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それは1つの終わりであり始まり②
世界は夢と現実の世界に分けられていた。
現実の世界『リアル・ワールド』では人間が普通に過ごしていても、夜、夢を見ると、不思議な力に目覚める人間、覚醒者がいる。
そして、覚醒者は夢の世界に足を運んだ。
夢の世界は『パラダイス・ワールド』そう呼ばれ、パラダイス・ワールドはリアル・ワールドと同じように、独立して存在し、覚醒された人間は少数ではなく、多数存在した為、村が作られ街が作られ世界が創られた。
ちなみに作り方は夢なので、創造力である。どんどん膨らめば、大きくなった。
リアル・ワールドと違い創造力で何とでもなる人間は、日常で溜まった欲を解放していった。
いつしか、パラダイス・ワールドは無法地帯と化した。
そんな世界の中で、いつの間にか、希望も生まれた。
死神。それは夢の世界を守る治安維持局の通称。
パラダイス・ワールドにのみ存在を許された死神は、行き過ぎた人間の制圧を生業とし、無法地帯にも秩序が生まれ、死神は活躍の場を増やしていった。
このお話はそんな死神達の日常、人間達にとっては非日常を描いた話である。