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ダニは生態系に必要か

作者: 相葉翔圭

ダニという結構ムカつく生き物を知っているだろうか。都会の方々はダニよりもゴキブリの方が馴染み深いだろうが田舎民はおそらくゴキブリよりもダニをよく見る。田舎の場合白い犬をそこら辺で散歩させると家に帰った時には2匹はダニがついている。これが恐ろしいもので人間がもし刺されるとsftsという感染症を30%の確率で発症し重症になるらしい。僕みたいな老体は最も警戒しなければならない。だが最近妙なことに気づいた。朝起きて寝室を調べてみたらダニが2匹ほどいた。それなのに僕は刺されていない。割とよく見るとそこら辺にいる。ただの偶然かもしれないが刺されない。この事態に対し僕は非常にムカついた。うろちょろしてる割に行動に移さないダニにムカついた。ダニを見つけるとすぐに素手でダニを取り洗面所に放り込む。最初の頃は警戒し90℃のお湯に投げ込んでいたが最近は慣れがあってか普通の温度の水で勘弁してやってる。あの六本足と丸い胴体が非常にムカつく。野生動物が住んでいる山にはたくさんいる。うちの家には野生のネズミが出入りしよるからダニが家中にいる。だが刺してこない。どうせなら刺してこいよと強気で構えているが刺されたくはない。いっそのこと生態系から消えてくれればいいと思った。そこで調べてみた。ダニは生態系に必要なのか。僕はダニをみくびってたらしい。ただ人間や動物の血を吸って生きてるだけの害虫と思っていたがダニにも色んな種類がいる。マダニはただうざいだけだが他のダニはその環境の分解者として働くものもいる。これが多種多様かと一人頷くのであった。この事柄を知ったからとはいえマダニは好きになれん。だがマダニも何かしらで生態系に関与している。この地球で絶滅していい生き物なんていないんだよ(日本に潜む外来種を除いて)。人間だってそう。地球に生まれたのは何かしらの理由がある。一人一人理由がある。だからこれ以上自分を卑下するな。ダニだって必死に生きている。だから僕ら人間も必死に抗おうじゃないかこの運命とやらに。害虫と呼ばれたっていい。害虫も生態系に欠かせない要素の一つだ。そんな陰愚痴一つで自分を投げ出すな人間。世界は広いまだまだ知らないことだらけ。まだこの地球というものを知らなすぎるのではないか。今自分を投げ出す時ではない。地球はいつまでもあなたを待ち続ける。皮肉なことにダニによって自分の存在を気付かされた。

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