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幕間:ソフィアとクラーロ③

もう6月も最終日ですね。

夏はそうめんが美味しい季節。

「何故、わしが原因なのじゃ?」


 クラーロは素直に疑問の声を上げる。


「それは、神の加護は加護を受けた人の意識が強く反映されるからかな」


 ソフィアはクラーロの疑問に答える、だがクラーロはソフィアの言葉を聞いて、余計に分からなくなったと首を傾げた。


「ますますわからんのぅ、それがわしが原因の理由と関係があるのか?」


「そうね、まず加護というのは、加護を受けた人の望んだ力を与える。つまりそれは加護を受けてからその加護が発現するまでに少し時間がかかるということなの」


「時間がかかる?」


 クラーロは今度は反対に首を傾げた。


「正確には望む力が見つかるまで加護は受けていても発現はしないの、そしてその望む力は何でもいいという訳ではないの」


「どういうことじゃ?」


「元々その世界に存在する力、つまり手に入れる事の出来る力は加護では与えられないの。加護とは神が与えし特別な力、その世界で手に入る力を加護が与えても特別な力とは言えないでしょう。これは神が決めたルールよ」


「⋯⋯ルールか、なるほどのぅ」


「そして原因に戻るのだけど、ルーナの加護が発現したのは恐らくクラーロの魔法を見た時だと思う」


「わしの魔法? 異空間収納魔法か?」


「そう、その魔法が加護の発現の原因だと私は思ってる」


「何故、わしの異空間収納魔法を見てあんな加護が発現するんじゃ?」


「私も加護が与える力の全てを理解しているわけじゃないから、これは仮説になるんだけど、異空間収納魔法って色々なものを取り出すでしょう? 何も知らない人がその光景を見たら多分魔法で色々なものを生み出しているように見えると思うのよ」


「たしかにのぅ」


「そして、ルーナはその時に無意識にその魔法を使いたいと思ったんじゃないかしら?」


「あぁ、なるほどのぅ」


 クラーロはソフィアが言おうとしていることを理解した。

 確かにルーナも最初、異空間収納魔法で食べ物を出した時「食べ物も作れるのか魔法って」と言っていた。

 初めて見る者にとっては魔法で物を作り出したように見えただろう。

 その後に物を閉まったり取り出したりする魔法と説明をしてルーナも納得していたが初めて見た印象は大きかったはず。

 そして、ソフィアの言う通りルーナは無意識のその力を望んだのだろう。

 たが、異空間収納魔法は既に存在する力と言える。


 だから加護はルーナが初めて見た印象通りの力を与えた、もっと使いやすく、もっと特別な力として。


「ソルから与えられた加護の力の事は大体分かった。わしが原因な理由ものぅ」


「そうね、じゃあ次はレネの加護について話そうと思うんだけど⋯⋯」


 そこでソフィアは言葉を詰まらせる。


「どうしたのじゃ?」 


「⋯⋯レネの加護なんだけど、実は、」


 ソフィアがレネの加護について話そうとした時、急にクラーロの体から光だした。


「な、なんじゃ⁈」


「あー、恐らく時間切れね、ルーナの意識が戻ったんだと思う。同時に連れて来ちゃったから目覚めるタイミングも同時なようね」


「まだ、レネの加護を聞いておらんのじゃが」


「レネの加護の事はルーナ本人に聞いてみて、ソルの所で教えてもらってるはずだから」


「はぁー、わかったのじゃ」


 クラーロは諦めた顔で溜息を吐きながら答えた。


「ふふ、何か説明とか謝罪とかであんまり普通の会話は出来なかったし、最後は慌ただしくなっちゃたけど、久々に会えて嬉しかったわ」


 ソフィアは慈愛の表情を浮かべた。


「⋯⋯わしもじゃ」


 クラーロは照れながらもソフィアと同じ気持ちである事を伝えた。


「またね、クラーロ」


 そしてクラーロはソフィアの前から元の世界へと帰っていった。

次回から本編に戻ります。

文字数が多くなりますのでよろしくお願いします。



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