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本日は性転ナリ。  作者: 如月アル
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漏光の温もり

なるべくレイちゃん達の事は深く聞かなかった。


これから先ずっと"共に歩んで行くべきヒト"だから、今聞くべきじゃない。これからゆっくりとお互いのコトを知っていけたらいいな。


なんて考えていたら"何ニヤニヤしてるの…?笑"なんて言われてしまった。


そりゃもう嬉しいからに決まってる。


少し前まで感じていた罪悪感も、2人の笑顔を見ていたら前向きな気持ちへと転換できていった。


"笑顔"というものがもたらすシナジー効果は本当に素敵だなって思う。


そしてこの"運命の出会い"を誰かに伝えたい。と思った。

その時1番に頭に浮かんだのは他の誰でもなく"莉結"だった。


帰ったら莉結に今日の素敵な出会いを報告しよう。






名残惜しさを残しつつ、稚華さんとレイちゃんと別れた時には、外はすっかり静まりかえり、路地に立ち並ぶ家の灯りが"祭り提灯"のようにぼんやりとアスファルトを照らしていた。


少し歩いたところでアパートを振り返ってみる。


先程まで居た部屋の小さな窓から温かな灯りが見えた。


今にも稚華さんとレイちゃんのキラキラとした透き通った笑い声が聞こえてきそうだ。


下のふた部屋には灯りどころかカーテンすらついておらず、空き部屋のようだった。


稚華さんの隣の部屋も暗いままだが、ベランダには、まだ洗濯物が干したままになっている。


風に揺れるシャツが目にとまる。


そして大変な事を思い出してしまった…



クリーニング…




ま…いっか♪


いや良くない。明日使うって書いてあったし…



そして私が…"女の子"である私がっ!夜中にシャツを買いに行かされたことは誰も知らない。



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