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幻想奇譚

【番外編】赤いぼんぼり

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

赤は纏うよりも見る派の人間です。

随分と訪れていない社がある。私から啖呵を切って、それっきりになった社。でも年末と言う事もあり、改めて向かう事にした。

他の社をぐるりと回り、巡り巡ったその後に漸く坂を登る。すると近づけは近づく程に空気の密度が変化する。手に当たる空気の層が何倍にも重なって重さを増す。其れは水中に手を沈めた時の感触とよく似ていた。皮膚全体に纏わについて、中々離れない。

そんな神様の気配を感じながら歩いていると、何時もとは異なる光景が見られた。

生い茂った木々の葉が、昼でも薄暮を演出する。その静謐な空間に光を与える様に、ぼんぼりがぽこぽこと連なっていた。

ぼんぼりは林檎飴の様に丸く、鮮やかな赤に塗られていた。そこから零れる柔い光は、夏祭りの後の様なしっとりとした静けさがあった。

元々、好きな社である。私が訪れた社の中では上位に食い込む程、空気感が素晴らしい。そう今の景色に浸っていると、こつっと頭の上に木の実が落ちてきた。其れは雨の降り始めの様に、連なり、パラパラと音を立てた。

「痛いですよ」

久方振りの遭逢なのに、其れは無いのではないですか。 という言葉は飲み込んだ。厄介な事になるから。それでも御前は悪びれる事無く、鼻先を上に向けている。

「年末に訪れた輩をもてなそうとしたのに、その口調はねェと思うけど」

私の心情を汲み取った様な口調でそのまま返された。このまま行ってもただの言い争いになるだけだろう。だから、話を変える事にした。

「綺麗ですね。赤いぼんぼり」

どうやら私は薄暗い中にぼんやりと灯る光というものが好きであるらしい。見ていると、現実を忘れられるから。何処か別の世界へ訪れた様な気分になるから。そうして其の光は何時だって苛立ち諸共溶かしてくれる。

「俺は赤が好きだ。心が惹き付けられる」

「其れは私も同意致します。……飆靡様、来年も見れますかね?」

またこの景色が見たいと思った。年末に、全てを忘れさせてくれる優しい光が。けれども飆靡様はぶっきらぼうに答えるだけだった。

「お前次第だな」

ちなみに、飆靡様のイメージカラーって、赤なんですよ。朱色じゃなくて、生粋の赤。

だからこの小説で『赤が好き』と仰られてます。

関係ないですが、背中一面に龍の刺青があれば良いと思います。


今年辰年終わりだし、挨拶に行こうと思って持ったのがきっかけです。

そしたら林檎飴みたいな赤いぼんぼりをが連なってました。

『来年も見られるか』という質問に、『お前次第』と返したのは、『来年もお前がこの時期に此処に来るかは知らねー』という意味です。


此処から先、ただの私のお気持ち表明。

何でも許せる方向けです。

でももう、三年間ぐらい溜めるに溜めたので、お許しください。


写真撮るのは神社側もOKなさってるので、何も申し上げません。

けれども参道しかり、通路は人が通るためにあるものです。

通行人の配慮をお願い申し上げます。

気にせず通って『なんで貴方が入るの?』『写真撮ろうとしてるのに……』なんて言われるの、普通に不愉快だったので。

『本来は写真を撮る貴方が遠慮するべきじゃない?』とは前々から思ってます。


あと写真撮るだけ取って参拝しないの、人の家に無断で上がり込んで写真撮るのと同じ行為だと思うんですよ。

鳥居って、現世と神域分ける門のようなものなのに。

参拝はして欲しい。切実に。


本当に勘弁して欲しいなぁ……。


そもそも私も此処でお気持ち表明している時点でマナー違反だわ。

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