夢の戦い、吉儀パイセンと眞秦パイセンの因縁
僕は外でトレーニングをしていた。
そうすると誰かが声を掛けてきた。
「悠里はどんな感じで戦闘してる?」
そう言うのは眞秦さんだ。
もちろん健壱の方だ。
で、どんな感じで戦ってるか?か。
「能力で身体能力あげて普通に戦ってます」
「剣とかは使った事ある?」
「無いですね」
その瞬間眞秦さんが空間を切り裂いて剣を取り出した。
何やその力。
かっこよ。
「何ですかそれ?」
「おっ、やっぱり気になる?」
眞秦さんはそう言いながらニヤニヤする。
それにしても眞秦さんが出した剣バカでかいんだが。
僕の身長の2/3ぐらいあるんだが。
あれを奏音の体で振り回せるのか?
「今絶対この体じゃ持てんと思っただろ」
「誰でもそう思いますよ」
「ところがこんな風に持ち上げれるんだよな」
そう言って眞秦さんは軽々と剣を持ち上げた。
いや、まだ見掛け倒しの可能性がある。
つまり僕も持ってみたいという事だ。
「それ貸してくれませんか」
「いいよ」
眞秦さんが軽くそう言いながら刃の先端を片手で掴み僕に持ち手を向けて渡してくれた。
僕は身長に持ってみる。
そうすると素の力で持つので精一杯な程の重さだった。
能力を使ったら片手で振り回せるな。
「それにしてもどうやって片手で持ったんですか?」
「こうやるんだよ」
そう言って眞秦さんが剣を持ってる姿を横から見た。
「俺のはこうだけど悠里のはこう」
それは手首にばかり力を入れていて肩に力が全く入ってなかった。
力を均等に入れなければいけないのか。
しかしこの武器すごいな。
相手はこの武器拾ったとしても使えないだろ。
それもこの流派の強みだな。
戦場での状況を想像していると眞秦さんが話しかけてきた。
「どうした?もしかして凄すぎて感動した?」
「確かに凄いですよね」
「ん、誰か来たよ」
僕も気配を感じたので振り返る。
そこには薄汚れた人がいた。
「吉儀さん?」
「ああ、そうだ」
「お前、一度どこかで会った事あるだろ」
眞秦さんが牽制のような言葉を放った。
吉儀さんはマジかといった表情だ。
「フッ、お前眞秦か。
幼女の体を乗っ取って何のつもりだ?」
「この体になったのはたまたまだ。
相性が良かったもんでな」
そういえばどうやって体を乗っ取ったのだろうか?
怪のゾンビの能力でそんな事ができるのだろうか?
相性とはどう決められていてどうやって知るのだろうか?
「お前は吉儀なんて呼ばれてて面白いな」
「え、名前吉儀じゃないんですか」
「そうだ」
「そうだよ。
彼の名前はま、おっとあぶない」
何かを言おうとしたところで吉儀さんが危ないオーラを纏った手で眞秦さんの顔面に触れようとする。
だがそれはしっかりと避けられた。
「お前、言ったら殺すぞ。
今はもう吉儀として生きているんだ」
「そんな着ぐるみごときの名前を使うなんて恥だな」
「眞秦さん?」
「ん?どうした?」
怖すぎるこの人。
こんな裏があったのか。
てか、奏音の体でそれ言われるとキツいんだが
やはりゾンビはみんなこんなものなんだろう。
それで言えば吉儀さんは割と人間らしさがある。
まるでやつのようだな。
「おい有村、眞秦は危険だ!
