わたしのこたえ
久々の投稿です。楽しんでいただけたら幸いです。
どうすれば、良かったのだろうか。
どう言えばよかったのだろうか。
君を愛していた、なんて。
どうして言えようか。
かまってほしかった、だけなどと。
いつも感情を表さない君が、
いつも冷めた目をしている君が。
その顔に、目に、感情を露わにして私に向けてくれる、そのことが。
その感情が、たとえ私に対する失望だったとしてもーーー
ただ、うれしかったなんて。
もう手遅れになってしまった。
怒りより、喜びが。
失望より、楽しさが。
その目に映る方がどれだけ幸せに感じることか、なぜ考えなかったのだろう。
なぜ、気づかなかったのだろう。
ただ一言、君を愛していると、私だけを見てほしいと、そう言えば。
ただの一度でも、素直になれていたならば。
ああ、こんな結末など、迎えずに済んだのだろうか。
もう君が私を見ることは無くなった。
君の目に私が移ることはもう永遠に来なくなってしまった。
私のことなど、存在すらなかったことになった。
ただの自業自得だ。
私は君を愛しているが故に、ひどい言葉をかけ続けたのだから。
君は私を愛そうとしたが故に、その言葉を受け止め続けたのだから。
もう二度と、戻れない。
だが、もし…もし「次」が、あるのなら。
もう二度と、違えないと誓おう。他ならぬ自分自身に向けて。