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ワイン

作者: 鈴涼

ワインは一人で飲むものよ。


細長いチーズに、薄くスライスしたサラミを二枚添えて

何も言わずに口に運ぶの。

それがあなたのやり方だった。


何度見たかしらね、目に焼きついているから

ついつい、同じようにしてしまう。


ワインは一人で飲むものよ。


隣に知らない女の子、それから知らない男の子。

二人の視線の先にあるローソクの光が、

揺らめいていて、魂みたい。


ああ、ワインは一人で飲むものよ。


ボーイさん、もう一本ちょうだいな、

私の血に似た色をしたワイン。

できれば笑って、

私のグラスに注いでちょうだいな。


チーズがなくなっちゃって、

しょっぱいサラミだけがお皿に残ってる。


ねえ、教えて。


ワインは一人で飲むものなの?

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