夏祭りが始まる
リリィが日向の家に到着した時には、他の7人は揃っていた。
「みなさん、お待たせしてすいません。」
「お、リリィちゃん。そんな待ってな...い.........」
まず、真っ先にリリィに気付いた桶田が固まった。
そして...
「あ、リリィちゃ......ん。」
「お、おぉ...これは...」
「なんとも......」
全員の語彙が消滅した。
彼らの頭が元通り動くまでには暫くかかるのであった。
「改めまして、遅れてすいません。」
「いやいや、俺達が楽しみで早く来ちゃっただけだから。」
「ほら、今ちょうど待ち合わせ時間だし、むしろ気を使わせちゃったのはこっちだよ。ごめんね。」
「桶田なんて出発予定時間の30分前にはもう出発しよう!なんて言ってたしな。」
「それだけ楽しみだったんだよ!昨日もほとんど寝れなかったしな!」
「遠足前の小学生か!」
「ぷっ、あははははっ。」
「はっ、ははははっ。」×7
堪えきれずに、思わずわらってしまうリリィ。
つられて笑う7人。
「さて、そろそろ行こうか。」
桶田の一言で笑いが収まる。
「そうですね。楽しみです!」
「リリィちゃん、屋台の料理とか好きなの?と、言うより家の食事とランクが違いすぎるんじゃ...」
「んー、そうですね...家で食べる料理は凄くお金がかかっていそうなんですが、何というか...私、こういう、買い食いみたいなのが好きな気がするんです!」
「記憶は無いのに?」
「無いのに、です!」
実のところは、鶲であった頃から買い食い等は好きだった為記憶が無いというところを除けば嘘ではなく、事実である。
「じゃあ、期待していいよ。俺の知り合いに凄い美味い焼きそば焼いてくれる人がいるから。
買い食いの初めはまずそこに行こうぜ。」
「へぇー、楽しみです!」
目をキラキラさせて答えるリリィ。
それに対して...
「ま、眩しい!」
「リリィちゃんの笑顔が眩しすぎて直視できない!」
「何やってんだ、お前ら...」
桶田と日向が過剰に反応したが、他のメンバーに軽く流されることになった。
ーーーー
そして、8人は夏祭りの会場へと辿り着く。
「凄い人ですね...」
「そうだね、毎年こんな感じだけど。」
「いつも大体、桶田がはぐれるんだよな。」
「そうそう、何でもかんでも見ようとするから、目を離すといなくなる。」
子供か、と突っ込みが入る。
「その癖して、勘がいいからひょっこり合流してくるんだよな...」
「いやぁ、それほどでも...」
「褒めてないし、そもそもいなくなる癖を直そうな?」
「いや、そうも言ってられないぞ。今日はその枠がリリィちゃんだ。」
「......は?」
「...え?あ!いない!」
気付くと居なくなっていたリリィ。
全員が気づかない間に居なくなっていたらしい。
「ど、どどどどうしよう!リリィちゃんが!リリィちゃんが!」
「落ち着け委員長!とりあえず店の人に話を聞いて...」
「......あの、どうしたんですか?そんなに慌てて...」
「!?」×7
気付くといつの間にか戻ってきたリリィ。
その手にはりんご飴が握られている。
「あ、あれ?今リリイちゃん居なかった...よね?」
「はい、そこにりんご飴が売っていたので。」
「え...あ、ホントだ...」
「リリィちゃん!今度から何かを買う時は私たちに言って!
攫われたかと思って心配したわ!」
「そんな攫われるなんて...」
「ついこの間あんな事があったのに?」
あの事、とはふたりが誘拐されかけた時の事である。
「うっ......分かりました、気をつけます。」
「うむ、よろしい。それじゃ、夏祭り、楽しみましょう!」
そう言い、8人は歩みを進み始めた。
一回書いたのに全部消えた...orz
ちょっとだけ書き直したので投下
続きも早めに書き直します...




