異世界いっても観光します!
山の上で青年が叫ぶ
「ヤッッッッッッッホーーーーーーーーーーーーーー」
~15年前~
職場で例の青年がため息をつく。
「こんなはずじゃなかった」
むかしから旅行が好きで、旅行会社に入ったものの。
夢にまで見た、観光地を案内するような仕事はなく
某ショッピングモールの6階で、観光用パンフが飾られたテーブルの前に座ってるだけだった。
そうすると、隣の青年が話しかけてくる。
「先輩、客来ないしもう帰っていいて言ってましたよ」
ため息をついて立ち上がると「了解」と一言、言ってリュックを背負う
帰り道、ドンキで買った、安い酒を飲みながら歩く。
「最近、旅行も行けてないなぁ、この給料じゃ、ホテルどころか新幹線だって無理だし」
多分、そんな気を抜いたからだったんだろう、トラックが走ってきているのに気づかなかったのは。
キッキーーー
体中から血が流れ意識が遠のく
「あぁ、最後に一回、旅行いきたかったな」
そう言い切ったところで俺の意識は切れた。
コケーーーーーーーー
「うわぁぁぁ、ってへ、俺死んだはずじゃ、、、、」
飛び起きると、近くにいた鶏のような生物が逃げて行った
落ち着いて周りを確認する、うーんこれは
「異世界に来てしまったようだ。」
その後、少し周りを探索すると、町があった、よかった人間はいるみたいだ
おそるおそる、話しかける
「そのー、実はかくかくしかじかで、、、」
普通どのラノベでも、異世界から来たのは言わないのがタブーみたいだが
まぁいいかって感じである
「なるほど、転生者ねぇ」
おっと、これは転生者がよく来る感じ!?
「いや、100年に一度程度だな、ただ大体、王都に現れるはずなんだがな、、まぁいい、俺らは高い税金を取っていきやがる、王族とやらが嫌いだ、突き出したりしないから安心しろよ。」
へぇ、異世界にも税金とかあるんだ、日本みたいだな。
「実はな、転生者は魔王を倒すために転生してくるんと言い伝えらているんだがな」
すこし、考えた様子でまたしゃべりだした
「じつは、魔王もう死んでるんだ」
1話終わり