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第6話:小姑と花嫁ごっこ

やぁ。お久しぶりです。




ご、ごめんなさい。書く時間がなさ過ぎて放置しておりました!!


しかも、まだ終わらないという!

と、取り敢えず、相変わらずヘタレな文書ですが楽しんでいただければ光栄です!


いつまで、現状態なのだろうか?


悠に抱きしめられて、早や5分…。時計を見てため息を吐いた。もっと長い時間が経ったような気がしたのに、気のせいらしい。

否、時計が壊れている可能性もある。去年買ったのにもう、壊れやがったか!!


「それで、楓ちゃん。返事は?」


この男…人がせっかく、現実から逃げているというのに引き戻そうとしている。しかもしかも、ぎゅって!!力を込めて抱きしめてきた!逃がす気はないらしい。


「じょうだ「楓ちゃん?押し倒すよ?」んでは、ないようだな。」


私は今、悪魔の声を聴いたらしい。どうしたらよいか?答えを知るのは誰か?


…自分しかいない。


しかし、未だに分からない。

自分の心…悠の心。

なぜ?


「何故、悠はわ、私がすすすすスキなんだ?」


声が裏返ったりどもったが、そこは置いておこう。過程はどうでもいいんだ!結果さえよければ!!…誰かが言っていたセリフさ。


「…楓ちゃん?馬鹿?」


やっと、私を拘束するのを辞めたかと思えば、両肩に手を置かれ顔と顔のご対面をさせながら奴は言った。

この男…人を怒らせることが好きらしい。マゾというものではないだろうか?そんな奴を私は。

私は、何だろうか?だんだんと、自分の気持ちがわからなくなってきた。これも悠の特技の一つ、話術というものだろうか?恐ろしい奴である。


「馬鹿という方が馬鹿なのだ。」


子供染みた反論。対する悠は、呆れ顔。納得のいかない雰囲気である。


「じゃぁ、聞くけど。普通の幼馴染が、自分の家があるのに毎日。そりゃもう、毎日幼馴染の家に行く?」

「行く奴もいるかもしれん。」


今このときの私は、戦闘体制に入っていた。負けない。負けたくない。何故かこのやり取りに対してそう思った。


負けると認めないといけないから…。それは何という感情が心に渦巻く。


「まぁ。そんな奴もいるかもね。じゃぁさ、変な幼馴染の劇に長年付き合ったりする?」

「おい!それは、私のことか?!変とはなんだ!変とは!!」


今の発言に意義あり!私は、認めんぞ!という意気込みを笑顔で捨てられた。


「自分で気づいていたんだね。よかった。」


ニコッと笑いながらも目が笑っていない。つまり、話を逸らすなということらしい。


「劇に付き合うのは、きっと…きっと同情したのだろう。」


そう言いつつ、 私は視線を悠から逸らした。

だから、悠がそのときどんな顔をしていなのかわかない。ただ、前方から漂ってくる冷気に身を震わせただけだった。


「彼女を作らず、小姑とという役の幼馴染のために、食事を作りに帰る幼馴染って何?」

「ぐっ…きっと、面倒見がいいんだ。それか、小姑が怖いか。」

「楓ちゃんは、僕にいろんな意味で勝ったことがないから、僕がキミを怖がる意味ってないよね。」


このままじゃ負ける!そう思ってたのに。じゃあ…っと続く悠の顔を見れずただ下を向く私に悠は消え入りそうな声で言った。


「…あのときの約束、破るの?」


悠は質問攻めから一気にしおらしくなった。私は、雰囲気が変わり戸惑ってしまったがしかし、それ以上に困惑したのは、『約束』という言葉。

私は何か悠と約束したのか?


「忘れちゃった?」


何も言わない私に悠は囁く。


「楓ちゃんが、あの日…。僕に花嫁と小姑ごっこをしようって言ってきた日のことだよ。僕、何か言わなかった?」


その問いかけに思考を過去へ追いやる。


「私が、それを言い始めたのは小学2年のときだな。あの時、お前は…。」


小学2年のとき、悠に持ちかけた、新たな遊び。ごっこ遊びだけど、私にとってただのごっこ遊びではなかった。

その頃もいじめにあっていたため、その原因でもあったものを何とか対処しようと、躍起になって思い付いた遊び。


『悠くんと仲良くしないで!!』


訳がわからず、仲の良かった友達から放たれた言葉。

唖然としながらも、了承はできなかった。何故って、悠が悲しむから。幼馴染なのに?家が隣なのに?仲がその少女より良いのに?何故、言われる通りにしなくちゃいけない?

そう思いつつも、幼いながらわかっていた。彼女のいう通りにしなければ、小学校生活はより悲惨なものになっていただろう。…所謂彼女は、悠と同様に人気者ということだ。

そして、家に帰った後、直ぐに悠に新しい遊びをしようと持ちかけた。


『悠!!面白い遊びを思い付いたの!』

『ほんとう?なぁに?かえでちゃん?』


にこにこ天使の笑顔と言われる表情で私の次の言葉を待つ悠。


『花嫁と小姑のごっこ遊び!』

『全然、楽しそうじゃないよ。かえでちゃん、遊びのセンスないね。』


さっきの笑顔は何処へやら飽きれたような顔をする。そういえば、幼い頃の悠はこの頃から人の心をぎったんばったんにするのが得意だった気がする。対して私は、純情なる可愛らしい子だった。


『お、面白いに決まってるじゃない!私が小姑役で、悠が花嫁役よ!小姑のいうコトは、花嫁はぜーーったいに聞かないといけないの!』

『まるで、女王さまと家来だね!』

『………。』


無言になる私。我儘と言われてる気がするのはなぜ?


『まあ、いいよ。かえでちゃんの、いや。かえで女王さまのいう通りにします。』

『小姑だもん!小姑がいいのぉー!』

『ドラマの見過ぎだよ。老けるよ?』


うむ。相変わらず可愛くない餓鬼だった。確かに、私はあの時ドラマにハマっていたが、老けるとな?!


『まだ、ピチピチよ!』

『魚じゃあるまいし。』

『跳ねてるとこをいってるんじゃないの!』

『わかってるってば。』

『もぉーーー!だったら、言わないでよ!!』

『はいはい。あ、じゃあさ。その遊びに付き合う変わりに……。』


この後だ。この際この会話はどうでもいい!!

この後に悠は言ったんだ。

今この現状に、繋がる言葉を。


「思い出したみたいだね。顔真っ赤だよ。」


私はいま、凄く情けない表情で悠の顔を見ているのだろう。

対する悠は、ニタニタと笑った。その表情は残念すぎるイケメンである。


腹を決めるしかないのか…。

いや。まだ時間は残されて…


「楓ちゃん。」


バフっとソファが音をたてる。

私の視線は天井を向く。

そして、悠と視線が交わる。

つまり、私は押し倒させたと。

認めたくない現実が追加された。



本当に逃げ道は消えしまった。





まだまだ、続くよ?

続くったら続く!!


といいつつも、次項で終わらせます!

あとは、番外に悠サイドを書きたいですね!

……願望ですよ。


夢見たってええじゃない!←

9月からは、また実習が始まるので10月ごろになりそうです。それよりも早く更新できるように頑張らせていただきます!


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