表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本日は性転ナリ。  作者: 如月アル
54/225

またな、わかな!!

あぁー眠い…


私はパンとヨーグルト、サラダに野菜ドリンクという超オシャレで健康的な朝食(個人の考えです)を食べつつも、ぼんやりとして冴えない頭を抱えていた。


昨日はあんなに疲れていたのに私までガールズトークに勤しんでしまった…

女子ってめんどくさい考え方する時もあるけどなんだかんだ聞いてて楽しかったな…

私、女子力上がったかな?ははは…笑


はぁ…完全な寝不足で思考がおかしくなってる…


…隣で清々しく朝食を頬張る莉結の笑顔が眩しい…


莉結の身体は睡眠と食事で出来てるんだね。



…なんて言ってても今日で林間学校も終わり。


本当に色々あったケド…


いい思い出もたっくさんできたなぁ♪


最終日も楽しまなきゃね。


ただ願うのは平凡な1日だ。



朝食を終えると部屋の片付けをして荷物をバスへ乗せる為預けた。

バッグには"わかなちゃん"のマスコットがぶら下がり、不敵な笑みを浮かべていた。


そこからまた初日に訪れた工作室へと向かう。

最終日の日程は、記念撮影と、その写真を入れるフォトフレーム作りだそうだ。


大丈夫。今日はちゃんとブラしてる。笑



この宿泊棟にはもう戻らない。少し寂しい気持ちになった。

たった数日お世話になっただけだけど、またいつかここに泊まりたいな。




工作室へ入ると机の上に様々な形の枝、ドングリや松ぼっくり、また角材などが置かれていた。


小学生の頃の図工を思い出すな…


先生の説明の後、工作を始める。


皆楽しそうに話をしながら作業を進めている。


私と莉結も子供の頃に戻ったようだった。


幸せな時間が過ぎていく。


あっという間に作業時間は終わりを迎え、可愛らしい写真立てが完成した。


莉結は女の子らしい、ハート形の板に枝や木の実を散りばめたものを、

私は平凡な四角い形のものに、同じく枝や木の実を散りばめた。


これだけなら単純な"林間学校の思い出"だけで終わってしまうだろうけど…


私はこの平凡な写真立てが特別な写真立てになる事を知っている。


こんなことを言うのは恥ずかしいけど、"特別な人"と写った写真を入れようと思うんだ。


そしていつでも見える所に飾ろう。


そんな事を考えるだけでなんだか心が躍った。


工作が終わると宿泊棟の前で集合写真を撮った。


勿論本来居るはずの"瑠衣"の姿はない。


だけどいいんだ。これが"今の私だから"



林間学校最終日は、特にアクシデントもなく無事に終わりを告げた。


施設からバスへ向かう道中、木々の隙間から眩しい日差しが道を照らしている。


それが、今の私の感情に重なってこれからも頑張らなきゃなって気持ちにさせる。


ほんとに大変な林間学校だったけど、一生心に残るいい思い出になりましたっ♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓"本日は性転ナリ"最新話毎日更新中!!↓ https://www.alphapolis.co.jp/novel/77353022/499155980 ↑お気に入り登録・コメントお待ちしております↑
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