つまらない小説3
つまらない小説は文字に身を流されてはいけない。
映像世界を意識的にイメージしないといけない手間がある。
「小説家になろう!」
という気分は何処へやら。今成りたいのは、人気者という唯、漠然とした一点のみである。
「人気者になろう」なんていうテレビ番組があった様な無かった様な気もするけど、そんなのはどうでも良くて、実際に人気者になる為にはどうすれば良いのだろうか?
タレント事務所にでも所属するのだろうか。だとしてもオレは芸能人としてやれるポテンシャルが何一つない。
やりたい分野も特にない。
役者というのは少し憧れる気もするが、余りにも異次元過ぎる。
そもそも努力する気が無いから、
成りたいもの=成れないもの なのだろう
参ったなぁ~
こんなにチャレンジ精神のない人間を神は、なぜ生み出さなきゃならないのだろうか。
背中に守護霊として憑いてるマイケル君が、余りにも報われないよ。
そう言った直後に、マイケルジャクソン登場
マイケル「あ、やっと思い出してくれた。」
・・・
マイケル「どうした主よ? 元気が無いみたいだぞ~~~」
・・・
マイケル「ちょっと、無視しないでよーー!」
・・・
マイケル「つまんなーーーい! 主がこんなんだと、とり憑いた意味がなーーーーい!
・・・
マイケル「もう! どうした!? 小説家になれないのが、そんなに悲しいの?
YES
_______
____
___
__
????
マイケルが困惑している。
困惑の理由はイエスキリストの記憶が現れたからだ。
前世キリストの記憶から呼び覚まされた。
今、この状況を簡単に説明すると、イエスキリストとマイケルジャクソンが対面している事になっている!
マイケル「まままま! まさかイエス様ですか!?」
イエス「イエス!
マイケル「本当に本当なんですか?
イエス「イエス!!
マイケル「本当に本当なんですか?
イエス「イエス!!!
マイケル「本当に本当なんですか?
イエス「イエス!!!!
マイケル「本当に本当なんですか?
イエス「イエス!!!!!
マイケル「本当に本当なんですか?
イエス「ばかやろーーーーーーー!!!!!!」
イエスはぶち切れ、マイケルを投げ飛ばした。
しかし、それは主の肉体。
主はその場でジャンプして地面に叩きつけられた。
イエス「さて、これから気を取り直して・・・
マイケル「主が血を流してますけど大丈夫でしょうか?
イエス「大丈夫。主は偉大だから許してくれる。
マイケル「そうですか・・・ところで、貴方ホントにイエスですか?
イエス「・・・いいよもう。
イエス「だって、生の顔、見たこと無いでしょう。確認しようがないじゃん。
マイケル「まあ、確かに・・・
イエス「面倒だから、通行人Bでもいいよ。
マイケル「わかりました。では、通行人Bさん、一体、どうなされたのですか?
イエス「主の事だよ。
マ「というと?
い「主が人気者に憧れてしまう理由は、やっぱり私に原因があると思うんだよ。
マ「どうして?
い「私の時代に私がチヤホヤされた事が原因なのだよね。私自身が、あの頃、チヤホヤされてて楽しかった栄光にスガリタイと思う未練があってな。それが主の人格を形成してしまったのだよ。
マ「なるほど、
い「でも、本来の転生の目的は、過去に成しえなかった教えを説くという事なんです。だからこそ、それを主は行おうとする。けれど、過去のチヤホヤに未練があって、どうしても、それに注意が向けられて、本来の役目から、それてしまうのです。
マ「確か一休の転生時代でも同じ事がありましたね。奇人変人として変態キャラとして注目を浴びたとか・・・
い「そうなの。あの頃よりはマシにはなったとはいえ、どうにも思い通りに主が動いてくれないの。
マ「そうでしたか・・・つまるところ、イエスさんも、主に期待しているという事なんですね。
い「そうです。お互いに応援しましょう。マイケルさん。
マ「はい! イエス様と一緒なら応援も頑張れます。踊りながら応援します。
い「私は十字架の死の悲劇を見せながらプレッシャーを与えたいと思います。
??「ちょっとまったーーーーーー!!
