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ぼくは悪くねぇ!高校時代の幼き事故の話。

やぁ、ぼくだよ。ステキな日曜日だね。しらんけど。



 ぼくの高校時代は、軽音部の幽霊部員で、ドラム叩くかギターか借り物のベース弾くか、それこそ友達と当時はPSPでゲーム三昧よ。特にプレイしてたのは、モンハンP2Gと鉄拳6、それとFFディシディアとガンダムVSガンダムの当時は無印からネクストPlusあたりだった。いやーーー書いてて懐かしい!!友達と一緒に顔合わせてゲームができた若き日の思い出!若い人!これができてるとしたらこれは当たり前じゃないからな!若くない人!一緒に思い出しながらエモくなろうな!!

 当時の友達は主に3人。国語が得意のスタミナないけどバスケが上手なタマ。数学が得意なSEED好きマン、イケメン枠のぼくの敵のアサ。説明しがたい頭のおかしさを持つスポーツ不能の面白変人のスーパーギタープレイヤーナツ。ナツは本当にギターが上手かった。ここは本当に好きだった。この3人とよくつるんでいた。そんなある年の夏休みのお話。




 ぼくらは本当に毎日毎日集まっては今日は何する、明日は何をしようと話し合っては実行したりしなかったり。ある日はテニスをしたり、ある日は1日かけてモンハンしたり他のゲームをしたり、ナツの家に集まってみんなで楽器触って遊んだり、いろんな遊びをしていた。夏の暑さをしっかりと感じながらも、流れる汗の鬱陶しさを無視して遊び続けられる程度には、ぼくらは青春の1ページになりえる色恋を忘れて、ただただ楽しいを求め続けていた日々だった。大体の一日の流れとして、ぼくが先にタマと合流し、アサを二人で迎えに行く。ナツは呼んだり呼ばなかったり。予定が決まっているときはそこから移動開始して行動開始。決まってなかったら会ってから考える、その時間も楽しいのが学生時代の強みよね。

 夏休みも中盤のある日の午前中。今日はバドミントンをする日で、道具は公民館のレンタルを借りれるので持ち物もなし。この日はナツは呼んでない、奴はスポーツが全般雑魚過ぎてこの戦いにはついてこれない。これからアサの家に迎えに行く、家を訪ねる予定の時間からは遅れてない、とても予定通り。タマの家から朝の家までは徒歩で5分程度なんの話をするまでもなく到着してしまう。いつも通りインターホンを押し出てくるのを待つ。アサはよく寝坊をするが、インターホンの音で起きて出てくる程度には起きれる。しかしその日は、彼が出てこないのだ。待っても待っても。今日はなかなか起きねえな、と電話するが、出ない。タマと替わりがわり連絡をするが一向に出てくる気配がない。


「ねぇ、アサってこんなに出てこないことって今まであった?」

「いや、中学から一緒だけどー、ここまでは覚えてないな。」

タマはアサと中学から一緒で、当時から知ってはいたらしいが、そうらしい。どうやらいつもと違う。


「んー、どうすっか。アサの兄弟って確か大学生のお兄さんだけよな?」

「そうそう、最近もずーっと大学忙しいって言ってた。夜しか家にいないらしいよ。」

「ふむ、この家の車庫って、空よね?」

「空だねー。お父さんが仕事で使ってるんでしょ。確かお母さんや徒歩かチャリかでパート、とか言って 

 た気がする。」

「そっかぁ。今家にはアサしかいないのかー。」



さて、あいつの部屋は外から見える場所なのか、どうにか登って入れる場所なのか・・・。一度やってみたかったんだよなこういうこと。

「待てぼく。なんとなく言いたいことはわかったけど、ケガをしては元も子もないし学校にバレたら洒落にならん。そこでどうだろう、少し考えがあるんだ。いわゆる、高橋名人を、目指さないか?」


