ナイトウォクウォク
『ったくー!!何やってたんだお前ら!!集合時間とっくに過ぎてっぞ!!まぁ如月さんと高梨さんはしょうがないか…まぁいい!そこの懐中電灯と地図持って早く行けよっ!!』
え?早く行けってこのメンツ??
『先生ぃー!あの私違うクラスなんですけど…』
『しょうがないだろ…まぁ3人仲良さそうだし構わんだろ。はよ言ってこい。』
『ま…マジぃ?!?!ボ…ボク…幸せだなぁ♪…様子見に抜け出して良かったぁー♪』
抜け出したって…何やってんだよ麗美さん…
『さぁっ♪行こ行こっ♪衣瑠ちゃんも莉結ちんもさっ♪ひゃっほぉー♪』
…んまぁそんな訳で珍しいメンツでのナイトウォークが始まった。
『ねぇ…これ道あってる??』
『衣瑠ちゃんが…』
「え?私、麗美さんに引っ張られてるだけだけど…」
"なぁーにぃー?!?!やっちまったなぁ!!"
じゃねぇーよっ!!!
どうすんの?!周りは真っ暗だし道って道無いし…
なんか変なキノコ生えてるしぃーーー!!!
「どうする…?って莉結…それ…なに採ってんの?」
『これ食べられるキノコだよぉ♪ほら♪』
キノコ図鑑…
まぁいいや。特にコメントはしないからね。
(15分後…)
『あれ?またここ??あっ!キノコ♪』
相変わらずそれらしき道には出られず、怪しげなキノコだけが数を増していく…
ついにその数が100を越えようとしていた時…
…3人は完全に迷っていた。
『うわぁー♪キノコたくさん採っちゃったぁ♪こんな採れたの初めてー♪』
「北…南…上…左…ど…どどどどどぉしよぉー??」
『さぁ…』
そういえば麗美さんは森に入ってから何にも喋ってないなぁ…
「麗美さん体調でも悪い?」
『いや…気にしないでいいよ。なんでもないから…♪』
「なんでもなくないよ!どうしたの?遠慮せずに言ってよ!友達でしょ♪」
『やっぱりキミは優しいね。うん…笑わない?』
「それは答え次第だけど…(笑)」
『えぇーー?!?!』
「だーけどっ、、その答えを馬鹿にしたりなんかしないよ。絶対に。」
『ふふ♪……うん♪』
「良かったら教えて?どうしたの?」
『怖いんだ…暗くて静かな所が。』
「え?そんな所たくさん…『普段は音楽聴いて誤魔化してるんだ。昨日寝るときも家で寝るときもね。』
「過去に…なんかあった?別に無理に聞こうとはしないよ?」
『色々あったよ….キミみたいにね。"今は"まだ話せないけどいつか話聞いてほしいな。』
「わ、わかった♪いつかね♪」
…いまなんて言った?"キミみたいにね"?
何のことだ?天堂さん達の嫌がらせの事?今日の事件?それとも…
ドサっ!!
突然何かが身体に重力をかけてくる。
「えっ…麗美…さん?」
その正体は麗美さんだった。




