神様のおまけと種族
最近ASMRにハマっています。
この世界に来て初めての食事だ。
だが俺はここで違和感を感じていた。
だがその違和感が何か分からなかった。
まぁ分からない事を気にしても仕方ないのでまずは夜飯を食べる事にした。
クラーロが作ってくれた料理は火の魔法でこんがりと焼けたパンに果物から作ったジャムを乗せたものという至ってシンプルなものだったのだが、それがたまらなく美味かった。
「うまい、」
「そうか、それは何よりじゃ」
「果物とかパンとかこの世界にもあるんだな」
「まぁ、この辺はルーナの世界とあまり変わらぬと思うぞ。まぁそれでも多少の違いはあるがの」
「例えば?」
「例えば、このパンじゃの。作る材料はルーナの元いた世界と同じじゃが作り方が全く異なるの」
「というと?」
「この世界に電気がないのはもう分かっておろう?」
「あぁ、分かっているよ。説明してもらったから⋯⋯あ、あーなるほど」
俺は作り方が違う理由に気付いた。
「気付いたかの」
「つまり、この世界には機械が無いからパンも魔法を使って作られているという事か?」
「その通りじゃ、まぁ因みにこのパンと果物は神がルーナの為に用意したものじゃからこの世界の物とは関係ないんじゃがの」
「ソフィアが?どういう事だ?」
「ルーナがこの世界で不自由無く生きられる様に神がわしに色々な物を預けておるのじゃ、この果物やパンはその一部じゃの」
「それは、俺にとっては有り難い話だが何でそんな事をしてくれたんだろう?」
「おまけだそうじゃよ」
「おまけ?」
「ルーナには大変迷惑を掛けたから、お詫びじゃと」
「でもお詫びなら貰ったけどな」
ソフィアブックとかいう神様の知識を。
「そのお詫びのおまけじゃと、この世界で不自由はして欲しくないからだそうじゃよ」
「それは何とも至れり尽くせりだな」
「まぁ、しばらくはわしが預かっておくから異空間収納魔法をルーナが覚えたら預かっているものを渡そうかの」
「分かった、因みにどんな物を預かっているんだ?」
「まぁそれは楽しみにとっておくが良いぞ」
「そうか、⋯⋯そうだな魔法を覚えた時の楽しみとっておくわ」
などと言う会話をしながらあっという間に夜飯を食べ終わった。
《ごちそうさまでした》
「さて、話の続きをするかの、種族の話じゃったか?」
「あぁ、⋯⋯ところで」
「ん?何じゃ?」
「いや、人間の姿のままなのかと思って」
「まぁ、この方が目線が合って話しやすいからの」
「まぁ、そうだな」
「では改めて、種族について話すとしようかの」
「よろしくお願いします。」
「うむ、種族というのは共通の特徴を持った生物の種の分類のことを言うのじゃ」
「種の分類か」
「⋯⋯」
「⋯⋯」
「⋯⋯えっ、終わり?」
「うむ、良く良く考えたのじゃが種族の常識というのはこれぐらいしか教える事がなくての」
「まぁ、常識は確かにそうかもな」
「どんな種族がいるのかはわしが教えるまでもなかろう」
「確かにな」
ソフィアブックで調べれば分かるしな。
この場合、情報のすり合わせはその種族を確認する時でいいだろうしな。
「まぁ、そんなわけで常識については一応全て伝えたわけじゃが、思いの外時間がかかってしもうたの」
「あぁ、長い時間かけて説明して貰ってすまないな」
「いや、気にしておらんよ。この世界の説明をするなんて基本的にしないからの新鮮で面白かったしの」
「そうか、」
「さて、この後は魔法の使い方と言いたいところじゃが、それは明日じゃの」
「確かに、夜飯も食べていい時間だな」
実は余裕そうに振舞っているがかなり眠たい。
五歳児の体だからか?話を聞いていただけなのに疲れが溜まっている気がする。
「じゃあ、あれをとりだすかの」
クラーロがそういうと異空間魔法を使いベットを取り出した。
「ベットだ。」
「先に横になっててよいぞ、わしはもう少し起きておるからの」
「何かするのか?」
「いや、まぁ、ちょっと酒をの」
「なるほど、⋯⋯じゃあお言葉に甘えて」
俺はクラーロの言葉に甘えベットに横になった。
すると直ぐに意識が遠くなる。
話を聞いていただけだったけど、やはり五歳児の体には疲れが溜まっていたんだな。
そんな事を思いながら完全に意識がなくなる。
「もう寝たのか、早いの〜」
クラーロはそう言いながら一人で少しの間、月を見ながら酒を楽しむのだった。
次で第一章が終わりとなります。
いやー思ってたより長くなってしまったなー。
第二章からも頑張っていくのでよろしくお願いします。
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