キュリアのリベンジ
川辺でシウが錬金の分解に熱中していた時、サクヤとキュリアは最初の頃は暇そうに見ていたのだが暫くするとPvPでキュリアの訓練をしていた。
キュリアのスキルに空きがあった事でキュリアとサクヤは話し合ってシウの事を無視して勝手にスキルを決めていた。
【反撃の狼煙】のスキルをキュリアは新しく取っていた。
【反撃の狼煙】
相手の攻撃を避け攻撃をした際ダメージ率上昇。
このスキルは本来ならカウンターと一緒に取るべきスキルであるがサクヤには目論見があった。反撃の狼煙はカウンタースキルの補助的な役割を持つものなのだがカウンターを取らずに反撃の狼煙だけを取ったわけは…
「今から練習してスキル無しでカウンター出来るようにしちゃおう!受け流しやパリィも上手な人はスキル無しでガンガン決めちゃうから!キュリアちゃんなら出来る気がするの」
「でも…マスターの許可が…」
「おにぃは今話しかけても無駄よ…あれだけ自分の世界に入ってたら小一時間は戻ってこないから。待ってるだけじゃ暇だしね♪」
「それなら…お願いします!」
こうして2人は練習をしていたのだ。
サクヤは魔法主体なのだが短剣術を持っており高レベルまで上げていた。
キュリアに教えるのには充分な時間は無かったがシウが自分の世界から戻ってくるまでみっちりと教えこんだのである。
~~2時間後~~
「全部分解し終わったぜぇぇぇぇ!!つかれたぁぁぁぁ!!ん?2人が居ねぇ…」
「やっと終わったの?おにぃ?私たちも疲れたわよ!ねぇキュリアちゃん」
「そうだねお姉ちゃん!でも上手に出来るようになったから私は満足です!」
「え?お姉ちゃん?サクヤがキュリアのお姉ちゃん?いつの間にそんな関係になったの?」
「おにぃが没頭してる時に訓練してたからその影響かな?それよりもうすぐお昼になるんだよ?終わったんなら買ったパンでも食べよーよー」
「お腹すいたのです…」
「なら食べますかね。食べた後サクヤはどうするんだ?街に戻るのか?」
「そだね〜ホノちゃんとリアちゃんが明日のイベントに向けて色々作ってるみたいだし様子見に戻るかな?おにぃはどうするの?」
「俺たちは姫と連戦してみようと思ってる」
「今度はしっかりと戦うのです!マスターをちゃんと守れるようになりましたからね」
「連戦っていっても1回倒したら1時間は戦えないからね?」
エリアボスは1度倒すと1時間のクールタイムが設けられるようになっている。
経験値も多い上にドロップも良いのが出るため乱獲されないように措置されていた。その事をシウは知らなかったのだ。
「まじか…ならこの後すぐに行ってから一旦ログアウトするか…リアルでも飯食わないとだしな」
「ちゃんと調べておきなよ…これだからおにぃは…やれやれ。鉄鉱石とかはどうするの?そのままじゃ使えないよ?」
「とりあえずは色々実験してみたいから取っておくさ。もしホノニャンが欲しいって言うなら売るよって言っておいてな」
「りょーかーい。それじゃ私は戻るね♪キュリアちゃんの進化先は掲示板に載せるの?てか載せないと周りがうるさいと思うけど…」
「だよな〜サクヤに任せていいかな?あの掲示板に俺は書き込む勇気がない!」
「わかったよ首狩り狐さん!しっかりとみんなに伝えておくね〜」
サクヤは1人街に戻っていった。
シウとキュリアは姫と戦うためにエリアボスの元に歩み出した。
「てかキュリアはもうスキル埋めたんだな。俺はどうするかな」
「勝手に決めてごめんなさいです…」
「別に怒ってないからいいさ。それより俺が決めなくても出来たんだな、それに驚いてるんだよ」
「何故か自分で取れるようになってたので…これからは前衛は私に任せてくださいです!」
「頼りにしてるぞ?」
キュリアの頭を撫でながら優しくシウは言った。
2人はボスエリアに足を踏み入れ戦闘準備をする。
「マスター、森狼姫は私が相手をしてもいいですか?以前のリベンジをしたいのです」
「無理だけはすんなよ?フォローはするけど危ないと思ったら下がるんだぞ」
「はいなのです!」
「んじゃ【付加】パワーアップにディフェンスアップ」
シウが付加を掛けると同時に姫達が現れる。
以前とは違い、シウがインパクトショットを放とうとしたが姫達は素早く走り出し散らばっていった。
しかしシウは焦らずに森狼を一体ずつ攻撃していく。
(焦らなくても森狼達は楽に倒せる。キュリアに雑魚を近寄らせなければいいだけ!)
