三話
〜家〜
木下雪乃さんは綺麗で、優しい人、いつも笑顔を絶やさない人、神秘的な雰囲気をもつ人。
学校でも有名で、女子と言ったら必ず名が上がるだろう。
「ハァ。」
僕は落ち込んでいる。それは、今日学校の帰りに一年生のウワサ話しを聞いてしまったからだ。
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「ね〜?聞いた〜?三年の橘先輩って彼女いるんだって〜!!」
「えっ?嘘?誰、誰?」
「二年の木下さんだって〜!!」
「嘘〜?美男美女じゃん!」
「だよね〜!お似合いだね〜!!」
「え〜?ウチ、ちょっと橘先輩狙ってた〜!ショック〜!」
「無理無理!あんたじゃ相手にもされないって〜!(笑)」
「ヒドぉ〜!(笑)」
『きゃははははは』
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そんな話しを聞いた僕は、どうやって帰ってきたかわからない位、落ち込んでいた。
木下さんの彼氏?橘先輩?橘秋次(たちばな、しゅうじ)
彼は学校で有名なイケメンだ。
カッコいいと言えば必ず名が上がるだろう。
木下さんと橘先輩………お似合いだ。
「ハァ。」
僕はため息を吐いて電気を消した。
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〜朝、教室〜
「あっ、如月君、おはよう!」
「おはよ、木下さん、あの…」
「どうしたの?元気ないね?寝不足?」
「ううん、なんでもない。」
僕は木下さんに、橘先輩の事を聞こうと思っていた、でも、僕は聞けなかった。
もし、
「付き合ってるよ」って言われたら僕は立ち直れないだろうな。うん。。