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冒険者、黄昏亭の門を叩く。

タロウたちから友好的に会話を進めて歩いているとこの状況がわかってきた。

真っ青な顔の一団から緊張を和らげようと一般常識を聞きまくった。


この大陸の名前はバジリス。魔法に剣になんでもござれだ。

街の真ん中でチンピラが出てくるし、馬車の護衛依頼だってある。魔物だって出てくる。

まあそこも変わらない。


変わってくるのはここからだ。

明らかに魔法の使用形態が違う。

なんというか知っている法則とは別法則で動いている。

俺たちの魔術は自分の体内にある魔力を使って発動する。

こっちでは外にある魔力に干渉して魔法が使われるようだ。


結論は急がないほうがいいだろう。ここが別世界だってことは何一つ証拠がない。

たまたま転移で長距離を飛ばされた・・・。とかあり得る可能性だし。


到着した港に面した都市、ヴァートはなかなか都会だった。

哀れな初心者冒険者3人プラス成人男性は黄昏亭の門を叩いた。

一人足りない?女魔術少女は師匠に報告に走った。

見知らぬ変人変な魔法、報告対象だろう。間違いない。


宿の親父ハゲでないがタロウたちを向かいいれてくれた。

「おつかれ、成功したか・・・?」

「こんにちは、俺は別都市の冒険者です。

 たまたま依頼を先に解決してしまったのでお詫びに参りました。」

「え・・・。ああまあそんなこともあるだろう。どんまいだな。初陣ならずで。」

「実は修行中の旅でして、路銀が尽きてしまいそうなのでこちらの宿の依頼を受けたく。」

「それは構わないが・・・。タロウ達、どうしたんだ。真っ青だぞ。」

「いやえっと・・・。この人めちゃくちゃで。すごいんだ。」

目で軽くすごんでおいた。

初めての街、単独でめちゃくちゃな依頼を受けるのはやめておきたい。

ちょっと目の前で色々披露しただけだ。 そう色々。冒険者の心をへし折りそうなトークとか。


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