略奪者
<ランダムダンジョン14階層>
13階層でのシウとキュリアの狩り勝負は意外といい勝負をしていたのだが、隠しボスであるサルラを倒したことによってシウの勝利となっていた。
魔石だけではなく素材アイテムや謎の武具等を手に入れておりシウのアイテムボックスは充満していた。
「かなりアイテムボックスが圧迫してきましたけど…どないしましょ!」
「しーくんが遊びすぎるから悪いんだよ?少しは無い頭働かせて考えよっか!」
「とりあえずそろそろボス部屋の階層に行きたいんだが…無鉄砲の狐野郎のアイテムボックスの事はとりあえず後回しだ」
「2人ともひどいわ!お口が悪いわよ!」
14階層では特に何も起きずに15階層に続く扉を見つけていた。
シウはひとまず整理だけ行ない先に進むことにした。
「今回のボス戦はどんなモンスターなんだろな?やっぱり森に関係するモンスターなのか?」
「そう考えていいだろうな。俺が以前来た時は砂漠だったから砂漠に現れるモンスターがボスになってたしな」
「それなら森での戦闘になるのです!楽しみなのですよ…ふふふ」
「戦闘狂がここにいるのじゃ…危ないちみっこなのじゃ」
「森なら私の眷属を「それはやめよーね?!召喚した瞬間に燃やし尽くすからね?!」」
扉に触れ15階層に向かいボス戦に挑む。
15階層に来ると特に変わりのない森だったが
「ここからもう既にボス部屋になってるから気をつけろよ。森や砂漠なんかのダンジョンは階層に来た瞬間からボスエリアだからな、急に襲われることもあるから各自周りに警戒を!」
ストレクーガが全員に指示を出したのだが
「なぁ…少しやりたいことがあるからやってみていいか?気配察知に隠密使ってマップを確認したんだけど…三体ぐらい赤いマーカーが付いてるんだよね…だから実験を少ししたいんですけど!クガえもん!許可をください!!!」
「…1回だけだからな」「クガえもんあざーす!」
シウはすかさず魔力構築で炎の狐を3匹作り出した。
「この三体には俺の殆どの魔力を込めてあります。そして炎なんです。相手さんは動いてません…俺の予想ではトレント系だと思ってますので…燃やしてみたいと思います!さぁ行け!我が狐三銃士よ!」
3匹の炎狐はシウに向かって敬礼をすると、それぞれマーカーの位置に駆けていった。
「マスター、あれで倒せるのです?」
「トレント系か虫系なら倒せるんじゃね?炎耐性させなけりゃ大ダメージ確定だし…ほぼほぼ俺のMPを使い切って3匹作ったし…」
「んー、一応私とくーちゃんで確認してくるね?しーくん達はここで待ってて」
秋月とストレクーガは念の為にボスがいる所まで確認しに行くとは
「うわぁ…森火事だよね…これ」
「トレントがよく燃えてるわ、どんだけの威力出してんだよ…あの狐は…」
「魔力お化けだね!もしくは魔力バカ!一体でこれなんだからほかの2体も同じだよね?しーくん達の所に戻ろっか」
1番近いところのボスを確認し、秋月とストレクーガはシウ達の元に戻った。
シウもマップを確認していたので倒したことを確認した。
するとシウの目の前に宝箱が突然現れた。
「ふえっ?!なんでいきなり目の前に宝箱が?」
シウが宝箱に驚いていると、秋月とストレクーガが戻ってきて説明をすぐに行った。
「洞窟みたいな部屋がある時は宝部屋があるがここではそんな部屋はないんだよ。だからそうやってパーティリーダーの目の前にボスを倒したら現れるようになってるんだ」
「なーるほどね。それならさっさと開けてみますかね〜」
シウが宝箱を開け中身を確認してみると転移石5つが入っていた。
「今回はハズレの部類だな。ここで転移石が出るのか…」
「今回はアイテムか〜。しーくんどうする?次に行ってみる?転移石が出たんだし前に進んでみる?危なくなったら使えば直ぐに街に戻れるし」
「別にまだ時間もあるし進むのはいいんだけど…俺たちのパーティならどこまで行けそうなんだ?」
「そうだね〜。30階層までなら多分簡単に行けるかな?くーちゃんも居るから楽だと思うよ。そこから先は私が本気を出して行かないとキツイかな?」
29階層まではパーティの平均レベルが45あれば楽に行けるが30階層からはモンスターのレベルも罠の質もガラッと変わり難しくなっているのだ。
秋月のレベルは64とシウたちの中で1番高いのだがそれ以外はまだ40~45と低かった。
「ならとりあえず行けそうな所まで進もうか。危なくなれば転移石を使えばいいしな」
シウ達は先に進むことにし、16階層に向かう。
16階層も森タイプであったが
「シウ待て。なにかおかしい…この階層…罠がいろんな所にあるぞ」
「量が多いのじゃ!明らかに先程までの階層とは違うのじゃ!」
ストレクーガと姫が辺りを見回しシウに告げると
「良くぞ俺たちの狩場にようこそ…狐さん」
木の陰から1人のプレイヤーがシウ達の前に姿を現した。
「誰だ!この罠はお前が設置したのか!」
「誰と聞かれたらこう答えましょう。プランドラーと」
「プランドラー…略奪者って意味だね…しーくん気をつけて、私達の手に入れたアイテム狙いだよ」
「こんな所でPKの登場かよ…」
「それならやる事は一つだけだ。さっさと殺ればいいだけだ!」
ストレクーガが素早く銃を構えプランドラーに撃ち込むが
「無駄ですよ」
ストレクーガが放った弾丸はプランドラーをすり抜け後ろの木に当たる。
「…幻か、何処かに隠れてるというわけか」
「隠れてませんよ?ここに居ますからね」
プランドラーが言葉を放つと同時にストレクーガは頭を撃ち抜かれ即死してしまう。
「狙撃?!しかもヘッドショットで一撃なんて!しーくん隠れて!」
「まじかよ!」
光となり消えていくストレクーガを横目にシウ達は移動を開始して木々の隙間を縫っていく。
「どこに行こうと言うのですか?私から逃げれると思ってるのです??それに…」
プランドラーが言葉を発すると共に3方向から射撃されるが威嚇目的のためシウの足元に撃たれる。
「私一人とは言ってませんが?さぁお逃げなさい…楽しい楽しい遊戯の時間ですよ!」
「主!罠がかなりの量があるのじゃ!全て解除は妾には無理なのじゃ!」
姫がそう言うとシウは
「それなら俺の得意分野の木の上から行けばいいだろよ!」
木の上に登り移動をしようとするのだが
「危ないのじゃ!上にも罠が!」
プランドラーはシウ達の行動を見ていた為、様々な位置に罠を仕掛けておりその一つにシウはかかってしまった。
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