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7.タナカの仕事

名前があると少し安心することってありません?自分がやっている事に名前がつくと少し不安が減る気がします。


(特に仕事をする場面では、誰にでも伝わる名前があると、それだけで大きなアピールになることを学びました。)


 美味しいカフェオレを飲みながら、のんびり話すタナカとハナハナ。ちなみに、ハナハナは見た目は若いが年は見た目よりいっていた。黒のトップスにジーパンという格好がシンプルでかっこよい。ハナハナが話をしているうちに緑のステッキマーカーをくれた。


「ステッキ出してね~」

「…はい?」

首をかしげながらも呼び出したメジャーステッキを渡したら、緑のマーカーをつけてくれた。

「OK! これもあげる。丁度持ってたし、記念ね。

 てか、このステッキ。君の職業、リサーチじゃん。驚いた~」

「?…リサーチ??そうなんですね。ステッキ見ればわかるんですね。」


「いや、何敬語になってんの?このメジャーステッキは見る人が見れば、何してるかピンとくるものだよー。スーパーマンはある意味、関係者だからね。事件、事故が起きたらスーパーマンが呼ばれることもある訳。で、後日、話をすることもあるよ」

「成程」

「大変だとは思うけど、お互い頑張ろう」

タナカの仕事の名前はリサーチというらしい。


タナカはこの時、初めて自分がリサーチャーだと自覚を持った。


(実は、ハナハナのくれたマーカー、ただの飾りではなかったが、タナカは気づいていなかった。)



「あ。ハナハナさん、俺さっき森に行ったら宿題草から宿題出されたんです。

 一緒に解きません?」

「え?!なになに、面白そう!!!あと、敬語禁止!!!」

タナカがステッキを見て思いついたのだが、途端にハナハナの眼がキラキラし始める。

「オイ」


「ハナハナ、ほらコレ」

ぴらーんと宿題を取り出すと、二人でその内容を見つめる。


Q1.この世界に旅人は全体の何割居ると云われているか?数字で答えよ。


Q2.まだ発見されていない言語とは?


Q3.植物が目を出すのに必要なものは何か?3つ答えよ。


「なるほど、3問あるんだねぇ。これはこれは…(ニヤニヤ)」

「なぁ、どれかわかる問題あるか?俺、2問目しかわからない」

「ニホンゴ、だよね。1問目は、4割って言われてるよ。結構皆知ってる。

 3問目は、なんだろ?」


 2人で頭を悩ませる。カフェオレをすすりながら、色々考えていると、

「あ!わかったかも?」

「え、なになに」

「よく言うじゃん、植物に必要なのは、水と空気。あと一つは、なんだったっけな」

「そういう系かぁ。了解!

 んー。あ!あれだ、適当な温度?」

「それだ!…よし、書けたぞ。」

「ニホンゴって日本語って書くんだな。へぇ~」


これでひとまず、今度森に出しに行こうかと思うタナカだった。宿題をしまうと、のんびり2人で色んなことを話した。思いのほか、タナカはリラックスできた。その後、2人で買い物に繰り出し、タナカの必要なものを買い込んだ。なんせ何もなかったので殺風景だったのだ。



 中々、充実した休日を過ごせて、満足したタナカだった。

 部屋も、前より快適になった。


タナカくん、突然この世界に来て仕事を見つけて、受け入れるがままにここまで来ましたが中々知らないことが沢山あります。説明を受けてはいますが、業務内容のやり方の説明であって、仕事のイロハについてはまだまだわかっていません。そこは頼れる我らがハナハナさんにフォローを頑張ってもらいましょう。

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