異世界の説明
三月中に後二話ほど投稿出来たらいいなと思っています。
「では月原さん、これから、貴方達の世界、地球を元の世界、今から、貴方が行く世界を異世界という言葉にして説明していきますね」
神は人差し指をクィッと上げながら説明を始める。
「よろしくお願いします」
俺はでお辞儀をしたつもりで聞く体制を整える。
体が無いとは何とも不思議な感覚だ。
「では、始めに根本的に違う所を三つほど説明しますね、まず貴方のいた元の世界は主に科学が発展した世界です。ですが、今から貴方が行く異世界は科学という文化がありません」
俺は少し驚いた、別の世界と言っても勝手に元の世界と似た世界だと思っていたからだ。
「それじゃ何が発展した世界なんだ?」
「それは、魔法です」
俺は目があったら、間違いなく疑いの目を向けていただろう。
「魔法って、あの魔法か?」
「どの魔法の事を言っているのかは分かりませんが、多分想像した通りのものだと思いますよ」
「本当に魔法がある世界なのか?」
「あるというか、科学が無い代わりに魔法で発展していますからね」
「なるほど」
俺はそう言いつつもまだあまり信用していなかった。魔法なんて、漫画や小説の中だけの空想上のものだと思って、十八年間育ってきたからだ。
「まぁ、見たこともないものを信じるって方が難しいですよね」
神様がそんな事を言いながら人差し指を下唇に当てて、目を閉じながら考え込む。
そして、思いついたかのように目を開き口を動かした。
「じゃあ、試しに私が魔法を使って見せて上げましょう」
すると神様は、俺の魂の近くに来て、指をパチッと鳴らした。すると神様の周りにフラフープのような円形の光が出来て、次の瞬間、神様の周りに火の玉が十個、何も無い空間から現れたのだ。
俺はまるで止まって時間が、たった今、動き始めたような衝撃を感じていた。
「これが、魔法」
興奮したと言わざるを得なかった。
「これが、科学は全く発展しなかった世界で発展したもの、魔法です」
「すごいな、初めてこんなに興奮したよ」
漫画や小説の世界だけのものだと思っていたものが目の前にある、それだけで興奮し、感動するには充分な内容だった。
「これで取り敢えず分かって頂けましたか、異世界では科学という文化は全く存在しない、そのかわり魔法という全く違う文化が存在するとうことに」
俺は興奮気味に頷く。
まぁ体が無いから実際には頷いていないのだが、興奮して少し息が荒くなっているので、神様なら察してくれるだろう。
「次に、種族ですね、異世界では色々な種族がいます。例えば、分かりやすいので言えばドラゴンとかですかね?」
俺はさらに興奮した。
「ドラゴンがいるのか⁉︎」
「はい、いますよ、面白い反応をしますね」
神様がいたずら考えた子供みたいな笑みを浮かべた。
「では、他にどんな種族がいるかは、あえて黙って起きましょう」
俺は神様の言葉に少し動揺した。
「どっ、どうしてだ?」
「その方が異世界に行った後面白いでしょ?」
あー、なるほど、それでさっき笑みを浮かべたんだな、と俺は納得した。
納得したと同時に少しの不安を覚えた。
そして、その不安をそのまま口にした。
「確かにそうだな、でも、俺、異世界の知識が全く無いから、ある程度の事を教えて貰わないと、凄く不安なんだが」
「それは、大丈夫です。異世界に転生する際に、異世界のある程度の常識は、自動的に記憶に刻まれますから」
俺は不安な事が、意外にも簡単な方法で解決した事に安心を覚えた。
「そうか、それなら、まぁ大丈夫か」
「そして、最後の三つ目は因子です」
「因子?」
聞き慣れない言葉に頭に?マークを浮かべた。
次の話は少しお待ちください。
(言えない、まだ異世界に行った時の主人公の名前が決まってないとか言えない。)
なるべく早く投稿出来るように頑張ります。