狂っていくゾンビ、吉儀?
僕は再びゾンビの蔓延る世界に連れてこられていた。
医師じいちゃんとの約束を完全に忘れていた。
めんどくさい事に巻き込まれてしまった。
まったく、早く帰って奏音の事をもっと知りたい。
「お主、戦ってみろ」
「お前が相手か。
弱そうだな」
謎の少年が挑発する。
絶対面倒な相手だ。
負けても勝ってもなんか言われるやつだな。
「もしかして怖気付いたか?」
「仕方ないですね。
5秒でのばしてやる」
俺は新しい力を少し解放した。
少々オーバーパワーかもしれないから手は抜いてやろう。
2人とも見合って医師じいちゃんの合図を待つ。
「恥め!」
なんか煽りが含まれていそうな合図を聞き両者とも一斉に相手の方へ駆け寄る。
衝突の瞬間は一瞬だった。
決着も同様に一瞬だ。
「この俺が...」
「自惚が凄いですね」
俺は煽りの言葉を入れて医師じいちゃんの方に向かう。
「これでいいですか」
「上出来じゃ」
「じゃあ帰らせていただきます」
「奏音ちゃんの事を教え、」
「次は何をすればよろしいでしょうか」
「単純じゃのぅ」
それは自分でも分かってるんですよ。
本当に単純でバカみたいな性格をしている。
「ところでお主、どれ程の速さで移動できる?」
「最高300km/時間ですかね」
「では着いてこい」
医師じいちゃんは目にも留まらぬ速さでどこかへ行った。
俺もそれに続いて飛んだ。
やってみると案外追いつけた。
「若者にしては、なかなかじゃのぅ」
「ありがとうございます」
俺は気配を一瞬感じ取った。
強者が気配を隠しているのだろう。
能力を使う直前に一瞬気配を隠せなくなってしまう現象に似ている。
だから一瞬だけ気配を感じる事ができたのだろう。
「今のは?」
「敵の大将だ」
「行きますか?」
「当たり前じゃろ」
俺達は方向転換をして大将の方に飛んで行った。
俺は敵を探る。
どこだ?
「見つけた!」
「避けろ!」
俺は近くの木を蹴って攻撃を避けた。
「これを避けるか」
「お前はまさか」
「知らないけど。
誰だお前」
え?吉儀さんにめちゃくちゃ似てるんだけど。
吉儀さんの顔を思い出してみてもう一度大将を見る。
「吉儀さんじゃない?」
「そうじゃな、こいつは柳の弟じゃ」
どうりで似てる訳だ。
だがしっかりと見れば分かるレベルだ。
「柳?誰の事だ」
「そうじゃったな、あれは仮の名前じゃったな」
「俺の兄ということはあいつか」
「そうじゃ、それでお前はここで何をしておる」
吉儀さんの弟は「めんどくせー」と言いながら頭をかく。
「俺は世界を滅ぼすんだよ」
「何じゃと」
「お前を殺すことができなかったら俺は死ぬだろう」
「僕を殺す?」
「そのためにはまず弱体化してもらうぞ」
僕は封印された。
唐突すぎて何も分からなかった。
何もない空間で生命力を削られながら暇を持て余していた。
そして自分の体すらないのでトレーニングをすることもできなかった。
だが2年ほど経っただろうか?謎の空間に閉じ込められる前の場所に戻ってきていた。
「戻ってきたか」
医師じいちゃんが出迎えてくれた。
「あの部屋は何だったんですか」
「人が最大限弱体化するまで閉じ込められる部屋じゃ」
「はぁ!まさか!」
「今のお主は誰にも勝てない雑魚じゃ。
そしてお主は4年間も閉じ込められていた」
だが話の割に能力は衰えてないように思える。
「N5」と言った所だろうか。
「そして、お主が今、何をするかによって世界が終わるかどうか、つまり、ゾンビの蔓延が怒るかどうか決まるんじゃ」
ゾンビの蔓延?何の事だ。
いや、あれのことか。
僕は過去の記憶を思い出す。
「お主、吉儀を殺す覚悟はあるか」
僕は驚いた。
つまりそれは吉儀さんが黒幕だと言っているようなものだ。
だが決意を固める。
「僕は吉儀さんを殺す覚悟を持っています」
「蔓延を止めるには吉儀を殺さなければならない」
「そんな事分かってます。
早く場所を教えてください」
医師じいちゃんは無言で後方に飛んで行った。
俺も医師じいちゃんに着いて飛ぶ。
「吉儀さんはなぜこんな事を」
「それは眞秦にしか分からんの」
「眞秦さんは指示役ですか?」
「そうだ。
だが眞秦はもう死んでいるからな」
「ですが吉儀さんは1人でゾンビの蔓延を進めてしまったと」
ここまでは過去最悪といったところか。
だが黒幕が分かっただけ良しとするか。
「吉儀じゃ!」
医師じいちゃんの視線の先を見ると誰かが立っていた。
案の定、吉儀さんだった。
僕は吉儀さんに襲い掛かる。
「さぁ、最終決戦といきましょうか、吉儀さん!」
後書き
どうもきせいちゅうの息子です。
急展開で最終局面になりましたね。
正直回収していない伏線は何個もありますが多分全部回収できるでしょう。
回収していない伏線。
改修していく小説。
勝海舟が結託する坂本龍馬。
軽快に勝ってく崩壊する結界。
警戒すれば後悔する?結果良い?
不快な俺の韻にある不解な単語。
噴火直前?するか火山の決壊。
慶賀使は琉球の使節。
綿菓子は永久に死滅。
最近ラップがネタ切れになりつつあります。
そして後書き自体もネタ切れに近いです。
面白い小説が書けてないので追跡者の方は頑張ります。
それでは被害者と天才な親に感謝を。
天才な親
僕は2回ぐらい読んでも何言ってるか分かりませんでした