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To‐Arms!!  作者: ほっけ
21/24

ep.20《突然の邂逅、そして警告と……プレゼント?》

 遅れてしまって誠に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁあああああああああ!!!

 モチベーションが! そして学校が! そして別のシナリオが!

 言い訳やめます! ごめんなさい!

 これからは空き時間見つけて書きます!


おはこんばんにちは! ほっけです!

本当にお久しぶりの投稿でございます。

相変わらずの駄文でございますが楽しんでいただければ幸いです!


そして、\祝☆20話/

今後ともよろしくお願いいたします。


 それでは、どうぞ!!

 「……さて、と。ルー、『後退して』」

 「ヴォウ」


 オレの言葉に従い、ルーは倒れて動かなくなったゴブリンたちから距離を取り、元の位置に戻る。

 オレは剥ぎ取りのためにゴブリンたちに近づき、《剥ぎ取り用ナイフ》を使う。

 『シャリィン……』という音は洞窟内に響くが、これは剥ぎ取りを行ったプレイヤーにしか聞こえないらしい。


 さて、あれから何度もわいてくるゴブリンたちを掃討してきたが、さすがに飽きてきたところだ。

 PLv(プレイヤーレベル)も22を超え、あと少しで23になろうというところだ。

 飽きてきたとは言うが、やめるつもりはない。

 なぜか、それはこれが現状で考えられる最もコストパフォーマンスの良いレべリングだからだ。

 レべリングはそのまま自分の強さに直結する。そしてその強さは、ゲームクリアを早めるのにもっとも単純で重要なものである。


 ということで、自分が死ににくくするため、また、こんなゲームは即刻終わらせたいという思いから、レべリングは続いている。

 フィアやケイは最初は乗り気ではなかったが、途中から片方ずつ参加してくれるようになった。

 一応依頼人のおっさんはパーティー全員が目標地点に到達するまで停止するようなのだが、万が一イベントが進んでしまったときに殺されてしまってはたまらない。

 というわけで必ず一人見張りをつけている。

 オレはこのサイクルに必須の存在となっているために後退することはできない。

 あと、『全員の到着』が目標の場合、オレが見張り役になって入口に到達してしまった時点でイベントが進み、このゴブリンたちもわかなくなってしまうかもしれない。

 なので、二人が代わる代わる手伝ってくれているのだ。

 

 ルーも含めて3人でやると誰か一人が休憩できたりするので、オレとしてはうれしい限りなのだ。

 ルーには疲れという概念があるかどうかわからないが、人間である俺にとってはこの洞窟という閉鎖的な空間の中で、永遠と同じ作業を繰り返していると精神的に疲労がたまってくる。

 そんな時に話し相手や休憩時間があるだけで相当負担が和らぐのである。


  さて、現在はケイが手伝ってくれたあと、フィアと交代するために洞窟の入り口まで戻っているところだ。

 そして、そろそろ次の経験値(ゴブリン)たちが湧くころである。

 そうしてルーと共に次の波を待っている。

 

「…………?」


 そんな時に異変が起きた。

 次のゴブリンたちが湧いてこない。これはつまり、サイクルの終わりが来た証拠であり、イベントが進んでしまった可能性がある。


(くそっ……時間経過が条件だったのか!? このままレベルが上げられれば、後の戦闘が数倍楽になるのに……)

「しょうがない……ルー、メッセージを送りながら入口まで戻ろう。……ルー?」


 横を見ると、ここ数時間繰り返してきたように洞窟の奥を見ながら待機しているルーの姿があった。


(そうか、【号令】を解除してあげないといけないのか……。)

「ルー、『同行して』。……ルー?」


 ルーが反応しない。というより、何かがおかしい。

 洞窟内とはいえ、何かが反響するような音や、洞窟の奥からはうごめくような気配を感じていたはずだし、ルーも、AIやグラフィック設定がよくできているために動いていない時でも、まるで生きているような仕草はしていたのだ。

 しかし、今はそれらがない。まるですべてが停止してしまったかのように。


(何かおかしい……)

