表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本日は性転ナリ。  作者: 如月アル
34/225

妄想…

『うわっ♪ひっろぉーーーい♪ログハウスみたぁーい♪』


やっぱり子供だな…笑


「莉結…みんな見てるよ。もうちょっと静かに…」


『いいじゃん♪今日は一生に一度の林間学校1日目なんだよ?遠慮してたら後悔しちゃうよっ♪』


そっか。たしかにそうかもね。


私も"男の時"に毎日後悔のない日を過ごしていれば良かったと思う。

まぁそんな深い意味で言ったんじゃないと思うけど。


「そうだね。その意見賛成♪私も今の身体を楽しまないと♪」


『"今の身体"って変な意味で言ってない?』


「べ、別にそんな意味ないよ!!もう!」


そんなことをしている間に他の女の子たちは大浴場へ向かっていった。



よくよく考えると、莉結と2人だけで風呂入れて本当に良かったぁ…


あんなたくさんの女子の中で風呂なんて…

考えたぢゃだけで恥ずかしくなる。


そして部屋にはいつのまにか2人っきりになっていた。


『なんか寂しくなっちゃったね…』


「まぁみんなすぐ戻ってくるよ!」


莉結が窓の外を見て言う。

『何にもないっていうのもたまにはいいよね♪』


「そうだねー♪ ホント…いつもの"当たり前"がなくなるだけでこんなにも変わっちゃうんだもんね。」


『ふふ♪最近の"衣瑠"はホントに女の子らしくなってきたよね♪』


「え?んまぁ…女の子らしくしなきゃって思ってるのが大きいけど…やっぱり身体が女の子だと言葉遣いとか身振りが自然とそうなってくんだよねぇ…」


『私よりも女の子らしいんじゃない?笑』


「そ、そんなことないし!!莉結は女の子の中でも女の子らしくて可愛いって!!」


『えっ?あ、ありがとぉ…』


そんな風に言われるとなんか…恥ずかしい事言っちゃったみたいになるじゃんか。


『衣瑠がもし小さい頃から女の子だったら超可愛かっただろうなぁー♪んふふ♪妄想だけで可愛い♪』






なにニヤついてんだよ?笑


「そう?けど莉結が小さい頃は純粋で何でもかんでも一生懸命で超可愛かったよ。笑」


『"今も"でしょ?(笑)あー…見たかったなぁ!小さい頃の"衣瑠ちゃん"♪』


「あはは♪なにそれ?笑」


『小さい頃から女の子だったら私たち今みたいに仲良くできてたかなぁ?』


「もちろんできてるよ。きっと私は性格もこのまんまだったろうし、頼れる人は莉結しか居なかっただろうなぁ…」


『ふーん♪それならいっか♪』


「何が?」


『べっつにぃー♪』


たまに考えてる事よくわかんないよなぁ…



と、その時。


"トントントントンッ…"

突如屋根から奇妙な音が…



『きゃっ!!』

ふわっとシャンプーの香りがすると同時に胸に莉結が飛び込んできた。


『え?なになになになになに?!ねぇ!衣瑠っ!』

そんな怖がらなくてもいいのに。笑


「どうせムササビかリスだよ。ふふ♪意外と可愛いとこあるよね♪笑」


『意外とってなによ!!ホントにリスとかなの?』


「だからそうだよっ♪ホントにっ…ほらっヨシヨシ♪」

少しからかってやろうと思い、

胸下辺りにしがみついている莉結の頭を撫でてやる。


『えっ?…』

莉結はそう言うと顔を火照らせ、斜め下へ伏し目になった。


な、なんだよその反応…

なななんか"イケナイコト"しちゃったみたいじゃんか!!!


莉結の思わぬ反応に、逆に戸惑ってしまった。


なんか変な雰囲気っ…


その瞬間莉結と目が合った…


視線を逸らせない…


心臓の鼓動がどんどん高くなっていく。


そして見えない磁石でもあるかのように、

勝手に2人の距離が少しずつ縮まっていく…


あ…もう…キス…しちゃう…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓"本日は性転ナリ"最新話毎日更新中!!↓ https://www.alphapolis.co.jp/novel/77353022/499155980 ↑お気に入り登録・コメントお待ちしております↑
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