表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

第2話 夜梟の魔女

第2話です。


森に足を踏み入れたダンテは、“それ”と出会います。


この回は戦闘と違和感を中心に描いています。

まだ全ては明かされませんが、少しずつ何かが見えてくるはずです。


引き続き楽しんでいただければ嬉しいです。

森は、静かすぎた。


風の音すらない。


踏みしめる落ち葉の音だけが、やけに大きく響く。


(……ここに、母さんが)


ダンテは、胸元から小さな布袋を取り出した。


中には、古びた指輪。


――母の遺品だ。


「……見つける」


誰に聞かせるでもなく、呟いたその時。


――気配。


背筋が、粟立つ。


(いる)


振り向くよりも早く、剣を抜いた。


構える。


その瞬間――


何かが、通り過ぎた。


「――え?」


視界が、揺れる。


次の瞬間。


左腕が、なかった。


遅れて、血が噴き出す。


「……っ!!」


声にならない。


何が起きたのか、理解が追いつかない。


ただ一つ。


分かることがある。


(……見えなかった)


目の前に、それはいた。


夜梟の魔女。


音もなく、そこに立っている。


――圧倒的だった。


勝てるはずがない。


理解する。


それでも、足は動かなかった。


魔女が、一歩踏み出す。


剣が、持ち上がる。


次で終わる。


そう確信した瞬間――


その動きが、止まった。


「……」


夜梟の魔女が、じっとダンテを見ている。


まるで、何かを確かめるように。


ゆっくりと、剣先を突きつける。


そして、低く問うた。


「……名前は」


「……ダンテ……だ」


途切れ途切れに答える。


その瞬間。


魔女の動きが、止まった。


「……ダンテ?」


かすかに、声が揺れる。


「……ダンテ、だと……」


その目が、わずかに見開かれた。


第2話を読んでいただき、ありがとうございます。


ここから物語は大きく動き始めます。

「なぜ魔女はダンテを殺さなかったのか」――その理由は次話で明らかになります。


少し重い展開が続きますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


感想などもお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