『ケイ!! 何か変なことになってない? ルーがいきなり動かなくなってんだけど!?』


できるだけ急いでチャットを打つ。ケイとフィアも心配なのだが、放置してしまっている間にルーがやられてしまう危険性もあるので動くことができない。


 少し待っても返信がない。ということは、チャットの受け取り設定が自動的にOFFになる戦闘中、という可能性が高い。

 何とか引きずってでもルーを連れていきたいのだが、まるでその空間に固定されてしまったかのように動かない。


『…………ピピッ!』

≪新着メールが一件あります≫


「ッ!? ケイ!?」


 急にメールの着信があったことがシステムメッセージによって伝えられる。

 このシステムメッセージがあるということは、システムはまだ停止していないようだが、そんなことには構っていられない。

 早速届いたメールを確認するべく、《メニュー》から《メールBox》を開く。


 この時のオレは、なぜパーティメンバーに簡易的に送ることができる《チャット》ではなく《メール》が届いたのか、とか。

 さっき戦闘が始まったのであればそんな余裕などケイにはないはずだ、とか。

 そういうことには一切気が付かず、届いたメールの件名すら確認しないまま、そのメールアイコンをタップした。

 このたった一回の操作が、オレのゲーム人生を変えるだなんて思いにもよらなかった。


『件名:はじめまして。

 内容:添付ファイル1件』

≪添付ファイルを確認しました。この操作は自動で行い、解凍します。0%……10%……20%……≫


「えっ……?」


 メールにファイルを添付する機能など、この世界にはない。

 スクリーンショットは添付できるが、それにも制限はあるし、何よりこのような表記にはならないはずだ。

 しかも、メールを開いた瞬間にファイルが自動で解凍され始めた。

 すぐにキャンセルボタンを探すが、システムメッセージがカウントする数字は止まることがない。


≪70%……80%……90%……≫


「くそっ! なんだよこれ!?」

(さっきからいくつも起こっているこの異常事態は何なんだ!? とにかくこの解凍を止めないと!!)


 何が起こっているかの理解はまだできていないが、この類のメールはウイルスかそれに類似するものだと相場は決まっている。

 とにかく「このメールはヤバイ。」そう直感したオレは画面を操作する速度を上げる。

 メールBoxの中にあるあらゆる機能を探したが、「ファイルのダウンロード」などという項目は存在しないし、相変わらずキャンセルボタンも見当たらない。


≪…………100% ファイルの解凍が正常に行われました。内容を起動します。≫


「あっ……」


 止めることができなかった。

 解凍されたファイルは起動し、その値もすぐに100%に達した。

 「もしこのメールを開いていなかったら」「確認していたら」、そんな後悔が自分自身を襲うが、後悔先に立たず。

 直後、起動のメッセージが消え、洞窟中に光が満ちる。


 急な閃光で目がくらんだが、数秒で視力を取り戻し、あたりを見渡す。

 ルーは今までと変わりない位置に存在しており、少し安心した。

 しかし直後、ルーの背の上に、誰かが乗っているのを見た。


 白衣のようなものを着て、武器も帯刀していない、オレそっくりのアバターだった。

 見た目はオレと同じ背丈で、とても華奢な体躯をしている。髪型も背中まであるストレートと、同じ。

 しかし、オレと違うのはその髪と眼の色。

 髪は漆黒に染まっており、眼は黄金の輝きを宿している。

これが所謂2Pカラーというやつなのだろうか。

自分の身体で2Pカラーというのはなんというか違和感があるのだが。


「…………ふぅ。こっちの世界に来るのは初めてだ。……そしてはじめまして、『アキバホヅキ』さん?」

「!?」


 オレは絶句した。

 その少女は「オレの名前」でオレを呼んだのだ。

 この世界におけるアバターネームではなく、現実世界のオレの本名を、だ。

 もちろん、この世界に来てから自分の本名を公開したことはないし、そもそも後悔する相手もいなかった。

 もしそんなことができる存在がいるとしたら、すでにいる知り合い。

 これはおそらくケイとフィアだけだろうなので、除外。

 となると、現状この世界を統べ、この世界を思い通りにできる奴。


「……まさか……『ヒューズ』か?」


 すると、『ヒューズ』と呼んだ少女は驚いたように目を見開いた。

 そして直後、面白いものでも見つけたかのように笑顔になり、口を開いた。


「……さすがに驚いた。初見で、会って数秒で正体バレちゃうなんてね。まあ、状況が状況だし、気づいて当然なのかな? あ、そうだ。あなたのアバター、少し借りていますよ」

「当たり……ってことでいいんだよな? この世界の侵略者が何の用だ!! それにこれどうなってる!? ケイと穂花は!?」

「『侵略者』は私のことじゃないかな。それはどうでもいいけど。あなただけ動けるようにしているだけですのでご安心を。エネミーはおろか、プレイヤーを含めるあらゆるグラフィックや処理機能を止めてるので、意図的な時間停止と思っていただいて構いません。さて、『アキバホヅキ』さん……いえ、この世界での『ルナ』さん。こうしてあなたに会いに来たのは警告の意味があります。」


(……警告?)


「まあ、意味が分からないでしょう。説明します。あまり時間もかけたくないのですぐにやりましょう」


 そう言うとヒューズはルーの背から降り、こちらに歩いてきた。


「簡潔に言います。あなたのプレイングはゲームバランスを崩しかけているので、それを抑止するために来ました。具体的に言うと、今回の無限レベリングがそれに当たります。しかもあなただけではなく、ただでさえ最前線チームであるお二人のレベルも相当上がってしまった……」

「それは運営に言ってくれ。本来はこんな用途で使われるなんて思っていなかったんだろう。デバックが足りなかったんだよ」

「今は私がGMであり運営です。その気になればあなたの復活機能を停止することだってできるんですよ? ……話がそれました。今回の一件で、あなた方とほかのプレイヤーにレベル差が大きくなりすぎてしまいました。私は皆さんにただゲームを楽しんでいただきたいだけなので、バランスの崩壊はできる限り起こさないようにしたい」


