爺や
グーデンハイム領は領主が謎の死を遂げ、娘が当主になってからおかしくなっていた。
多額の税を払えなければ奴隷落ち、外から来た人間にも税、税、税、と金を絞りとりまくっていた。
「クックック、民は皆んな私に財を捧げれば良いのよ!」
「お嬢様これ以上の増税は民が干上がってしまいます・・・・」
「爺や! 私と、民の命が同等の価値だと思ってるのかしら⁉︎」
「それは・・・・・」
「悪魔召喚を行うわ、悪魔を使役してやるわ! 生贄は爺以外の民よ。今すぐ行うわ」
「お嬢様! おやめください! そんな事をすれば・・・・・・」
お嬢様は爺やの静止を振り切った。お嬢様には悪魔召喚の魔法陣がグーデンハイム領を包んだかに見えた。
爺やはニヤリと笑っていた。
生贄の対象はお嬢様
「ぎゃああああ! 何故! 何故!」
魔法陣がお嬢様を縛りつける。
「さあ、悪魔よ。この愚かな娘の命を対価に我が願い、グーデンハイム領の発展を遂げよ!」
その後グーデンハイム領は飛躍的な発展を遂げた。一人のお嬢様のおかげで。