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R童話-やんわり-情景童話

ノワール、流れ着いた一匹の黒猫

作者: RYUITI
掲載日:2014/06/14

ある夏の日のお話。


大きな大きな海からゆるりゆるりと小さな島に、

一つのダンボールが流れ着きました。

ダンボールはところどころ海の水に浸されていて、

くしゃくしゃしていたけれど、

かろうじて形を保っているようなものでした。


流れ着いたダンボールの中には、

タオルで丁寧に包まれた一匹の黒猫が、

すやすやと寝息を立てて眠っていました。


おきる気配がありません。


辺りに響くのは小さな寝息と、

それをかき消してしまうほどの大きな波の音。


時間はどんどん過ぎていき、

太陽の日差しが強くなって来た頃、

ようやく黒猫が眼を覚ましました。


猫は四角いダンボールの中に自分が居る事を知りませんでした。


なのでぐるぐる、ぐるぐると何回も回って見ましたが、

一向に景色は変わりません。


黒猫は太陽の日差しによって身体が熱くなっていったので、

疲れて動き回るのをやめました。


いつの間にか寝ていた黒猫が眼を覚ますと、

起きた時とは違い、日が沈む頃になっていました。


涼しい潮風が肌を撫でる感覚に気が付いて、むくりと起き上がると、

起きた時よりも優しい光が黒猫を包んだので、

黒猫は心地良さそうにみゃーと声をあげました。


返って来るのは不規則な波の音です。


ちょっぴり寂しさを感じながらも黒猫はやることがないので、

あくびをしてもう一度眠りに付く事に決めました。


もうすっかり外は真っ暗です。

そんなことなんて心配していないかのように、

黒猫の寝息はとても穏やかなものでした。



この先、黒猫はどうなってしまうのか。

それはこれからのお楽しみ。


【おしまい】


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