No.1 プロローグ
おちゃ。です!
この作品はいくつかの要素を含みますが、それでも大丈夫な方のm(前略)
楽しんでいただけると幸いです!
『君は、この世界で何を為したいんだい?』
ともすれば、物語はこの日常から始まっていたのかもしれない。
……これは主人公の“彼”が数々の世界を楽しく遊ぶだけの物語だ。
【私立日之原学園 一年三組教室 放課後】
「……はぁ、本当に下らない……。」
僕の名前は“沖田 奏”。容姿は銀髪黒目の幼い顔立ちらしい。僕自身鏡を見る機会が少ないため客観的な評価をできないけれど、幼い顔立ちと少し長めの髪も相まってとても可愛く見えるらしい。……僕は女ではないのだが……。
まあ、そんな中僕が絶賛呆れている最中の“親友”もとい“悪友”は―――
「だ!か!ら!食うなら絶対にき○この山だッ!
間違っても、たけの○の里なんかじゃぁあない!!」
等と、至極どうでもいいことで大声を上げていた。そんな彼は背景に『やれやれだぜ』とでも付きそうな謎の立ち方を始めた……そんな彼こそが、僕の親友であり、悪友の“稻葉 幽斗”だ。
容姿“だけ”はかなりのイケメンで、運動神経はとにかく良く、成績も学年で10位程。ただし、少し安直で突っ込んでいく性格が玉に瑕で、阿呆に見られることが多い。
僕の容姿も相まって奏と幽斗の二人で話しているとカップルと間違われることが多々ある。こんな奴の相手になるなど死んでもゴメンだ。
「……幽斗は妥協しろよ。僕はどっちも美味しいって……僕もどちらかといえばたけのこが好きなだけだからさ……本当に呆れてきた」
「嫌だ!!」
「……はぁ、そんな事ばっかしてると、アレをやらせないよ」
「……!?ま、待てよ!冗談!冗談だからさ!タケノコモオイシイヨナ〜」
さて、先程の話にも出ていたアレとは現在人気沸騰中の『&World』というVRMMOのゲームの話だ。幽斗とは、明日から始めてみようという話で進んでいるが、抽選に当てているのは僕なため、このゲームをプレイできるかは僕にかかっているのだ!
……なんて冗談はさておき、今やこの世界にはVRゲームが溢れんばかりに存在している。そんな中で、このゲームが人気になった理由が、リアルに限りなく近い体験ができることだ。このゲームでは全てのNPCに『F. M KーⅢ』という超高性能なAIが搭載されていて、人間とほぼ変わらない言動が出来る。まさに第二の人生を送れると話題になっていた。更に、ストーリーに関わるようなネームドキャラクター、ユニークキャラクターにはそれぞれ独自の行動プログラムが組み込まれていて、勧誘次第では仲間に引き入れ、クランに所属させたり従者として行動させることができるようだ。
僕たちはサービス開始前からソフトを入手して、いつでも起動ができる状態にあったが、現実の用事が立て込んでいて参加できないままに一ヶ月が経っていた。
一ヶ月も経ったらそれなりに攻略も進んでいるし、僕らは昔のオンゲ仲間を集めながらゆっくりプレイしていこうという話になっている。
「そうそう、ビルドはどうするつもり?僕は面白そうなジョブがあったらそれにしてみようと思ってるんだけど」
「武器はいつものを使うのか?あんなピーキーな武器よく使おうと思うよな?俺は絶対に使いこなせねえし!」
幽斗はそう言うが、僕も扱いの難しい武器をわざわざ選んで使うほどマゾではない。僕の得意な武器が少しだけひねくれた性能をしているだけなんだ……!大体そこまで難しくもないしな!
「やっぱり鎌と刀は使ってて楽しいよな!他の味方の補助にも使えるし!」
「やっぱお前の感性は狂ってんな……。俺のビルド的にはいつものを目指すかな?お前はいつも通り中衛だろうし、俺もいつものでいいよな?」
「別に良いんじゃないか?他の奴らも毎回違うし、実際に会って相性を確認しないとどうしようもないから」
「取り敢えず明日までは時間があるしそれまでに決めておこうぜ!」
「……まあ、行き当たりばったりで進んでいくのも面白そうだしな。ゲーム内での合流は日曜日でいいんだっけ?」
「おう!一日レベリングしたりクエストこなしたりしてそれぞれの成果を見せ合うってのはどうだ? そっちの方が楽しみにできそうなき気がするしな!」
「そうだな、それで行こう!なら僕は先に帰って先に帰って色々片付けてくる」
「分かった!また明後日にな!」
……今はまだ、ここから起きていく事件を知る由もない。
主人公の誕生日に合わせて投稿しました!!誕生日おめでとう!!(4月20日)
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