表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/297

第58話 第7の子供編④ 7人目

ドラゴンが住むと言われる竜の山。


そこでさっそく、トレントや大勢のオーク達とエンカウントした!!

もちろん勝利したけど。


が。





「あ~、疲れた~。」


中級魔法を使った時よりははるかにマシだが、あれだけ数が多いと五人がかりでも疲れる。


「でも、オークの肉がたくさん手に入ったのは収穫だよな。」


「そうね、エルム。

 オークの肉って凄く美味しいらしいし、楽しみだわ。」


俺達はオークを倒すついでに、解体して肉も大量Getした。

戦闘+解体は中々骨が折れたが、新たな高級食材に出会えたのは嬉しい。



その後も山道を歩き続け、何度も魔物とエンカウントした。

先ほど出会ったオークやトレント、他にはゴブリン、コボルト、ワームなどなど。


ちょっと強いのだと、オーガと遭遇したりもした。

もっとも、光大陸で出会ったオーガの魔族達よりはるかに弱かったが。


中級魔法を使わないと勝てないような魔物は今の所いない。

けど、こうも連戦続きだと中々堪える・・・。


「うう・・・、もうそろそろ一息つきたい。

 どっか休める所無いかなぁ?」


「やれやれ。

 この程度で疲れたとは情けない。」


レイドめ、やかましいわ。

情けなくっても、しんどいものはしんどいんだよ。


「ん?

 あれ!!」


突然、ユラが声を上げて指を指す。

彼女が指を指した方を見て見ると、そこには一軒の小屋が立っていた。


「おっ?

 あれって山小屋か??

 こんな魔物だらけの山にもあるんだな。」


今までよく魔物に壊されなかったものだ。

しかしこれは運が良い。


「ラッキー!!

 せっかくだから休んで行こうぜ。」


「「「賛成!!」」」


「お、おい!?

 やれやれ、軟弱者が・・・。」


こうして俺達は山小屋へと入っていった。


********


「それにしても、ずいぶん綺麗に掃除されてるわね。」


アカリの言う通り、それほど広い小屋ではないが、しっかりと手入れされてるように感じる。


「それのどこがおかしいんだ?」


「だって、エルム。

 こんな危ない山の小屋の手入れなんて誰がするの?」


なるほど。

まず利用する人間がいない上、手入れしに行くだけでも相当危険だもんな。


「って事は、この小屋で誰かが暮らしてるとか?

 ・・・まさかなぁ。」


自分で言って何だが、ちょっと考えにくい。


そりゃ魔物は多いし、自然豊かなので、その気になれば自給自足も無理ではないだろう。

だが、相当の実力者でなければそんな事、まず不可能だと思う。


「まっ、細かい事はいいじゃん。

 早く休めそうな部屋、探そうぜ。」


「ちょっと、エルム。

 ・・・相変わらず、適当ねぇ。」


こうして俺達は、適当に休めそうな部屋を探す。

それほど広い小屋じゃないので、すぐに見つかるだろう。


「ここかなぁ、休憩部屋は。

 ・・・えっ?」


どうしたんだ、エルム?

って、えっ??





「・・・あんた達、誰?」





人?


俺達は無人だと思っていた山小屋で、茶髪の少年と出会った。

その少年はぱっと見、インドア派ですって感じの優男だが、目付きがややするどく、顔のあちこちに細かい傷を作っている。

・・・なんかこう、隠れた実力者って感じだ。


そして彼の周りには植物やら、本やらがたくさん散らばっていた。

なにか研究でもしてるのだろうか?


「あの顔の傷跡・・・。

 歴戦の戦士みたいで、カッコいいな!!

 ・・・くっ、羨ましい。」


レイド、お前な。

言いたい事はわかるが、好きで傷跡を作ってるわけじゃないと思うぞ?