と、威勢の良い声とともに、突然、何者かが現れる。
その正体は一休宗純である。
実は一休も主の前世の記憶の人で、今、記憶から呼び覚まされて主に乗り移った。
簡単に説明すると現在、一休とマイケルと、2人が対面している状態である。
キリストは一休の記憶に押し戻されて、主の内側に引っ込んだ。
マイケル「おや、一休殿ではありませんか? 大声を張り上げてどうなされた?」
一休「前世での思想は直近の者が一番反映される。だから主の場合はキリスト殿の執着は関係なく、本来は我の思想が反映するのだ。
マイケル「あ、確か、神界ルールでそんなのあったっけな。
一休「教えは私の時代で終了した。教えを説く事になんら意味もないと悟ったし未練も無い。主がつい語ってしまうのは、ワシの頃の名残というものだ。
マイケル「では一休殿は、何を目的に転生なされたのですか?
一休「我は唯、幸せになりたかっただけだ。両親の温もりを知らずに人生を終わらせたから、愛のある家庭に生まれたいと願ったのだ。
マイケル「なるほど。その結果、親に甘えるニートになったのですね。
一休「その様だ。しかし、私の時代の名残なのかピーピーでポーポーで「努力したくねえ!」が思想として定着してしまったのだ・・・
マイケル「それは大きな誤算ですね・・・
一休「そうなのだ。この「努力したくねえ!」思想は、我の時代の名残が裏目に出た結果なのだが、我の歴史を確認すると判る様に、思想が強すぎて曲がらないのである。
マイケル「・・・・つまり?
一休「諦めるしかないのである。
マイケル「・・・・
一休「判ったらさっさと寝よう。この主には期待せずに諦める事だ。
そう言って一休は、主の体に戻り昼寝を始めました。
ZZZZZ
ZZZZ
ZZZ
Z
マイケル「・・・流石は一休殿だ。
その様だな。
マイケル(!?? いつの間に起きてたの?)
で? これからマイケル君どうするの?
マイケル「どうするって?」
オレを見限るのか、どうするのかって事だ。
マイケル「見限ったりはしないよ。でも、なんか失望したよ。
そうか、オレはお前に失望した。
マイケル「え!? 何故に僕に??」
驚きを隠せないマイケル。
マイケル言ったよな。俺が超有名人になる過程が面白そうだから守護霊として取り付いたんだって・・・守護霊として俺に協力するって言ったよな。
でも、お前、守護霊のくせに傍観するだけで何も役にたって無いじゃんか。
にも関わらず、俺に失望したとか抜かすのだから、勝手な奴だよ。
マイケル「いや、僕だって頑張っているよ。スター力というのを君に授けた。
判ってないよマイケル。
オレは努力しないんだ。
努力しない人間を幾らスター力で目立たせ様としても意味が無いんだ。
スターにするには、マイケルがもっともっと努力せにゃあかんのよ。
マイケル「駄目だよ。僕が表に立つというのは、君と同化して行く事なんだ。パパラッチとか不眠症とか僕の生前の不も一緒に君に与えるという事なんだ。僕の存在力を使うのは、即ち、君の命を削る事に他ならない。現に、君に最初にスター力をあげた後、君は僕と同じ様に不眠症になって感情的なっていった。
じゃあ、これ以上は駄目なのか?
マイケル「これ以上は無理だね。あの時を超えるスター力を与えてしまうと、君は体力回復の余地を無くしてしまって僕と同じように死ぬ。
そうか・・・、ところで、神界の天気予報はどうなった?
オレの運命は?
マイケル「不思議な話だけど、未だに強烈なインパクトを示している。
どういうこと?
マイケル「世の人に何か強烈な影響を与えるというのは変わってない。。けれど、君を取り巻く環境が今の時点で何も変わってないというのは不思議なんだ。
ふーん。
てか、神界の天気予報外れてんじゃないの?
ほら、前に言ってたじゃん。前世の記憶は本来呼び覚まされないって・・・
あれは神界のエラーが原因がだって・・・
神界の天気予報も同じようにエラーで壊れてんじゃないの?
マイケル「それもあるかもね。ちょっと神界にもどって調べてくる。
~この物語の説明~
●前世の仕組み。
前世の魂は個人ではない。
全ての魂は水の様に溶け合い、分散され、新たな魂の器に入れられる。
一休やキリスト等の魂は、一人の人間に入るのではなく全ての人間に入り込む余地がある。
ランダム性があって偏りが生まれる事もある。
●前世の記憶の保持は本来起こりえない。
あくまで神界のエラーによるものとマイケルは言う。
主に前世が見えてるのはエラーが原因であるが、その原因も特定に至っていない。