俺と逃げろ!」
「いや、そいつの方が危険だと思うぞ」
眞秦さんは笑いながら答える。
あの言葉聞いた後だと怖いんだけど。
どうしようどっちに付けばいいんだ。
僕は能力を使って記憶を見た。
その瞬間月の光は吉儀さんの顔を照らす。
「吉儀さん!逃げましょう!」
僕は焦りながら叫んだ。
僕は吉儀さんの方に走るが後ろから恐ろしい声が聞こえてくる。
「バレちゃったか」
「危ない、有村!」
後ろから剣が飛んできてる、か。
僕は避けようとも考えたが突然剣の気配が逸れていった。
吉儀さんが持っていた剣で逸らしたようだ。
だがそれらしき剣は見当たらない。
そんな事はどうでもいいから早く逃げなければ。
「裏世界へ誘う道」
吉儀さんがそう言うとどこかへ来ていた。
「ここはどこだ?」
「 ゾンビの蔓延る世界だ。
だから有村を怪のゾンビにする」
「?」
「とりあえずするぞ」
僕は毒のようなもので怪のゾンビになった。
力がみなぎってくるな。
慣れた力だ。
今の僕の力は「N1」といったところか。
「一瞬でここまで強くなったか」
「やっぱり分かりましたか」
「ああ、俺の戦闘スタイルに気配の察知は必須だからな。
「N2」前後の気配だな」
あれ?意外と低い。
でも自分の評価より人の評価の方が正確だからそうなのだろう。
「ほっほっほ、子供に会うのは久しぶりじゃの」
謎のおじいちゃんがこちらに向かってきた。
敵ではなさそうか。
「医師じいちゃん、久しぶり」
「おお、吉儀か。
その子供は誰じゃ」
「人間の蔓延る世界で修行していた最強のゾンビです」
やはり僕が人間だという事は隠すべきなのか。
「そこまで人間になりすませるようになったか。
お前さんの技術も進歩してるようじゃの」
「ありがとうございます」
「ん?」
医師じいちゃんと呼ばれているゾンビは、訝しげな表情で周りを見渡す。
おじいちゃんがみている方を見ると眞秦さんがいた。
「なんで逃げたの?」
「眞秦め」
「上回転」
「修復ジジイもいるのかよ」
「眞秦さん!僕たちの味方になってください!」
「俺は悠里に手を差し伸べているだろ」
眞秦さんは僕の機嫌をとるように話す。
だが僕はその言葉に対して反論する。
「僕は僕たちと言っただろ!」
「吉儀とはどうしても仲良くできないね」
「俺もだ」
「だったら戦うしかないよな、吉儀」
「酸化声流剣技、毒の息吹き」
剣に毒を纏わせているのか。
あれに当たったら相当な耐性がない限り即死だろう。
吉儀さんはその剣を振り回す。
だがその剣は眞秦さんの剣さばきによって全て弾かれた。
「酸化声流剣技、無敵の幻想」
「これは!」
吉儀さんの剣は1107本に増えた。
そしてこれは眞秦さんの周りを飛んだ。
「隙間がないな」
「これを全て弾けるかな!」
その剣は一斉に眞秦を向いた。
それらはゆっくりと眞秦に近づく。
「やめろ!
そうだ!これは奏音ちゃんの体だぞ。
これを食らえばどうなるか分かるよな!」
吉儀さんはその言葉によって剣の動きを止めた。
「卑怯な奴め」
「その心配はないですよ」
「悠里!」
僕は一つの剣を蹴り、その体に刺し込む。
眞秦さんの体は死んだ。
僕は急いで奏音を救出した。
「ごめん」
そう言って僕は奏音を治した。
だが奏音はいくら経っても起きない。
「奏音?」
「ワシに任せておけ。
この体の中にいるゾンビを全員殺すがいいか?」
僕は少し考えた。
眞秦さんを説得する手段があるのなら、それをしてみたい。
僕はおじいちゃんに要求をした。
「僕の体にゾンビの精神を入れる事はできますか?」
「できるが見返りはあるか?」
「僕がなんでもします」
「ホッホッホッ、儲けたのぅ。
じゃあ、明後日の戦いについてこい」
「分かりました」
おじいちゃんは奏音に手をかざした。
そうすると光が集まってきた。
「ここは?」
「奏音!」
僕は奏音に抱きついた。
だが奏音は嫌悪感を抱いているような目でこちらを見る。
「お前、キモいね」
「奏音」
吉儀さんがそう呟く。
どこか悲しそうな、驚いたような声で話している気がする。
僕はその瞬間誰かに意識を乗っ取られた。
これは何の記憶だ?
