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デイバーズ悪役令嬢 早見春流@uiharu_saten

president-X

作者: 船越みなと@HM17154861

コツコツと響き渡る黒のハイヒールは、裏側の赤をこれでもかと見せびらかしているようだった。フランスのデザイナーと同名のクリスチャン・ルブタンをこよなく愛するマリアは、長い金髪を掻き上げる。


「日本にあるって言うのは本当の話なの?探偵はちゃんと仕事したのかしら」


ロナウドは慌ててタブレット端末を眺めた。我が儘が多いマリアは父の他界から、会社を引き継いでいるため、社長の立場であり、何一つ小言すら言えない関係性だ。マリアと同じ30代で薄い髪の毛は、心労の表れである。


「確かに限定品は、日本の女性が所有しております。日本では一点だけ販売され、購入したと見られます」


「で、それはどこの……」


答えようと、ロナウドが口を開こうとした時、マリアは勢い良く駆け出していた。視線の先に女性がいることが分かり、履いている靴は紛れもなくチェック柄の限定品である。颯爽と歩く女性はマリアと同様、背が高くスタイル抜群だった。


「そこの貴女っ!日本人の貴女っ!」


「なによ」


「その靴、私に譲りなさい!いくらでも出すわ。譲りなさい!」


「……致しません」


これは、とある一匹狼の女社長の話である。

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