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To‐Arms!!  作者: ほっけ
23/24

ep.22《翌日、そして『マイルーム』に行こう》

 おはこんばんにちは。

 ほっけです。


 この時期学校は忙しいですねぇ。

 テストとか、プレゼンとか……。


 詳しいことはあとがきで!

 それではどうぞ!

『ピピピピッ、ピピピピッ』


 そんな音とともに意識が浮上する。

 昨日セットしたアラームが起動した合図で、理屈は分からないがセットした時間通りに起こしてくれる。

 メニューウィンドウを開いて時間を見ると、「8:00」と表示されていた。

 昨日は深夜まで緊急クエストをやっていたからしょうがない。

 ちなみに、最低5時間眠らないとこの世界では弱体効果(デバフ)が自動的にかかり、結果思うように狩りができないようになっている。


「んっ……はぁ……、朝か……」


 上体を起こして伸びをし、窓から差し込む光がこの世界の朝を告げていることがわかる。

 改めて意識すると、この光とかどうやってグラフィック処理しているのだろう。


(この時間だと朝食はもう無いな……、だからと言ってデバフくらうのも嫌だし。どっかに食べに行くか)


 コスチュームショップ『福屋』は、オレが偶然出会った店で、この世界に来てからというもの、とてもよくしてもらっている。

 そこの裏にあるご主人たちの家に泊めてもらっているオレだが、質素だが部屋は与えられているし、服も何着かいただいてしまった。

 ご飯もその時間に居間の食卓についていれば無償で食べられるし、やったことはないが店員として働けるシステムもあるらしい。


 ちなみに普通のプレイヤーは『神殿』という場所の中にある転送装置(ポータル)から自分の部屋に出入りすることができて、部屋のランクはここよりも高い。

 ベッドやクローゼット(アイテム収納家具)がデフォルトでついているし、《職人》系スキルをとっていればその作業をサポートする施設が部屋の中に自動で追加される。

 その施設のランクは一番低いらしいが、イェン(この世界の通貨)を使ってグレードアップさせることもできるらしい。

 そのかわり食糧は自分で調達するしかないらしく、この世界では値段が高い割においしくない店か、安くてまずい店か、もしくは店売りのパンなどしかないらしい。

 全部ケイやフィアから聞いた情報だが。


 ちなみに、福屋の朝食は朝7:00に席についていないを出てこない。

 やはりそこら辺のシステムを見ていると、この世界がゲームのものであることがよくわかる。

 ご主人たちも感情豊かそうに見えるが、やはりNPCとしての受け答えがよくみられる。


「さて、じゃあオレらも朝食、食いに行くか?」

「ウォウ!」


 この前まで柴犬くらいのサイズだったのに、進化して急に大型犬くらいになった〔オオカミ☆〕のルー。

 オレがテイム(仲間に)したエネミーで、すでにオレよりも強い。

 昨日の一連の出来事でレベルアップし、二回目の進化も近そうだ。



 さて、いつもの《白いワンピース》を装備してその上から《オンボローブ》をまとう。

 ついているフードで顔を隠し、ぼろい布で体を隠す。

 動きやすいからいい服だとは思うが、なにぶん女の子女の子しすぎている服装なので、正直恥ずかしい。


 昨日のとても効率の良いレべリング(途中で止められたが)のおかげで短時間で大量の経験値が入り、PLVプレイヤーレベルは20を超え、22にまで達した。

 フィアの話だとさらに上がいるらしいが、なんだよそのガチ勢。

 それぞれのスキルのレベルも上がり、《素手使い》と《獣使い》はそれぞれ70を超えた。

 新たな技も手に入り、よりパワーアップしたことで狩りも楽になるだろう。



 そんなこんなしているうちに第一目的地である『ニークの露店』に到着した。

 この店の主人であるニークはNPCだが、有力情報を売ってくれるので贔屓にしている。

 テイムしたエネミー用のアイテム類も販売しているため、オレにとっては非常に都合がよい店だ。

 ニークの頭上を見ると、「!」マークが浮かんでいる。

 

「よう」

「お、いらっしゃい。……その様子だとクエストはクリアしたみたいだね」

「ああ。だが、結果的にいい報酬だったとはいえ、緊急クエストのことは聞いてないぞ」

「まあとにかく、アイツのことを説明しようじゃないか」


 『アイツ』とは、昨日のクエストで救出したおっさんのことである。

 先ほど見えた「!」はイベント用のシナリオが解放された証であり、そのNPCに話しかけると、条件に応じたイベントが開始されるようになっている。

 今回は昨日のクエストをクリアが条件のイベントのようだった。まあ、情報源こいつだったしな。


「アイツの名前は『ダゴリー』。炭鉱夫だが、一応店の店主でもある」

「店?」

「店の名前は『ダゴリーの鉱石店』。その名の通り鉱石類や、採掘道具を売っている店だ。最近は店を閉じていたが、坑道がダメになったからか、しばらくは店をやるらしい。必要なら行ってみるといいよ」


(『鉱石店』……。もしかすると《アクセサリー職人》で使える物も売っているかも)