シウはキュリアの元に向かおうとしている森狼を素早く矢で打ち抜くとすぐ様近くに迫っていた別の狼に狙いをすまして打ち抜く。
キュリアは姫と一騎打ちをしている。
「以前の私とは違うのです!槍術アーツ…乱れ突き!さらに剛一閃!」
【槍術】アーツ
乱れ突き
素早い突きを4回繰り出す。
【槍術】アーツ
剛一閃
力強い薙ぎ払いで相手を切り裂く。
姫は剛一閃を受け後ろに飛ばされるが着地したと同時にキュリアに向け走り出す。
鋭い爪で姫は薙ぎ払って来たが白兎の石突で姫の右手を弾くと同時にカウンターで姫の喉元に槍を突き刺そうとするが姫は間一髪で躱す。
森狼を全て倒したシウはキュリアに付加を再度掛けて姫に攻撃を仕掛ける。
「新しいアーツだぜ!喰らいな!スナイプショット!」
【弓術】アーツ
スナイプショット
正確な射撃で相手を貫く。
シウは姫の右目に狙いをすましてアーツを繰り出すと見事に姫の右目に刺さり姫は唸りあげる。
すると姫は雄叫びを上げ出す。
「キュリア!結界を俺に!そんでキュリアは飛んで回避!」
「了解です!結界!」
姫の雄叫びは森狼を呼び出しさらにシウに恐怖の状態異常を掛けた。
さらに地響きを使いシウの動きを止めた。
キュリアは光の翼を出し空中からシャインフェザーを使い新しく現れた森狼を攻撃するがシャインフェザーの威力はそこまでなく足止め程度にしかならなかった。
その間に姫はシウに突撃をしてくる。体当たりをし、爪で素早く攻撃をするが結界でなんとか耐えていた。
「結界がそろそろ限界だ!一旦姫を離すことは出来ないかキュリア!」
「やってみます!」
キュリアは2匹の森狼を光に変えると同時に素早く姫に向かって飛び出す。
「あちらに気を向けるのです!【幻影】!」
姫の後ろにミラージュを出すと姫は後ろを振り向き噛み付くと同時にキュリアはアーツを出す。
「剛一閃!蒼月斬!」
右から薙ぎ払いからの左下から切り上げ姫を攻撃しシウから離すことに成功をした。
この攻撃で姫のHPはレッドゾーン近くまで減っていた。
「うし!状態異常はまだあるけどなんとか動ける!ラストアタックはキュリアに任せるぞ?」
「はいなのです!」
「視力を奪ってやる!スナイプショット!ほれキュリア!いけ!」
シウが姫の左目も奪い天を仰いで姫は唸るとキュリアは姫の頭上に飛び上がり白兎を構え、
「今回は私の勝ちなのです!光となるのです!」
キュリアは光の翼を輝かせ姫の脳天に白兎を突き刺す。
姫はHPを全損させると同時に光になって行った。
「今回は危なげなく倒せたな、キュリアもリベンジ成功だな!」
「はいなのです!前回の無念は晴らしたのです!」
「それならまたさっきの川に戻って一旦休憩だな」
2人は川辺のセーフティゾーンに向かいそこでシウはテントを張りログアウトした。
お読み下さってありがとうございます( *・ㅅ・)*_ _))ペコ
ご意見ご感想お待ちしてます!
評価の方もよろしくお願いします!




