4話 久しき仲間達
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ザッザッザ......
滅多に生物の寄り付かないフェンリルの住処へと近づく足音。
鎧を纏い、戦士らしき身なりをした人族の男。
大斧を担ぎ、屈強な体をしたドワーフの男。
純白のローブを着込んだ、女性。
その3名はフェンリルの住処にやって来た様だ。
「よう。久しぶりだな。」
その3名を見たフェンリルは話しかける。
「お前も元気にやってるかー?」
フェンリルの強大な覇気に臆することもなく男が答える。
「おじいちゃんこのひとたち誰ー?」
「そうか、紹介がまだだったな。この若造がラルク。そこのゴツいのがガンテツ。そしてあの女性がクレアだ。」
「ラルクおにいちゃんに、ガンテツおじちゃんに、クレアおねえちゃん?」
「そうだぞ」
「おい、なんでワシだけおじちゃんなんだ小娘。」
「まぁ、見た目じゃね?」
激昂するガンテツをラルクがなだめる。
「それで、この子が例のルーシャちゃんですか?」
「そうだ。お主らにはこの娘の鑑定をして欲しい。」
「そのために来たんですからね。」
そう言って、クレアは鞄の中から紙と紫色の石を取り出した。
クレアは紙の上に石を乗せた。
「では始めますか。ルーシャちゃん、ちょっとチクッとしますよ?」
「痛っ!」
ルーシャの手をクレアが取り、針で刺した。
その血を紙の中心に垂らし、魔力を練り始めるクレア。
すると、紫色の石が光だし、紙のに文字が浮き出て来た。
「嘘っ......こんなステータスありえない......」
「どの位だ?クレア。」
「魔力S、体力SS、気力A......」
「ほう。これは異常なステータス値だな。」
「やっべー!これAランク冒険者よりも高いじゃん!」
「下手したらSランクより上かもしれないのぅ。」
「こんなステータス、国に見つかってしまえば最後。きつい訓練を受けさせられ強制的に兵士にさせられます......」
「どうしたのー?何見てるの?」
『念話』
『どうします?これ。そのまま伝えますか?』
『いや、噛み砕いて伝えよう。』
「ルーシャちゃん。あのね、貴女は他の人よりちょっと強いの。だから、無闇に力を使ったりしちゃダメよ?」
「うん!わかった!!」
ルーシャが異常な事に気づき、後が不安になるフェンリルであった。
どうなるルーシャの人生!?
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