「で、今日はなにか買っていくかい?」


 その一言と同時にニークの前に置いてある風呂敷にアイテムが出現する。

 NPCの露店は、話しかけないと購入可能アイテムを見ることができない。

 しかし、ざっと見てもめぼしいものはない。

 昨日はいつもより多く買い物したし、〈餌〉や〈ポーション〉などはまだ個数がある。


 そして、端のほうに〈石の腕輪〉〈石の指輪〉というアイテムが数個置いてあった。

 値段は10イェン。何を隠そうオレの作品たちだ。

 ゴツゴツしてるし、見ても装備したいとは思えない。

 それでも何とかならないかとニークに代行販売してもらっているのだ。

 数日前から置いているが、売れる気がしない。

 き、きっとニークの店は客足がないからだ……ということにしておこう。


「いや、今日はいいや」

「……それじゃあね。あ、そうだ。『向いてる素材と向いてない素材がある』からね~」


 別れ際に、なにか意味深なことを言われたがいつものことだ。気にしないでおこう。

 少し歩いて、始まりの町『ビギン』の大通りに出た。

 そこは人通りが多く、NPCの店があったり、プレイヤーが露店を広げていたりする。

 何より、ここから東西南北へ広がっている道の先にはポータルがあり、それぞれの『フィールド』に出発できるようになっている。

 フィールドではエネミーが出現し、アイテムが採取できる。

 そしてまだ確認されていないが、次のエリアへ行くために倒さなければならない『フィールドボス』と戦闘するための(ゲート)が隠されている。

 今回の事件の解決策は現状1つだけ。それはつまりゲームのクリアである。

 このゲームにおけるクリア条件というものは具体的には示されていないが、おそらくこの世界の7つのエリアをすべて開放することだろう。

 同時に1つのエリアにつき4つのフィールドがあることから、ボスを倒すことができたとしても次のエリアが解放されるかは確実ではないとオレは考えている。

 

 さて、現在はまだ朝かなり早い段階だが、アクティブなプレイヤーたちは皆パーティを組み、それぞれが行きたいフィールドへと足を踏み入れる。

 それは自分たちが元の世界に帰るためでもあるのだが。

 しかし、オレはそんな朝賑わっている通りをさっさと抜け、この町の中心である神殿に向かう。



「……でかいな」

 少し用事を済ませてから、オレ達は神殿に到着した。

 神殿はとても大きく、さすがこの町の中心にそびえ、プレイヤーたちの拠点となっているだけはあるといった雰囲気だ。

 ほとんどのプレイヤーはここを拠点とし、同時にフィールドでHPが0になった際にはここに死に戻りする。

 ここに向かっている途中、エネミーを連れているオレに驚いたのか、たまにプレイヤーがオレのほうを見てきたが、ルーにも〈オンボローブ〉を装備しておいたおかげで気味悪がられたのか、特に話しかけてくるプレイヤーはいなかった。

 

 しばらくその外観を見ていたが、オレは意識を戻して神殿の内部へと足を踏み入れる。

 内部は外観と同じく神聖な空気が漂っており、RPGでよく登場する神殿をリアルに再現するならば、こんな風になるだろうといった感じがした。

 プレイヤーの会話や、行き来がかなり頻繁だが、歩ける程度のスペースはある。

 おそらく町からここに入るときにエリアチェンジしたのであろう、外観よりも少し広い感じがする。


 そしてその内部の中心には、円形のカウンターのようなものがあり、そこには4人のNPCがいた。

 オレがその4人のほうを見ると、全員の頭上に「!」のマークがついていた。


「あの……」

「お待ちしておりました『ルナ』(冒険者)様。神殿のご利用方法はすでにご存知でしょうか?」

≪Yes/No≫


 話しかけたNPCは少し白髪の混じった老紳士風の男だ。

 ほかにも若い女性風のNPCやガタイのいいおっさん風のNPCがいたが、なんとなくうるさそうだったので、一番物静かそうなこの人を選んだのである。

 話しかける前に自分の中でひと悶着あったことは言うまでもないだろう。

 さておき、オレは神殿の利用は初めてなので、≪No≫を選択する。


「さようでございますか。承知いたしました。説明させていただきます。改めまして、神殿のご利用、ありがとうございます。この神殿はプレイヤーの皆様方により充実した生活をしていただくために存在する施設でございます。大まかな機能としては四つございますので、ご説明させていただきます。


 一つ目は『マイルーム』。プレイヤー一人ひとりに与えられるお部屋でございます。就寝用の〈ベッド〉や収納機能がある〈クローゼット〉、〈アイテムボックス〉はこちらで用意させていただきましたのでご自由にご利用ください。また、《~職人》スキルを取得した際には、その体験用施設がご利用になれます。マイルームの機能や施設はプレイヤーの好みに変更・強化が可能ですので、ご自由にご利用ください。マイルームのご利用は神殿内部にございますポータルをご利用ください。


 二つ目は『復活の聖堂』。これは、もしプレイヤーがエリアの外、フィールドにて力尽きてしまった場合に自動的に作動いたします。プレイヤーはここに転送され、HPが回復し、ある程度の状態異常も回復いたします。しかし、その対価も自動的にお支払いいただきますので、ご了承ください。