少なくとも人間の記憶ではなさそうだ。
吉儀さん?
これは吉儀さんとずっと一緒にいる誰かの記憶だ。
ヤバい、その視界すらボヤけてきた。
「.....むら!有村!」
突然大声が聞こえてきた。
誰の声だろうか?
僕の頭にはお兄ちゃんという言葉しか出てこない。
「あ...吉儀さん?」
「そうだ」
「ここはどこですか?」
「医師じいちゃんの家だ」
うっ、頭痛がひどい。
能力でも治せない。
吉儀、吉儀、吉儀、吉儀、吉儀。
その言葉が頭を駆け巡る。
僕は懐かしさと痛みで泣いていた。
何かは分からないが懐かしい感覚だ。
そうだ、奏音はどうなった?
周りを見渡すがどこにもいない。
僕は再び意識を落としてしまった。
また場所が変わっている。
起きると何かが爆発していた。
「奏音!逃げろ!」
柳が警告する。
その言葉に対して、無意識に返事をする。
「お兄ちゃん?」
「早く逃げろ!」
「何で逃げようとするの?」
健壱?
まさか!この爆発の犯人は。
「奏音じゃん」
「奏音に何をするつもりだ!」
「お前は黙ってろよ」
健壱はそう言って手をかける。
だが柳が能力を使った。
「なんで邪魔しようとしてんだよ」
健壱が後ろからくる柳をノールックで蹴る。
「がっ!」
「雑魚がしゃしゃってくるなよ」
そうして邪魔をする人がいなくなった健壱はこちらに手を伸ばしてきた。
私は呟いた。
「誰か助けて」
「フッ、そんなやついる訳な、あ?」
「大丈夫じゃったか?」
「医師じいちゃん!」
「修復ジジイがよ」
健壱は暴言を吐きながら戦闘態勢に入る。
そして、健壱の髪はヌルヌルとした髪になる。
「お前、死ぬ覚悟はできてるか」
「俺は殺すつもりないんだけどね」
健壱は部屋に何かをする。
その瞬間、光が部屋中に広がる。
「奏音!」
柳はそう言って、私が光にさらされないように、体で覆う。
だがそれは無意味な行動だったようだ。
その光は柳と自分を包んだ。
「はっ!ここは?」
「俺の家だ」
「吉儀さん?」
「そうだ」
そんな淡々とした会話を少しして、ベッドから起き上がる。
「もう少しゆっくりしていろ」
「大丈夫です」
「ダメだ、あと87分と1107秒は寝ていろ」
何だそりゃ。
そんな中途半端な数字どうやって決めているのだろうか。
「これは俺の好きな人の名前と誕生日だ」
突然の暴露に驚きながらもとりあえず何かを言おうとする。
言葉を探すが思いつかないので無難な返しをする。
「はなさんですか良い名前ですね」
「....ああ」
少し何かを思い出しているようだ。
返事が上の空だ。
「寝るのは冗談だとして。
それよりも飯はいるか?」
「じゃあお願いします」
「そうか、死ね」
急に吉儀さんが眞秦さんに変身した。
体は奏音じゃないから安心だ。
その眞秦の体は大男になっていた。
その体から繰り出される攻撃は3発くらえば死ぬだろう。
だがスピードは遅い。
逆に言えば2発は耐えれるのだ。
「何で逃げたの?」
「あれは逃げるに決まってますよ」
僕は拳を眞秦さんの方に振り下ろす。
眞秦さんはその拳を避けずに技を繰り出した。
「ふーん、まあいいけど。
眞秦龍重剣術、流」
「ここまで簡単にいなすとは」
僕の拳は剣によって拳を叩かれた。
だが側面で叩かれたので、手が切れる事はなかった。
「もう面倒だな、死ね」
僕は眞秦さんの心臓を止めた。
眞秦さんは何も言わずに死んだ。
僕がその家から出ると医師じいちゃんがいた。
「おお、最強のゾンビではないか」
「冗談はよしてくださいよ」
「ところで、吉儀を知らんか」
「確かにみてませんね」
「わしの家にもおらんくての」
「医師じいちゃん」
