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無能力者による異世界革命叛逆  作者: 姫島 ジヨン
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第一話 「クソみたいな異世界」

初投稿です。なろうには様々な作品があります。転生チート主人公は沢山いますが、どれも魅力的なキャラクターが多いですね。


私自身、チート能力を手に入れたらどうするか?と考えたら、多分ろくな使い方はしないでしょう。何かを実現する絶対的な力を手に入れたらその力に溺れるんじゃないかな〜と思い書いて見ました。


いつ以下なる時代も人は優劣を付けられる。身体能力、学力、財力……項目を上げればきりが無い。君達は考えた事はあるか?例えば「身体能力がトップクラスで、全知全能の知能を持ち合わている。」なんて最強設定を。そんな能力があれば、貴方はどうする?英雄にでもなるのか?魔王として世界を征服するか?どうなるかは分からない。まぁ、大半は力に溺れるだろう。


神からチートを授けられなかった一人の女が、最強の力を手に入れた者達を殺す物語。


「……ここは、どこだ?」


目を開ければ、薄暗い洞窟の中。ポタポタと水滴が滴っている。声が反響し、日が入らないのか少し肌寒い。だが、目の前はかろうじて見える。しばらくして、少しだけ落ち着くと大事な物を思い出した。


「装備は……ちゃんとあるようだ。」


背広の内ポケットにあるタバコ。胸脇のホルスターには使い慣れた黒のベレッタ。そして腰には予備のマガジンが4つ。


「よし。とりあえず、こんな所でじっとしてられない。」


立ち上がり辺りを見渡しながら散策する。ここがどこだか分からない。銃を構えながら、ゆっくりと進んでいく。歩いてものの数分で入口のような所にたどり着いた。光指す方に小走りで走ると、そこは森林。大木がいくつも立ち並び、豊かな自然が目の前に広がっている。


「森?……どう言う事だ?」


頭の整理がつかない。どう言う事だ?どうして私はこんな所に……パサッ シャツの胸ポケットから一枚の手帳が落ちた。


setuna(せつな)……murasame(むらさめ)?」


英語で書かれた名前。そして自分の顔写真。そして、名前の次に目を引いたのは「CIA」と言う文字。


「……思い出した。」


私のは名前は村雨刹那。CIAに所属する日本人。だが、それは仮の姿。本当は日本の公安職員であり、諜報員としてCIAに潜り込んでいたのだ。そして、とある任務の際に爆発に巻き込まれて。……気がついたら森にいた。


「天国なのか?ここは?」


多分、自分は死んだのだろう。ポリポリと頭をかきながら森の中を歩いて行く。しばらく歩いてると、草村から何か物音が聞こえて来た。一瞬にして身体が警戒し銃を構える。無意識レベルで染み付いた動作に淀みは無い。例えそれが……


「ウォォォ!!!!」


緑色の身体をした豚の顔を持つ何かでも。一秒あれば形は理解できる。人型であれば、弱点は恐らく同じ。頭に向けて1発発砲し、その何かは後ろに倒れる。


「な、何なんだ?コイツは?……オークみたいな奴だな?……もしかして異世界転生って奴なのか?」


洒落にならない。自称現実主義(リアリスト)な私なのだが、まさかファンタジー世界に転生するとは思ってもいなかった。


「ちょっと待って。大丈夫なのか!?い、今……殺した……殺したよな!?ヤバいヤバい!殺人罪とかで捕まったらどうしよう!?いや、襲われてたし正当防衛のはず!でも銃まで使ったら過剰防衛とか言われかねない!」


彼女が思ったように確かにここはファンタジー世界だ。だが、だからと言ってアニメや漫画で出てくるような都合の良い展開とは限らない。息抜きでたまに見たりするが、主人公が転生していきなり無双。その度に思う。「これ周囲の被害とか大丈夫?」「てかいきなり人殺してるけど殺人罪だよな?」「転生したのは良いけど現実で取り残された親族とか絶対心配してるだろ。」と言った現実的な事ばかり。そう、必ずしも王道とはいかないのだ。


「グッ……オ……ウォォォォォォォ!!!!」


「なッ!?」


先程倒したはずのオーク(仮)が立ち上がり反撃して来た。顔面めがけて拳を放つが、咄嗟に腕をクロスし間に入れ防御する。だが、このあの巨体に殴られてはひとたまりもない。前の方に入れてた左腕はバキボキッ!!と音をたてて折れて、吹っ飛ばされてしまう。


「ゴハッ……」


目の前が揺れる。視界がボヤける。全身が痛い。耳鳴りがする。まるで手榴弾を投げられた時のような感覚だ。ご都合主義でも何でも良い。こんなくそみたいな状況を変える力をくれよ神様。異世界転生ではよくある話だろ?…………クソが……あるじゃねぇか。


「……私にとっての、神様(ベレッタM9)

が。」

ドスドスと重たい音をたててオークが走って来る。迎撃するようにこちらも重たい身体を引きずり、後退しながら発砲する。


「ウォォォォォォォ!!!!」


オークは腕でガードしスピードを緩めず突っ込んでいく。ダメだ。頭に当たらない。恐らく弾丸は、分厚い骨によって阻まれ脳まで届かなかった。確かに一度は倒れたのだ。頭に対して確実なダメージはある。だが!タフ過ぎる!!


「……いや、ここだな。」


パンッ!!!!


1発の銃声が児玉する。すると、オークは動きを止めてその場で跪き悶絶する。狙ったのは股間。奴の竿を吹き飛ばしてやった。やっぱり王道通りオークは雄のようだ。


「……悪いな。お互い様だろ?」


残りの残弾全てを脳に向けて打ち切った。そして、やっと安心したのか身体中に再び痛みが走った。だが、この場でじっとしてもしょうがない。この森は危険だ。早く立ち去らないと。


「あ……やっぱ……無理……」


意識が、薄れていく。


「大丈夫!?早く!!村の人よんで来て!!」


やっぱり、異世界転生はクソだな……。



主人公のプロフィールです。


名前 村雨刹那

年齢 28歳

身長 175cm

体重 68kg

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