 三つ目は『クエスト』。フィールドに出てご自由に探索していただくのも構いませんが、私どもはエリア内部より依頼された仕事を『クエスト』と称してプレーヤーの皆様に紹介いたしております。同時に五つまで同時にクエストを受注することができ、その条件を達成した際にはここで再度報告してください。その報酬をお渡しいたします。また、クエストを受注する際には契約金が発生し、破棄される際には返金できませんのでご承知ください。クエストにはそれぞれ、報告期限が設定されている場合がございます。期限を過ぎますと、自動的に破棄されてしまいます。こまめに受注クエストを確認なされることをお勧めいたします。


 四つ目は……申し訳ございません、まだ『ルナ』(冒険者)様にはご利用になれない機能ですので、ご利用が可能になった際に改めて説明させていただきます。


以上で説明を終了させていただきます。ご不明な点があった際には再度私どもにお声掛けください。それでは、こちらで『ルナ』(冒険者)様の登録が完了いたしましたので、これからはこの神殿の機能をご利用いただけます。それでは、『ルナ』(冒険者)様のご健闘をお祈りいたしております」


≪『マイルーム』『クエスト』が解放された≫


 長い話が終わりこれでようやくマイルームが解放された。

 というか、クエストってここで受けられるものだったのか。

 今まではNPCに話しかけたときに発生していたから、突発的なものかと思っていた。

 さっそくもう一度、老紳士に話しかけてみる。


「どうかされましたか?」


 老紳士があいさつした直後、目の前にコマンドメニューが表示された。

 そこには『クエスト』や『マイルーム機能』、『ヘルプ』が存在し、これから選ぶことでクエストを受けることができるらしい。

 ためしに『クエスト』を選択する。


「現在、『ルナ』(冒険者)様にご紹介できるのはこれらのクエストです」


 メニュー画面が切り替わり、15個ほどのクエストが一覧化されて表示された。

 クエスト名をタップすると別のウィンドウにその詳細が表示された。

 一番上のクエストは≪ゴブリン達の強さの秘訣≫という名前で、内容は『〈ゴブリンダガー〉の納品』だった。

 ちょうど持っていたので、さっそくそのクエスト詳細の下のほうにある『受注する』をクリック。


≪≪ゴブリン達の強さの秘訣≫を受注しますか?このクエストの契約金は『0イェン』です。Yes/No≫


 表示されたウィンドウの『Yes』をクリックすると、≪クエストを受注しました≫というアナウンスが流れ、一覧を閉じて自分のメニューを確認すると、『受注中クエスト』の中に≪ゴブリン達の強さの秘訣≫が表示されていた。

 そしてそのクエスト名の上に『達成可能!』という文字が金のラベル月で表示されていた。



「何か御用ですか?」

「現在、『ルナ』(冒険者)様にご紹介できるのはこれらのクエストです」


 もう一度老紳士に話しかけると、違う挨拶だったが、クエスト一覧が表示され、その一番上には『達成可能!』というラベルがついている。

 タップして詳細を確認すると、『受注する』だったところが『報告する』に変更されていた。


≪〈ゴブリンダガー〉をいくつ納品しますか?≫


 別のウィンドウでこのような表示があったので、持っているだけの〈ゴブリンダガー〉を選択し、納品した。


≪〈ゴブリンダガー〉を24個納品しました≫

≪≪ゴブリン達の強さの秘訣≫を達成しました≫

≪報酬『2688イェン』『264Exp』を獲得しました≫


 どうやら報酬が納品数で変動クエストだったらしい。

 しかし、戦闘以外で経験値がもらえることはかなりうれしい。

 というかMMOではよくある機能じゃないか。なんで今まで気が付かなかったんだよ、オレ。

 取得できる経験値が反映されるのはプレイヤーレベルのみらしい。

 まあ、スキルレベルに関しては別ゲーでいう修練度とか、そういう感覚だろう。


「ありがとうございました」


 いくつかクエストを受けてからウィンドウを閉じ、その場を離れようとすると、老紳士が頭を下げながらそう言った。

 今までのMMOでもよく見たモーションだが、VRでみるとまた違う印象を受ける。

 しかし、オレの用事は済んだので、マイルームに向かうとしよう。




ありがとうございました。

ほんと、学校はこの時期大変です。

でもまあ、日々楽しくていい感じですが。

MHXXの情報を聞いてMHXも最近サボっていたのを再開したのですが、久しぶりすぎて操作がかなり残念なことになっていて少しへこみました。

マルチでご一緒した人がいたら全力で謝罪いたします。

乙ってすみません。


さておき、最新話投稿です。そろそろ最初のエリア『ビギン』の町の描写や、重要そうな施設の紹介をしようかなと思います。

あとは、前回言っていた生産についてもやっていこうかなと思っています。

 

そして、「20話超えて進行ペースはこれで大丈夫か?」

と、友人に聞かれました。

「大丈夫だ、問題ない。」と返しておきましたが、そろそろ加速しないとまずいですね。


さっさと1面クリアして次に進めたいです。今やっと施設の紹介とかしてるのにね。


さて、ありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!

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