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本日は性転ナリ。  作者: 如月アル
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After story...Dear Rei.3



その紙にはこう書かれていた。


"未来のお姉ちゃん達へ"


「コレ…は?」


すると稚華さんの手から私たちへと綺麗に折られた紙が1枚ずつ渡される。


その紙にはそれぞれみんなの宛名が書かれており、私は"衣瑠ねぇへ"と書かれた紙を受け取った。


『私の分もあるんだ。見つけた時にすぐ渡そうと思ったんだけど…たぶん、今見るべきじゃないのかなって…それでずっと気になってて…この日を区切りに、もう見てもいい頃なんじゃないかなって思って持ってきたんだ。』


私はゆっくりと紙を開いていく。


真っ白な紙の内側に小さな文字が見えた瞬間、一際大きな鼓動と共に目頭が熱くなるのを感じた。


"未来の衣瑠ねぇへ


久しぶりッ♪だよね?たぶん久しぶりって言うのが合ってるんだよね。

まぁ、そんな事はどうでもいいんだけどさ、私がこんな手紙を書いたのには理由があります。

1つは直接伝えるのが恥ずかしいってコト。

2つめは、多分私は死んじゃうと思うってコト…かな。

おんなじキョウグウの衣瑠ねぇと出会って本当に良かったです!!あの日姉ちゃんが衣瑠ねぇを連れてきてくれて、衣瑠ねぇと仲良くなるまで、私は自分が大っ嫌いでした。突然女になっちゃって、どうしていいかも分かんないし、今まで大好きだった学校も行かなくなって…何度も死んじゃおうかって悩んだ時もあったんだ。

毎日が嫌で嫌で、どうにもならない自分の身体が憎くて大っ嫌いで…それまではお姉ちゃんの為だけに生きてたんだと思う。私がこうなってからは、ずっと衣瑠ねぇに会いたくて、それまでは死ねない。そう思った。ケド、奇跡が起きた。こんな近くに居るなんて想像もしてなかったよ♪

衣瑠ねぇと実際に会って、おんなじキョウグウって聞いて、衣瑠ねぇと話して…なんかホッとしたんだよね。あぁ、私だけじゃないんだ、この人の為にこうなったんならいいやって。そっから私の人生が変わったんだ。衣瑠ねぇのおかげだよ♪

それからだんだんと自分の為に生きていこうって、自分のこの身体を受け入れて進んでいこうってそう思えるようになって…

なんて書けばいいのかわかんないけど…なんか気持ちを文字にするって難しいね!!だけど衣瑠ねぇなら分かってくれるよね?あ、それとこの前のゴールデンウィークはホントに楽しかった♪衣瑠ねぇ超カッコ良かったしね♪衣瑠ねぇもホントのお姉ちゃんだったら良かったのに。なんて♪

プリもまた撮りたいッ♪いろんなトコに貼りたくなっちゃって全然足りないんだもん。また撮ろーね♪

それでね、最近よく思うんだけど、女の子も悪くないかも♪みんなでお出かけして買い物したりパフェまで食べたりさッ♪ワイワイして楽しいよね♪

衣瑠ねぇに言われた言葉。覚えてる?

「本当の自分を嫌いにならないで欲しい」って。

嫌いじゃないよ、ホントのジブン♪

とにかく衣瑠ねぇには感謝しきれないほど感謝してるからね♪ダイスキだよっ♪

それと、お姉ちゃんをヨロシク



またね♪"



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