こいつ頭おかしいのか?何を言ってんだか一つもわからん。


「どういうことなん?悪いことの予感しかしないけど・・・。」

タマは普段真面目っぽいキャラのくせにたまーに頭にサイコパワー入ってる時がある。

「そこに、インターホンが、あるじゃろ。そういうことよ・・・。」


ダメだ今日は頭おかしい日だった。高校生にもなってそんなことして許されるわけがない。大体1回押せば役目として十分過ぎるのがインターホンなのにそれを使って高橋名人がどうのこうのってそんなん常識外れだしいい歳した学生がやるにはあまりにも迷惑で恥ずかしい行為でこんなに面白そうなことをよく考えるなって思ってしまった。ぼくは、面白そうだなって、思ってしまった。


 インターホンと高橋名人。なんと甘美なコンビネィシェン。

「しょうがないな、ぼくから行こうか。」この会話の隙間は食い気味の返事をしてしまってほぼノータイム。ノリノリになってしまったぼくを、ぼくらを止めるものは、ここにいなかったのが悪いのだ。



trrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!



何度押せたかなんてわからない。何秒押したかすら数えてもない。魂が呼び続ける。押せと。罪の匂いと、その背徳感に似たなにか、自分が何をしているのかすら把握できていないような不能感、無能感。そこから生まれる根拠のない心からの笑いが、大きく大きく押し寄せる。


trrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!


笑い転げながらタマと替わる。お互いに声にならないくらい笑いながら、2往復3往復と回数を重ねていた。高揚する、ぼくらは高校生の夏の思い出の1ページに、人の家のインターホンを死ぬほど連打するということに、情熱すらかけていた。楽しい、面白い、ぼくらは何をしているんだろう。そんな感情の奔流が、倫理的に間違った行動を加速させていた。


trrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!


trrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!



もうどれくらい押しただろう。わからない、ぼくは何度アサの家のインターホンを押しただろう。これまで誰かの家のインターホンを押したことがあるだろうか。恐らく、ない。するとやっと、ドアノブが動いたのに気付いた。待たせやがって。いやさすがに怒ってるか?そう思うくらいには押したと思ってる。いやそんなのアサが悪い。連打がなんだ、嫌ならさせるな。眉村もそういってた気がする。




え?





だれ?









そこにいたのは、






アサの父かもしれない、







見慣れないおじさんだった。












「・・・・・・・・・。なんですか。」



「・・・・・あの・・・・。アサ君の友達ですが、アサ君いますか・・・・・。」



「・・・・・。待ってて。」







このときインターホンの前にいたのは奇しくもぼくだった。死にそう。気まずいというだけで死にそうと思ったのはこれが初めてだったかもしれない。それからは父らしきおじさんが家の中でアサを読んでいるのが聞こえ、寝間着のアサが出てくるまで、ぼくは何時間にも感じる感覚があった。死にそうだった。



「ごめんー。今起きたわまじごめーん。」


「アサ・・・・・。後で話をしよう。」




そんな夏休みの昼下がり。ある種怪談よりも怖い話。この話はここで終わらせる。なぜなら詳細を覚えていないからだ。なんであのタイミングで父がいたのか。それだけは本当に何も覚えていない。ショックが大きすぎたのかもしれん。あんだけたのしかった瞬間から地獄に落とされたのだからしょうがない。









そんなこんなでなんやかんやと楽しい夏休みを過ごしたぼくに、ぼくらに、2学期になって別の事件が起きた。それは、ずっと一緒にいたタマに実は彼女がいて、この夏休みを通して別れることになってしまったらしい。


いや待て?!?!?!?!彼女いたん?!?!しかも同じいクラスの子!?!?!?!!??知らなんだ!!!!!!!

その子はなんなら普段からよく話をしていた同じヲタク枠の人間で、ジョークも通じて友達も多い賑やかめの可愛い女の子だった。




「いや知らなかったとはいえ夏休み連れまわすことになってタマごめんな?!しかしてなんで別れることになっちゃったん?」




「夏休みに会う予定全部断ってそっちと遊んでたから。」








ぼくは悪くねぇ!




はい、ぼくは一切悪くない青春の1ページのお話でした。


何か聞きたいことあったらコメントしてください。答えられることは何でも答えますよ。


なんか書きたいこと思いついたら、その時また、とりあえず今夜は、


おやすみなさい。





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