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旅立ち

 結論から言うと、使えそうなマジックアイテムは殆どなかった。

メモに書いてあったのは武器のマジックアイテムだったのだが、説明を聞いていざ魔力を流すと、なぜか爆発するのだ。

 《識者の事典》も理由はわからないらしく、とりあえず武器には手をつけないことにしたのだった。

 そうなると次は腕輪や指輪、ネックレスのようなものだけになり、それらもラウルの趣味なんだろうか……、この世界に来たばかりのクロでもわかるくらい役に立たないものだった。

 これには《識者の事典》も少し戸惑っていた。

特に魔力を流すと体が虹色に光りだす指輪のときは逆に何に使うのか聞かれたりもした。

 そんなこんなで結局持っていくものは装備者の力を高める腕輪と《識者の事典》でも効果がわからなかった剣が一本だけになった。

 部屋を出てリビングに行き、置いてある鏡を見るとそこに黒髪の顔の整った美のつくような少年がいて、少し経ってからそれが自分だと理解する。

 前の平凡な顔との違いに驚きながら椅子に腰掛け、メモの続きを読む。

残りの殆どはこの世界の常識で、今自分が何処の国にいるのか、硬貨の数え方や身分制度などについてが書かれており、最後にこう書かれていた。


『まずレントスという国の首都ノービスにいる私の知り合いのリーンという女性のところに行け。テーブルに手紙と地図を置いておく。わからないことは《識者の事典》に聞け』


 メモを読み終えてから手紙と地図を手に取り硬貨の入った袋を腰から掛け、玄関に掛けてあった何の装飾もない黒色のローブを羽織ると、まずリーンに会うためにノービスに向かうのだった。

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