 一拍おいて、オレの目の前にヒューズは立ち、再び口を開いた。


「今回の件に関しては、こちらもゲームのイベント等をチェックしていなかったという不備がありましたので、あなたへの直接の被害はありません。しかし、今後もこのような方法が偶然起こってしまうかもしれない。なので、レベルに制限をつけさせていただきます」

「はぁ!? 何の権限があって!!」

「だから、『全て』ですよ。この世界に関してはね。具体的な制限に関しては、後で全員にアナウンスするのでそっちを確認してくださいね。あ・と、あなたには特に言っておきたいことがあります」

「な、なんだよ」


「あのおばあさんたちの情報、どこで聞いたんですか?」

「え?」 

「だから、あなたが今泊まっている家のおばあさんのことですよ。あの家はただの民家なんです。しかし、《素手使い》のみが近づいたときにおこるイベントがあって、それをあなたは遂行中なんでしょう? その情報はどこにも公開されていないはず。現に、あなた以外に《素手使い》持ちのプレイヤーはいません。どうやって知ったんですか!?」

「いや……偶然……」

「じゃあ、《獣使い》のNPCは!? 《シークレットスキル》の解除方法は!? あなたのアバターの成長スピードが異常なんです! ソロでプレイしているにも関わらず、しかも扱いにくいはずのテイムエネミーまで連れて、なんで最前線プレイヤーと同じか、それ以上のステータスを持っているんですか!?」


 詰め寄ってくるヒューズ。その外見が少女のソレのせいで、こちらはたじろいでしまう。

 目を吊り上げ、腰に手を当てて前かがみになって怒っているその姿は、可愛らしいのだが、如何せん色が違うだけのオレの身体なのである。

 実際、すごく微妙なのだが、やはりオレの身体もこのように振る舞えば女の子っぽいんだな……。


「本当に全部偶然だよ。ニークも、《シークレットスキル》の解除も、レベリング方法も、成長スピードも。ニークは《獣使い》持ちプレイヤーが買い物をするとイベントが始まるし、《シークレットスキル》の解放条件は個人差があるんだろう? 《素手使い》は連続で≪技≫を使っても技後硬直ないし、掴み系の技も合わさって被弾はできるだけ少なくできるし、エネミーを観察すれば弱点やその露出方法もわかる。後はエネミーの倒し方を反復学習してをのテンプレートになぞって倒せばいいだけだ。後、ウチのルーは最初から普通の〔おおかみ〕とは少し違った。所謂レアエネミーみたいなものなんじゃないか?」

「…………。まあ、いいでしょう。あなたの『悪運』がどこまで続くか見守ることにします。それと、あなたには今回の件の発見と、今までの攻略への意欲を称えて、プレゼントを用意してます。受け取ってください。」


 そう言った後、ヒューズが何かを操作すると、メールが一通届いた。


「ウイルスじゃねーよな?」

「そこは信用して受け取ってくださいよ」


 メールを開くと、『ギフト』と書かれた文字がタップできるようになっていたので、恐る恐る触れる。


≪スキル《怒りの眼(いかりのまなこ)》を入手しました≫


 とアナウンスがあり、≪スキル≫の欄に《怒りの眼》が追加された。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《怒りの眼》(いかりのまなこ)

 所持者の瞳は怒りに染まり、その眼は真価を発揮する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんだこれ? 効果が何もないスキル?


「そのスキルは特別。スキルは元々外すことは出来ないようになっているけど、持っていて損はしないはずだよ。それに、いつかあなたはその力を必要とするはず。《素手使い》なんていうスキルを使っているなら特に……ね。それじゃあ、ほかにも何かあるかもしれないから、続報を待ってね! では!」

「ちょっと待て! このスキルはいったい……」


 スキルについての説明を聞こうと思ったら、すでにヒューズは目の前から消えていた。

 これで証明されたことといえば、ヒューズは自由にこのゲームに入ってくることができるということ。


『ピピッ!』

≪新着メールが一件あります≫


『件名:ごめんね!!

 内容:時間止めてるの忘れてた! 解除するからちょっと待って!

    あとそこの五部リンたちもう湧かないようになってるからね!』


 そして、絶対的権限を所持していること。

 本当にコイツは指一本でこの世界を操作できるんだ。


(だが、絶対にクリアしてやる。こんな世界で、あんなふざけたやつに管理されっぱなしなんてごめんだ。)


 そう新たに決意すると、俄然やる気が湧いてきた。

 しばらくして動き始めたルーをなだめ、一緒に洞窟の入り口に向かって進み始める。

 とにかくまず、このイベントを終わらせなきゃ!!

ありがとうございました!

半年ぶりの投稿ということで、本当にお久しぶりでございます。


さて、今回復帰できたのは、偶然書きたくなって、友人とSkypeしながら書いたからですね。

誰か一緒にやっていると、緊張感というか使命感というかが感じられて、とてもいい環境になりますね。

書き始めれば書けるタイプなので、これからはこうやって自分で自分に鞭打って書かせることにします。


また近いうちにあげられたら!

では!

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