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本日は性転ナリ。  作者: 如月アル
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届け。

『私が似合うのは同じ黄色でもラッパスイセンのほうだけどね。』


「えっ?ラッパ?」


『ううん。なんでもないよ♪』


そう言って彩ちゃんは店を後にする。


「これから…どうしよっか…」


『私の事は気にしないでいいよ♪だから今日はもう、帰ろっか♪』



気の利いた言葉をかけることもできず、その日は彩ちゃんと別れた。


私はこのまま何もできずに終わるのだろうか…


それから何かできる事はないか考える日々が続いた。


もちろん莉結にも相談したが、簡単な問題ではない為、解決の糸口すら見つける事は出来なかった。


そして"その日"は訪れた。


莉結と職員室の前を通りかかったとき、室内から聞き覚えのある声が聞こえた。


彩ちゃんだ。


立ち止まって扉の窓から中を覗くと、なにやら担任の先生と話している。


次の瞬間、彩ちゃんの発した言葉に耳を疑った。


『そういう事なので。急な事で申し訳ありませんが、お世話になりました。退学手続きが終わり次第父に連絡をよろしくお願い致します。』


退学って…



職員室から出てきた彩ちゃんの肩を掴み、「今の話どういう事?!?!」と問いただした。


彩ちゃんは視線を逸らして小さな声で答える。


『カジシマに…やられたわ。父に何か言ったみたい。』


「だからって何で彩ちゃんが退学なんてことになんの?」


『私に聞かれても…』


「ごめん。わかった…行こう!!」


『行こうって…どこに?』


「彩ちゃんのお父さんのトコだよ!!!きっと話せば分かってくれるって!!」


『父は…無駄よ。もういいの。』


そう言った彩ちゃんは…嘘をついていた。







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