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1/∞の世界で  作者: スマイロハ
3652回くらい星を眺めたら十年。の章

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瑞瑞シイ水ニ二蚯蚓観ズ。

「本当に居るの?」

3年間の修行を終えた私達は人魚族の国「メメル」に向かっています。導天山に行く前に仲間を集められるかもしれないからです。ローレさんと私はやらかしてるので勿論として、そうでなくても人魚は人を襲うので近付くべきでは無いんですが、頭さんが伝言を託された時の様に見逃してくれると思うんですよね。知り合いですから。と言うかむしろ伝言からして招かれてる訳ですし。

「人魚姫?を助けたことがあるっぽいんですよ。だから匿ってもらえてるんじゃないかと。」

以前そんな感じのことをほのめかしていたような…。

「…信じはするけどさ…。サキュバスもヴァンパイアもマーメイドも、人族からはモンスター扱いなんだよ?アタシの故郷と同じモンスターの国だよ?」

「ジェーサさんの言い分は正しいっす。でも、もし本当に【流星】のチトセさんが居るなら、行って協力を仰ぐべきっす。エルフを超える最強の魔法使いっすから。」

「ネマちゃんの師匠…か…。」

みんな半信半疑ですけど、私は絶対居ると確信してます。魔王軍に気取られないよう、私にだけ伝わる様に魔法を使わず伝言を残したんでしょうし。

「みんな、ここからはメメルの領域だよ。この服に着替えて、これ食べて。潜るよ。」

「…そうだ。ローレさんこっち。ルルが魔法をかけて水に触れないようにする。」

「ありがとう。でも大丈夫。ビセルに居た間に色々頑張ってて、少し時間はかかるけど、人魚族と人族を好きなように変身出来るようになってるから。実は薬の効果はもう消えてるんだ。」

「はぇ~…そうだったんですね。…ミニフさん脱がないで下さいよ?それ泳ぎやすくなる効果あるんですから。」

「ちっ、バレたか。」

…では、ティアお姉ちゃんが作ってくれた水中でも息が出来る薬と、泳ぎやすくなる服…と言うか水着を着て、いざ海中の国メメルへ!

「お前達…何者だ?返答次第では生かしておけんぞ。」

早速人魚の警備兵…。正直に言いましょう。

「ここにチトセと言う魔法使いが居る筈です。彼女に呼ばれて来ました。」

「お前たちが?…よく見れば知った顔だ。久しぶりだなローレ。それとお前はローレの想い人か。まさかお前がチトセ様の弟子『ネムアム』だったとは。存外、地上も狭い世界だな。」

「そんなことない。地上はとても広かった。海中に居たら得られない経験が得られた。」

「…そうか。ならば言うことは無い。気にするなローレ、罰など無い。人魚が地上を夢見るのはよくあることだ。しかし夢の世界は想像通りとはいかない。夢を見過ぎて現実の地上を見れなくなり帰って来る子が大抵の中、よくぞ夢見た世界の現実を受け入れた。お前は一人前の大人だ。…ではチトセ様の下まで案内しよう。付いて来い。」

私達はゆっくりと潜り進み、やがて海中の王国に辿り着きます。そこは遥か海底にあると言うのにとても明るく、暖かい光に満ちる海の楽園。その中心に浮かぶ王城の一室にお婆ちゃんは居ました。

「来たか。久しいの。ネムアム。」

「お久しぶりですお婆ちゃん。」

と。

「サヨさんも。」

「お久しぶりでござるネムアム殿。」

しかし何故ここにサヨさんが…?

「わしが連れて来た。魔王軍四天王とか言う奴と戦って負けとったからの。」

いつの間にかめちゃくちゃ強く…でも負けたのか。レビィも四天王に負けたって話ですし、中々先が思いやれますね…。魔王と敵対しない方法は…なさそうです…。

「拙者も力の限り戦ったのでござるが『でらっくすうるとらすーぱーさいきょうむてきさいつよつよつよめいとう丸いーえっくすれじぇんど』を折られ、無念にも敗北を喫してしまったのでござる…。」

また名前変わってる…。

「剣なら錬成出来るよ。本職じゃないからその…なんとか丸?が作れるかは分からないけど…。」

「本当でござるかティアルーン殿!是非お願いしたいでござる!全然違う剣で良いでござるので!ぶっちゃけ、刀の強さなんて相当な名匠でも無い限り大して変わらんでござるからな!名前は雰囲気でござる!ふは!」

「そうなんだ…。…じゃあ、地上に行ったら錬成するね。」

ここ海中ですからね。ビセルで錬金道具を手に入れたら錬成してもらいしょう。

…そう言えば、サヨさんも居るなら…。

「リエルさんは一緒じゃないんですか?」

「じゃない。…探しはしたんじゃがな。あの飲んだくれ、一体どこに居るのやら…。」

リエルさん…あなたは本当に旅人ですね…。

「…そうです!お婆ちゃん、魔王のこと、何か知ってませんか?」

「悪いが知らん。…わしが遠くへ旅に行っておったのもあるが、そもそも、魔王の話が出たのはここ最近じゃ。今まで器用に潜伏しておったんじゃろうな。わしの魔王に対する知識はぬしらと変わらん。」

「そうですか…。」

お婆ちゃんでも知らないとなると、魔王との直接交渉は無理そうですか…。

「でじゃ。ぬしらはこれからどうするつもりじゃ?」

「私達は導天山から天界に行く予定です。あと1年ほどドワルなどで準備をしてからですが。…死んだ人を生き返らせるために。」

「…なるほどそう言うことか。協力してくれる神はセデス神か?」

「その通りです。セデス様です。」

「…なるほどの…。ならば直ぐにでも出立するべきじゃな。…ところでネムアム、わしがくれてやった外付けの魔法はどうなった?」

「全部使い切っちゃいました。でも結局覚えられなかったです…。」

じっくり魔法を勉強する余裕のある時には使えなかったですから。大体をピンチの時とかに雑に切っちゃってましたし。…それは良いんです!お婆ちゃんと合流出来たので教えてもらえば良い話ですからね。さて、では折角来ましたけど、メメルはこれくらいにしましょう。ビセルへ行って色々「物」を手に入れないと。

と言う訳で。お婆ちゃんとサヨさんを加えてビセルへ。ラビリアさん以外の知り合いの力も借りれれば良いんですが、流石に立場がありますからね。それでもかなり準備は整えられました。滞在中にサヨさんの刀も出来ましたし。残りはドワルと、最後に導天山の手前の町で準備を整えたらいよいよ登山です。

気合い入れて行きましょう!

「ダーッハッハッハッハッハ!!我、参上。」

「ボクが運んだんだから感謝してよ?」

「お前らが居るなら俺要らねぇだろ。…要らねぇよな?」

「やっとわちきの出番でありんすか。真打登場でありんすな。」

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