというか、そんなのがありました。

で、友人に話を持ち掛けて、本気でこのゲームを設定しなおすことにしました。


次の話が投降される前には、再設定が終わっていると思います。

具体的には、プレイヤーレベル、スキルレベル、能力値、経験値、お金、エネミーレベル、あと『ルー』の設定もしっかりしようと思います。


それでは、絶対次話を投稿いたしますので、首をできる限り長く伸ばしてお待ちいただければと。


次回もよろしくお願いいたします

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