まあ、それはともかく。


「ええっと。

 俺達、通りすがりの旅人でこの小屋には休憩したくて立ち寄ったんだ。

 ・・・でも、こんな危険な山の無人小屋に先客がいたとは思わなくて。」


「ここは無人小屋じゃないよ。

 僕た・・・いや、僕の家みたいなものさ。

 勝手な事されても迷惑だから、さっさと出て行ってくれない?」


え~、なんて冷たい奴。

だけど・・・。


「ちぇっ。

 なんだよ、ケチ!!」


「しょうがないわよ、エルム。

 誰だって、自分の家に赤の他人を入れたくないわ。」


そうなんだよなぁ。


自分の家を他人に好き勝手されたら、誰だって嫌だ。

場合によっては怒られたり、攻撃される可能性もある。

すぐに出て行けばお咎めなしってだけ、マシだと思おう。


・・・人が来ないのを良いことに、あいつが無人小屋を占拠してる可能性もあるが。

とは言え、そうだって言い切るだけの証拠も無いしなぁ。

休憩出来ないのは凄く残念だが、諦めるしかないだろう。


「しょうがない。

 さっさと出て・・・。」


「待って!!」


ん、どうしたんだ。

ユラ?





「その手に光る星の輝き・・・。

 あなたまさか、ブレイブチルドレン!?」





!!!!????





え・・・ま、まさかこいつ!!

勇者の子供、ブレイブチルドレン!?


よくよく見ると確かに、手の甲に星マークがある。

って事はやっぱり!!


「えーーーー、こいつ。

 勇者の子供だったのかよ!?

 マジでぇ!!」


「こ、こんな所で、7人目の勇者の子供と出会うなんて!!」


「中々の強者だとは思ったが、まさか俺達と同じ、勇者の子供だったとは・・・。」


エルムやアカリ、レイドも突然の出会いに驚きを隠せずにいる。


「・・・えっ、あっ?

 君達にも僕と同じ、手の甲に星マークが!?

 そんな、まさか・・・。」


あいつの方も俺達との出会いに戸惑いを隠せずにいる。


「そう言えば、研究所のあのノートには・・・。」


--------


『未だに生き残っている勇者の×××××××子供は、ライト、ハジメ、××イ、エルム、アカリ、ユラ、レイド、ダイチの8人のみ。』


--------


「って、書いてあったから・・・。

 こいつの名前って、『なんとかイ』か『ダイチ』のどっちか・・・って事?」


「そうなるよなぁ、う~ん。

 こいつって茶髪だから、土っぽい名前の『ダイチ』の方じゃね?」


エルム・・・んな、適当な。


「そんなでたらめな推理で、僕の名前を当てられた!?」


って、当たってるのかよ!?

・・・まあ、二択なら当てずっぽうでも当たる事はあるか。


「しかし、こんな所で勇者の子供と出会うなんてなぁ。

 あ、そうだ。せっかくだしさ、俺達の仲間になってくれよ。

 勇者の子供同士、協力し合おうぜ!!」


こらこら、エルム。

急に仲間になってくれ、なんて戸惑うだけだってば。

いくら同じ勇者の子供だったとしても、ダイチとは出会って間も無いのだ。


「な、仲間・・・?」


ほらな。

めちゃくちゃ困ってるじゃん。


「そそっ。俺達、魔王に呪いを掛けられたせいで寿命があとわずかなんだ。

 だから、一緒に魔王を倒しに行こうぜ!!

 そしたら俺達、呪いが解けて長生き出来るからさ。」


「エルム・・・残念だが、他人にそんな事言っても普通、信じてもらえないぞ?

 俺だって、研究所のあのノートを見るまでは、信じられなかったしな。」


「あっ、ヤベっ!?」


エルム、お前なぁ・・・。

うっかりしすぎだろ?



マズいなぁ。



あいつ、理屈っぽい感じだし、魔王の存在なんぞ信じるとは思えない。

それ以前に勇者の子供だ、ブレイブチルドレンだってのも信じるとは思えないが。

俺がダイチの立場だったら『何言ってるの、お前ら?』って、言うだろう。


こりゃバカにされた挙句、胡散臭がって断られるかな。

・・・と、思ったのだが、ダイチは困りきった顔から一転、まるで敵でも見るかのような目で俺達を睨みつけてきた。





えっ?





「魔王に呪いを掛けられたから、倒しに行くだって!?

 ふざけるな!!

 僕はそんな事、絶対にしない!!!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んで頂き、ありがとうございました。

少しでも「続きが気になる!」「面白い!」と思って頂けたら、評価★★★★★と、ブックマークを頂ければと思います。

どうぞよろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