閑話 飛行艦ン・メノトリーの艦内で(4)
※今回は性的描写があります。
R15の範囲に収めたつもりですが、問題となりうる可能性もありますので、
その手の話が苦手な方は本話を飛ばして下さい。
本話は第76話でなく閑話とし、飛ばしても筋が通るようにしています。
次話第76話はおよそ倍の長さとなります。
[ハオ君、それ本気?]
[ママナーナ、きみにとって俺は40年前の亡霊かもしれない。けれども、俺にとっては半年前の恋人なんだよ]
[でもね、ハオ君、落ち着いて聞いて。私は58歳。ハオ君より42歳も年上よ。2歳ならともかく、こんなおばあちゃん相手に何を考えてるの?]
[氷柱から出て、リダリ隊長から君が結婚したと聞かされたとき、とても衝撃を受けたよ。それは、ザ1号作戦から9000年経ったことよりも、イダフ王国がなくなっていたことよりも、俺にとってはキツかった]
[それは光栄ね、と言いたいけど、愛国心には薄いのね]
[話を逸らさないでくれ、今は一人と聞いて、やっぱり気持ちを抑えられなくなったんだ]
[マビルにこだわり過ぎだよ、そんなにマビルから卒業したいの?あんなのイダフ神話の方便じゃない]
[子供っぽいと思う?]
[ハオ君、ハオ君自身がどうこういうわけじゃないのよ。私の下の娘は26歳だし、上の娘には2歳の子がいるの。私は本当におばあちゃんなのよ。ハオ君が子供っぽく見えるのも仕方ないわ]
[……]
[そんなに落ち込まないで、40年も経ったんだから]
[でも、俺にとって、君はママナーナなんだよ、40年経とうが、400年経とうが、日本人の熱海 幸子じゃないんだ]
[若すぎるわ、ハオ君、今の私にはまぶしすぎる]
[ママナーナ、ちょっと見ない間にきみはすっかり大人になった。だからって、18歳のときの気持ちを何もかも忘れたわけじゃないだろう?]
[ハオ君、ちょっと怖いよ。絶対にやるって決めた顔してる]
[いやなのか]
[ハオ君のことが嫌なわけじゃないけど、娘よりも年下の男の子に言い寄られて、私もどうしていいか分からないのよ、うっ…]
[……]
[……いいわ、場所を変えましょう]
[いいのか?]
[今更聞くの?嫌だって断って欲しいの?]
[ごめん]
[口紅がついてるわ、一度拭きなさい]
[照度は0にして]
[それじゃ何も見えないよ]
[あまりみられたくないのよ。私の身体を見て、やっぱりやめたなんて言われたら自殺ものよ]
[そんなこというわけないだろ、暗くするのはいいけど、顔すら見えないのはいやだよ]
[わかったわ、照度は1ね]
[ママナーナ、少し冷たくて気持ちいい]
[ハオ君はかなり熱いわ、でも、力まかせにしないでね]
[わかってる]
[だから、ハオ君、痛いよ]
[ごめんママナーナ、でも…止められない]
[もう…]
[ママナーナ…っ]
[ハオ君]
[起きた?]
[あれ、さっきより照度下げた?暗くなってる]
[変えてないわよ……そうか、あなた夜目が]
[うん、利くよ。でも今は疲れているから、普通の人と変わらないよ]
[じゃあ、さっきは見えてたの?どれくらい?正直に言いなさい!]
[ここにホクロがあるのは見えた]
[ちょっ、ちょっと、それって]
[そんなに怒らないで、たまたま見えたんだ]
[怒るわよ、たまたま見えるところじゃないわよ、旦那だって知らなかったのよ]
[……]
[…そんなのでごまかしてもダメよ、全部見えていたなんて恥ずかしい]
[そんなこというなら、こうだ]
[え、また?]
[旦那なんて言葉使うから]
[どうして、そうなるのよ]
[嫉妬心だよ、ママナーナを取られたから]
[男の子ってそういうものなの?]
[ハオウガ=マイダフはそういう男だよ]
[そんなこと言って、もう惰性でしようとしてない?]
[それは違う]
[もういいわ、私の身体でよければ、せいぜい使いなさいな]
[ありがとう、もう遠慮しない]
[さっきので遠慮してたの?]
[…してたつもりだけど]
[いいわ、ハオ君初めてなのよね。この歳で初めてを貰えるなんて女冥利に尽きるわ]
[歳だろうがなんだろうが、ママナーナはママナーナだ、やっとここに辿り着けた]
[マビルを卒業できたってこと?]
[それもあるけど、俺にとっては相手がママナーナであることが大事だよ。でも、君だってマビルだっただろ?]
[マビル、マビルってこだわるよね。まるで神話原則主義者みたい、私もマビルで間違いではないけど
ね…だからそれって…痛いってば]
[ママナーナ…ごめん、でもこうさせて]
[それって…自分勝手、激し…い…よ、ハオ君っ]