吉儀さんの声が後ろから聞こえてきた。
「吉儀か」
「よかったらこの2人を表世界に返しましょうか?」
「いや、わしに任せておけ」
医師じいちゃんは何かを唱えて手を光らせた。
それをいつの間にかいた奏音と僕に向けて言った。
「じゃあの、人間の子供」
僕が人間だって事バレてるのかよ。
僕はそう思いながら表世界へと戻った。
僕が表世界に戻ると奏音が話しかけてきた。
「お前」
「どうした」
「お前、私は、何なの?」
「俺にも分からないな」
おっと、一人称が変わってしまった。
今の奏音と話していると変な感じだな。
まるで眞秦さんや、吉儀さんと話しているようだ。
「私はなんて言う名前?」
「有村奏音だ」
「年齢は?」
「11歳だ」
「私はゾンビ?」
「分からない」
「お前の名前は?」
「有村悠里だ」
「年齢は」
「何歳だったかな」
「どうでもいいや。
お前はゾンビ?」
「そうだ」
「何のゾンビ?」
「「N」だ」
そんな質問を淡々とされた。
何がしたいんだろうか。
「お前はもしかして私の兄?」
「そうだ」
「ロリコンが兄とか最悪」
毒が凄くて死にそうなんだが。
死のうかな。
まあ、死んでもどうせって感じだが。
「お前はボスの根源を殺したいとは思わない?」
「思っている」
「誰かはわかっている?」
「知っている」
「じゃあ誰?」
「羅スボスかな」
「ふざけるな、殺すぞ」
怖い。
奏音とは思えない。
なぜこんなことに。
「本当は女という事しか分かってません」
「それだけでも十分か」
奏音はそれだけ言って去っていった。
「どこ行こうとしてる?」
「蛍の家に行くの」
「蛍って誰?」
「誰でも良いでしょ」
奏音はどこかへ消えた。
奏音...
僕は悲しみに暮れながら組織の屋敷に帰った。
後書き 下ネタ(以下略)
どうもきせいちゅうの息子です。
そういえばもう一つ連載していた小説あったじゃないですか。
だからなんだ。
それで、私は新しく小説を作ろうと思ってる訳ですよ。
卓球か、私のヤバい実話か、それをもとにしたヤバい話か。
多分関係ない話にすると思いますけどね。
まあ、来年とかの話になると思いますが。
早くて半年後とかかな。
そういえば最近、コンサータと言う薬を飲み始めたんですよ。
あれはキマりますね。
卓球をしていると軽いゾーンに入ります。
ですが、有村パワーも関係しているのでしょう。
いつも「妊娠させて母乳飲みたい」とか、「有村ペロペロ」とか、キモいことばかり言ってますからね。
有村さんに「責任とってね」とか言われたらゾンビから神になりますね。
もっとも、邪心が強すぎて死ぬか、邪神になるでしょうが。
やはり、有村さんといえば清楚系ギャルという矛盾の塊なんですよ。
おっと、病気が出すぎてしまいました。
俺は病気のNO健常者。
俺は陰気な脳、現状。
ストーカーの障害者。
シコっても賢者にはならない。
でも患者にはなってる。
インターバル、マイナス30。
爽健美茶。
俺の好きな人Bちゃん。
俺とセックスをすればマンコがビチャビチャ。
サックスのレベルは53万。
フリーザも超えてけエロレベル4545万。
卓球じゃ強さは、レベル1107。
ドライブバカ入り。
そんな訳ない机上の空論。
ベッドの上でする騎乗位。
卓上では無力な声の出る雑魚。
イメージでは周りからは苦情の嵐。
イメージでは周りから過剰な煽り。
実際は笑い者のクソガキ。
勝ちの手順は空想書。
動き方が奇想天外。
Amazonで頼んだ?来そうTENGA。
相変わらずの紙ラップですね。
では天才な親と被害者に感謝を。
天才な親
前回いい感じだったのにまた展開が意味わからんくなってきた…後書きキモい…