ハロウィンの日の魔女
最近エタってましたけど、別に書いてないというわけでは……。
取り敢えず文才が欲しい。
ハロウィン。
毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭だ。
元々の祭は、秋の収穫を祝って悪霊などを追い出す、そんな宗教的な意味合いのある祭であった。
……ハロウィンと言えば『カボチャ』がシンボルだが、もともとは『カブ等の根菜類』だったらしいね。
かの某国がカボチャに顔を刻んで、『ジャック・オー・ランタン』とかいうのを作って飾ったりしたからだろうか?
まぁ、そんな事は置いておき、私にとって今日は憂鬱な日である。
ハロウィンと言えば、子どもが魔女やらお化けやら、妖怪、海賊などに仮装して、家々を訪れてお菓子をもらっていったりする風習があるのはご存知だろう。
……それが私の憂鬱の原因だったりする。
まず、訪れる人の量。
この日に限って述べ約300人程。
来過ぎだお前ら!と叫びたい。
次に費用。
前に一度お菓子をあげなかったりしたのだが、イタズラと称して家の庭で遊んでいかれた。
……うるさくて敵わなかった。
荒らさない辺りそこら辺の躾はしてあったみたいだが、人の家の庭で遊ばないでほしかった。
お前ら、一応不法侵入だからな、それ。
そして最後に、私は本物の魔女である。
故に、子どもが魔女のコスプレをして家に来たりするから、困るのだ。
貴方の目の前に本物の『魔女』が居ますよぉ?と、とても反応に困る。
ま、まぁ?私も既に1200年は生きている古参?の魔女。
処女であるため子供は居ないが、子供については人並みに可愛いと思っている。
まぁ、そんな色々な黒い思いを圧し殺して、訪ねてくる子供達にお菓子をあげていく。
「わぁ~い!魔女さんありがと~!」
……あれ?バレてる?
私が魔女なのがバレている?
あれ?何故だろう?
私の今の服装は青色のジャージ姿。
家の中も見た目だけは一般家庭を再現しているので魔女バレしないはずなんだが……?
というか、この姿の私が『魔女』って何故解るんですかって話である。
……普通は解らんよな?……な?
その時は取り敢えず、魔女バレするのを怖れ、こう返すのだった。
「誰が魔女よ!魔女言うな!お姉さんと呼びなさい!」
もう、手遅れ感が凄いですけどね?
後日談
魔女さん「……昨日、ハロウィンだったでしょ?あの日に訪ねてきた子供達が私を『魔女さん』っていうのよ。
何でだろうね、本当。」
魔女友「あんたが魔女帽被ってるからでしょ?」
魔女さん「……あ。」