第4話 ナイトがフロンティアでマーセナリー
サブタイに大した意味はありません!!(迫真)
「開拓者」「傭兵」「騎士団員」
この3つが今の俺にでもこなせる職業だろう。この世界の物価もわからないのに商人なんてできないし、学者なんてさらに無理だ。
今の俺に出来るのは肉体労働!その中でも短期間で収入が見込めるのはこの3つだろう。
まずそれぞれの窓口でどんな職業なのかを聞いてみよう。
「開拓者」とは文字通り未開の地を切り開く人々をさす職業であり、なんでもこの世界には「遺跡」と呼ばれる迷宮と「閉鎖地区」と呼ばれる危険地域があるだとか。
「遺跡」はまだこのルインザムが平和になる前、種族間戦争の時代に建てられた魔術要塞が暴走したもののことで、開拓者は要塞の魔力に魅かれて集まった魔物の駆除と要塞の最奥部にある要石の破壊することが主な役目らしい。
要石を破壊すると遺跡は消え、その遺跡の規模に応じて莫大な報酬が出るらしい。もちろんそんなにホイホイ要石を破壊できるわけでもないので、魔物の駆除にも報酬が出る。一攫千金とまではいかないが危険なだけあってなかなか稼ぎはいいということだ。
さらに上位の開拓者になると「閉鎖地区」に入ることが許可される。閉鎖地区とは1国の軍では対処できないレベルの魔物が住み着いた場所のことである。閉鎖地区に入り元凶の魔物を倒した者には閉鎖されていた地区が領地として与えられ、武功貴族になれるということだ。
腕次第では貴族にまで上り詰められるため、開拓者は夢見る若者が多く就く職業らしい。
「傭兵」はどこの世界でも同じだ。金で雇われ魔物や時には人とも戦う。腕利き傭兵として名をあげ二つ名付きになった傭兵は月に金貨300枚を稼ぐらしい。だがそこまでいけるのはほんの一握りでほとんどが商人の護衛や農園の魔物駆除の依頼をこなして生活しているらしい。
「騎士団員」は文字通り騎士団に所属する騎士のことで、採用試験にパスしたものだけがなれるということだ。試験内容は実技と教養で文武両道を掲げているらしい。
主な仕事は町の警備や、街道のパトロール、街中での治安維持も騎士団の仕事だ。誰でもなれるわけでもないので給料は良く、平の団員でも月に金貨20枚を稼ぎ、隊長格になると金貨30枚稼げるということだ。この世界で言う公務員のようなものだろう。
ここはヒュム皇国なので所属するのは人族の騎士団「アダルバード騎士団」。アダルバードとは種族間戦争を終わらせた五英雄のひとりの名前なのだとか。
さて、どうするか。もっとも安定しているのは騎士団員だろう。宿舎もあるため入ってしまえば野宿の心配もなく、騎士団員であるというだけで社会的地位は高い。だが採用試験があり、それが俺にパスできるのかどうかが不安だ。でも騎士団員って響きは憧れる。
傭兵は腕と信用が重要な職業なので最初のうちは安定した稼ぎは期待できないだろう。それに人と戦うのは少し抵抗がある。
開拓者……遺跡での魔物駆除がどの程度の稼ぎになるかはわからないが、魔物の駆除と駆除した魔物から採れる素材を売ることで、サイドビジネスもできるということだ。何より報酬が窓口でいつでも受け取れるというのが最大の魅力だろう。傭兵は雇用終了後、騎士団は月払いのためすぐに手元にお金が入るわけではない。
ここは開拓者にしよう。転職は窓口でできるようなのでひとまずといった感じだが、開拓者で稼ぎながら強くなれば他の職業でも有利になるだろう。
俺は開拓者窓口の受付に行き新規担当のお姉さんにタグを渡す。
お姉さんはタグを受け取ると水晶の上にかざす。情報を書き換えているようだ。
「開拓者ギルドへようこそ、ユーマさん。これであなたは開拓者です。遺跡内で魔物を倒すとタグに倒した魔物の種類と数が記録されますので、換金したいときに窓口へお越しください。」
なるほど、便利な仕組みだな。
俺はお姉さんに返してもらった自分のタグを見る。
ユーマ 開拓者
先天性スキル 命名 騎乗
ボーナススキル 経験値ブースト25% ステータスブースト25%
後天性スキル 両手剣術LV10
討伐記録 なし
放浪者から開拓者になっている。さらに討伐記録という欄が増えている。ここに遺跡内での魔物の駆除数が記録されるのだろう。
お姉さんに聞いたところこのザインの町の近くにも見踏破の遺跡があるらしい。
それじゃあ初仕事行ってみますか!
切りがいいところで一度区切ります。
次こそはヒロインを出して見せます!(1日ぶり2回目)