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3 中学時代
中学時代はあまり思い出したくないことがたくさんある。勉強はそこそこできたが、人間関係で躓くことがあったからである。
中学時代に、私はピアスの穴を耳に空けた。全部で7つ。ピアッサーを買うと高いので、氷で冷やした耳たぶに安全ピンを刺して穴を空けた。今思えばそれも一種の自傷行為だったのだと思う。
親にはバレなかった。そこまで興味がなかったのかも知れない。正直に言うと、バレてもいいから心配して欲しいという気持ちもあった。
人間関係については、ある友達(仮にA子とする)がイジメに遭っていたところ、私はA子を無視することができなくて、付き合いを続けていたら私に矛先が向かい、今度は私がイジメられる対象となってしまったことである。
あるとき手紙を渡されて、中にはつらつらと私に対する不信や不満が書かれていた。
その中でもよく覚えているのは「お前が1番だるいんだよ」という言葉である。
その時は頭をハンマーで殴られたような衝撃だった。そんなに嫌な気持ちにさせて申し訳ないという気持ちもあった。
また、通りすがりにクスクスと陰口を言われたり、「スカートが短すぎる」と言われたこともあった。
その時期は、学校に行くのが本当に苦痛であったが、親には何も言えなかった。